第17話 ~地下ダンジョン突入とヴァン達の前日談~
事件が起きる地下ダンジョンへ入る前の話と、ここでようやくヴァン達が登場します。絡みはまだ無いデス。
佐夜が幻想界【レニアナ】に落ちて半年。
アルケシスの一行は最近の実績が評価された為、いまだにチームランクが下位ではあるが、ダンジョン攻略への参加を許可された。
そして今朝早く……むしろ夜中から、本校から選ばれた生徒達(上位ランカー達)と共に馬車でそのダンジョンへと向かっている。そこは王都から南へ約30キロほど離れた所にある遺跡の地下のダンジョンだ。
今回は地下のダンジョンに潜り、ダンジョンの最下層まで調査するといったものだ。この遺跡自体は佐夜がこの世界に来る半年前くらいに発見され、地上の方は粗方調査は終わっている。しかし、地下の方には強力な魔物が住み着いていたらしく、東の【セルニア王国】と西の【セウレン帝国】の騎士や兵隊達が合同で調査をしようとしたらしいが強すぎて全く歯が立たず、やむなく撤退した。
戦力を補うため、次に民間に要請をしてギルドなどの冒険者やその他の腕利き達と調査隊達を含めて合同で調査&魔物殲滅作戦を何度も決行。しかしそれでもまだ戦力が足りなく、今回まだ学生の身分である両国の生徒達がダンジョン攻略の作戦に参加する事になった。その参加する生徒達の数は合わせて約300人。
それに対し精鋭の騎士や兵隊の数は合わせて150人。こんなに騎士や兵隊の数が少ないのは両国の治安を守る為に兵力を回した事と、前回、前々回での失敗で単に数が足りないのだ。これ以上兵力をダンジョンに回してしまうと国が危ないのだ。
そして民間からのギルドからも冒険者達が参戦。国から信用・信頼できる腕利き達(A・Sランク)だけを招集し、その数は両国から100人ずつ合わせて200人。
生徒300、騎士・兵隊150、冒険者200、合わせて全部で650人と地下を調査する為の研究者50人を含め、700人とかなりの大所帯だ。
そして今回の作戦は日帰りではなく2~3日は掛かると予想されている。なのでその為に必要な物を各自用意する事が義務付けされている。主に食料などが足りなくなると予想されるため多めに持ってくるように言われているが、イング達には大食のニケがいる為それよりも多く持ってくる必要があるだろう。
「「「は~い、みんな。お待たせ~~」」」
移動中の休憩所でようやく本日の朝食タイム。佐夜が作ったのは日本人の心の味『おにぎりと味噌汁』だ。この世界には味噌は無く、佐夜があれこれ試行錯誤して作ったオリジナル味噌の味でアルケシスの皆だけでなく、リンドやアイナからの評判も高い。
そしておにぎりの中身は『油肉味噌』『ツナ』『昆布(っぽい物)』に、混ぜおにぎりの『おかか』『のりたま』『梅』『キムチ㏌チーズ』がある。
ちなみにその数は150個もあるが、流石にこれだけの量を短時間で作るのは無理なので、作る時双子にも手伝ってもらった。
「う~~サヤのご飯は上手いけど、何かこう……がっつり来るものは無いのかい?」
どうやらニケはがっつり来るものをご所望らしい。
「ニケがそう言うと思って、はいこれ『肉巻きおにぎり』だよ」
「お、おおおお~~~!!」
ノンが持っていたトレーの布を取ると、そこには(丸形)おにぎりに薄切り肉を巻いて焼いた『肉巻きおにぎり』あり、『肉』という単語でニケはもう興奮が止まらない。
「あむあむ……こりゃ美味えな!」
「って、ああ───! アタシの肉が!?」
「うをっ!? ガル……とサラ!?」
いつの間にかガルとサラが近くまで来てて、ガルに至ってはトレーの布を取ったその直後の一瞬の隙に肉巻きおにぎりを5個も掠め取って食べていた。イングがいつの間にか現れた二人にビクッてなり、ニケが食料を取られた事で悲鳴を上げている。
「こらこらガル。はしたないですわよ? ふぅ、みなさん。ガルが勝手に食べちゃってごめんなさいね」
「いやいや大丈夫だよ。まだまだ数はあるから」
勝手な事をしたガルの代わりに謝るサラに佐夜が宥める。
「あら? 何やら騒がしいですが何事ですの?」
「って姫様!?」
遅れて合流してきたのは今回アルケシスと同行する事になったエミリア王女。その突然の登場にさすがの令嬢のサラもビクッとなる。
「ああ、おはようエミリア。まだ朝食摂ってないなら一緒にどうかな?」
「ええ朝食はまだですの。サヤさんのお言葉に甘えさせて頂くわ。そうだ、サラさんもご一緒にいかがかしら?」
「え? は、はい! 是非一緒に朝食をご一緒させてください!」
「まあまあそんな硬くならずに、リラックスリラックス」
「は、はいぃ~~~~」
緊張していたサラもエミリアに肩を撫でられながら一緒にノンとロロの元へ朝食を取りに行った。
「あはは。君たちは相変わらず仲良しだねー」
「それより俺は何でここに姫様が居るのかが分からないんだが………?」
「ってか良いのか? そこで猫と犬が喧嘩しそうになってるぞ?」
賑やかな声に誘われてやってきたのは【グラッセ】のアイスナーに【ナターレ】のマーロとその仲間達、そして【ケラール】のエイル&チームメイトが佐夜の所に来た。
ちなみに【ナターレ】と【ケラール】はチーム全員でダンジョンに参加しているらしいが、【グラッセ】は下位チームなので全員参加は出来ないが、その中の唯一上位ランカーであるアイスナーだけが参加を許可されており、一度はチームの為に参加を断ったらしいのだが皆が「参加した方が良い!」と言ってくれた事で参加を決意したそうだ。
「フ────────────ッ!!」
「ガルルルルルルr………」
そして少し離れた所ではまさに猫と犬が一触即発な雰囲気を出しているがそれを止めようとしない面々。そりゃそうだ、相手は飢えた獣。下手に手を出せば何されるか分かったものじゃない。
「はいはい、二匹とも。喧嘩しないの! メッ!」
誰も止めようとしないので、佐夜が二人(匹)の喧嘩を止めに入った。
「ちょっ!? おいサヤ!?」
「おいあの子、ヤバくないか?」
「誰かあの子を止めて!」
イングとマーロの仲間達が佐夜の身を案じる。しかし誰も止めに入らない。それほど飢えた獣は怖いのだ。
しかし、二人(匹)の喧嘩を止めに入った佐夜は何も根拠なく仲裁に入った訳ではない。その証拠に、
「二人共。『おすわり!』」
「「っ!!」」
佐夜の『命令』に反応した二人(匹)はビクッとして、戦闘態勢から一瞬で佐夜の方へお座りした。
「伏せ!」
「「っ!!」」
そして『伏せ』と佐夜は言って、二人は並んで伏せした。
「全く君達は…………」←ニケとガルの喉を撫でる佐夜。
「ん~~ゴロゴロゴロ………」←すっかり猫と化すニケ。
「ウォ───ン………」←獣の本能を忘れたガル。
佐夜が二人の元に座り、獣人や亜人の弱点である喉や耳、尻尾を撫でてやる。
実はこれ、前に一度チャレンジメニューで張り合った二人が、最後の最後に発展した喧嘩の際、佐夜が怒って二人を落ち込ませた後、佐夜はやりすぎた(怒り過ぎた)とばかりに落ち込む二人の喉や耳、尻尾などを撫でて二人が元気を取り戻すまであやした。
そうした結果、何故か佐夜は二人(匹)に超懐かれた。元々仲の良かったニケは別に良いとして、ガルは一度戦っただけの他人だ。それなのに一度怒ってあやしただけで懐かれるってどんだけチョロいんだよ獣人(亜人)!
そして今ここにはすっかりペット化しているニケとガルが佐夜に身体を撫でられてご満悦。もう先ほどまでの野生感はどこにもない。
「………二人共、サヤにメロメロ?」
「ですわね………」
「ガル、貴方………」
「こりゃダメだ。完全に骨抜きにされてやがる(良い意味で)」
マナにサラ、エミリアにタックがそれぞれ苦笑しながら言う。
「あれ、いいなぁ~~」
「ね~。私もあやされたい」
「お願いしたらやってくれるかな?」
「「ダメ! ノンとロロが先!」」
一方、亜人(獣人)の人達は自分も佐夜にあやされたいと言わんばかりに尻尾や耳をフリフリしている。若干興奮している様だ。何気にノンとロロも居る。
とりあえずペット化したガルはサラに引き渡し、ニケはマナに預け、他の亜人(獣人)達からの構ってアピールはスルーした。これ以上懐かれると面倒くさいから。
そして遠くからこちらを見ていたセウレン帝国の人達は「何ワイワイやっているんだ。お前達は遠足にでも来ているのか!?」と言わんばかりにこちらを見らみ、バカ騒ぎを起こしたアルケシス+αは騎士達に軽く注意された。一応顔見知りなので。
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そして再び移動を再開し、目的地の遺跡に着いたのが後牛(午後一時あたり)で目的地に着いた一行はまず4つの班に分かれる事になった。
まず1つ目のA班は、すぐ近くにある地下へのダンジョンに潜る。これは経験が豊富な冒険者の8割の160人だけ投入し、地下の(敵などの)情報を教えてもらう。勿論いきなり侵入するので危険が伴うが、その代わりに敵が落とすドロップアイテム(素材など)や宝箱などは、先に貰える権利がある。
次に2つ目のB班は遺跡の中から地下に続くルートからの侵入だ。ここには騎士・兵隊が3割の45人に、両国の学生生徒の6割の180人がここから地下へと入る。イング達アルケシス組+エミリアもここから入る。
そして3つ目のC班は、少し離れた所に地上部分が崩落した場所があり、そこから入る事が出来る。そこには残った冒険者の1割20人と、騎士・兵隊5割75人、生徒2割60人が突入する。正しい入り口ではないので、そこそこ強いメンツがここにいる。
最後の4つ目のD班は予備班。両国への連絡や、地下で負傷した者の手当て、足りなくなったメンツの補充に、遺跡周りの警戒を行うメンバーだ。そこに残った1割2割のメンバーが待機・周りの捜索・地下に居るメンバーとの(魔法)交信を行っている。
ついでに戦闘経験の無い研究者達は地下に15人ずつ同行し、外に5人(連絡と周りの遺跡の再調査)待機する事になっている。
早速作戦を開始(地下へ突入)しようとしたが、時刻は丁度お昼ちょっと過ぎたあたり。腹が減っては何とやらと言う事でとりあえず昼食を摂ってから地下へ入る事になった。
こちらも昼食を摂る事になったB班では各チーム(ギルド)それぞれが簡単な昼食を摂る中(硬いパン&干し肉など)、佐夜達は朝食の時みたいなちゃんとした食事がしたいと言う事で、佐夜が錬成術で作った『簡易キッチン』で朝食を作っている所を他の女性達は見ていたので、昼食は料理が出来る女性達と一緒に調理する事になった。今回は大人数で料理を作る事を前提として作ったので10人くらいまでなら余裕で動けるスペースがある。料理の出来ない女性組は配膳などの手伝いだ。
そんな料理を作っている女性達(佐夜も含む)を見て、料理の『り』の字も知らない男共は「何かこういうの、いいな!」という熱い視線で感嘆している。中には女性に料理を作ってもらうのが初めてな奴もいて、「ゆ、夢みたいだ……」と言い、涙を流して感動している。大げさすぎ。
佐夜達が調理中、それを見ていたB班の他の人達はおろか、他のA・C・D班達も何故かこちらに来た。話を聞くに、どうやら食材を提供する代わりに一緒に昼食を摂る事をお願いされた。という訳で、途中から料理人(20人)と材料を追加し、佐夜が再び錬成術を使用し、簡易キッチンを拡大。……何気に凄い規模になっているが気にしたら負けだ。
とはいえ今回、大人数で作ったので昼食は割と短時間で出来た。昼食のメニューは『ジビエ(提供された色々な肉入り)カレー』と『コーンスープ』だ。勿論この世界には無い料理で、イング達アルケシス組以外は食した事が無い。ゆえにそのカレーのスパイシーな香りと優しいコーンの甘い香りにみんな少し興奮気味だ。料理をしていた女性達もその未知の味についつい何度も味見(摘み食い)していたくらいだ。
結局700人中400人ほどの半数以上が佐夜達の昼食にご相伴を預かる事になり(多い!)、佐夜の手持ちのカレースパイスと他の調味料はほぼ空になった。代わりの食材は一応貰っておいたが、自前の調味料が切れたしまった事に少し泣きそうだ。
「美味!?」「やべぇ。すっげぇ美味い!」「このピリピリ来る辛さは一体何だ?病みつきになりそうだ!」「がつがつがつがつ……!」「あ、もう無い!?」「おかわりは可能か?」「あ、てめぇ。ずるいぞ!俺もおかわりだ!」「俺も!」
男性達はカレーの魔力に病みつきになり、一人2皿位食べていた。本当はもっと食べたい奴も居たが、流石にこれ以上食べられたら全員分が無くなりそうなので却下。
「あ、これ美味しい」「少し辛いですがお肉の甘みが丁度いい感じで調和されて美味しいですわね」「肉肉肉」「この黄色いスープも凄いおいしいよ!」「こくこくこく………(黙ってスープを飲む少女)」「お持ち帰り……出来ないかな?」「これは是非レシピを教えてもらわないと……!」「あ、それ私のスープ!?」
女性達もカレーとコーンスープに舌鼓を打ちながらワイワイ騒ぐ。中にはニケと同様にカレーをおかわりに行く猛者も居た(笑)。
「サヤ、食材は大丈夫か? 大分持って行かれていた気がするが?」
「うん。食材は代替えのを貰ったから問題は無いけど、調味料一式はほぼ残ってないよ……」
「おいおいマジか!? 夜と明日の分どうすんだ?」
「「味無し(ですの)……?」」
「「ええ~~~それは嫌だよ!!」」
佐夜の宣告にショックを受ける一同。
「いや大丈夫。色々貰ったし何とかなるよ」
「んー。サヤがそう言うなら大丈夫か」
「だな」「うん…」「「無問題!」」「ですわね」
イングとほっと安心して他の一同も胸を撫でおろした。作戦中の食糧問題は深刻だからな。
結局、皆で騒いだ結果。食事が終わったのが3時間後の話で、辺りは少し陽が落ちて来ているので、指揮官の元ようやくそれぞれの班が解散し、地下のダンジョンへと潜って行った。
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「あ゛───しんど………」
「結構派手に抵抗されたっすね隊長……」
「はっはっは。貴様等修業が足りてないぞ。修業が!」
一方、ここは各世界の外側──亜空間内に漂っている全環境対応艦『エルシオン』の中。そこに帰還したのは身体中ボロボロになった男が3人。いや、一人だけやけにピンピンしている。ええい、化け物か!
「あ、隊長達おかえり~~」
「おかえりなさい、皆さん。ご無事ですか?」
ブリッジに入った3人を出迎えたのはオペレーターの女性とその横に座っていた少女……いや、見た目こそ女の子だが、れっきとした男──つまり『男の娘』なのだ(プロローグ参照)
「服がボロボロだね……って隊長! 凄い出血だよ!?」
「ああ? ああ、大丈夫大丈夫。ただの掠り傷だから」
「いやいや、出血が現在進行中で流れてる流れてる!!」
「んあ? ああ、だからこんなに怠いのか……」
「何でそんなに落ち着いてるの隊長!? ああもう、そこに座って! 手当てするから!」
「ん。悪いな。色々と手古摺ってな。正直今、すっげぇしんどい……」
といって司令席に座ったまま気絶したヴァン。一応脈はあるので死んではいない。
「リオ。隊長を手当てしたらそのまま寝かせてやってくれよ」
ヴァン程ではないが、それなりにボロボロな状態の義信がヴァンを労う様に言う。
「それはいいけど……。一体何があったの? あの隊長がこんな風になるなんて普通じゃ考えられないよ?」
「ふむ。それはそうだろう。なんせヴァンが相手したのはあの『世界破壊者』だからな」
「っ!?」
「それは本当ですか義信、R?」
『R』と呼ばれた褐色マッチョが言った『世界破壊者』というセリフにリンとオペレーターの透の表情が強張る。
「ああ、そうだよ! 任務が終わったと思った途端に奴が現れたんだ! 『世界破壊者』が! 本当で死ぬかと思った!」
自分の身体を抱きながらブルブル震える義信。よっぽどな目に遭ったのだろう。
「ヴァンの怪我が見た目そこまで酷いのはそいつが襲ってきてこいつをヴァンが庇ったからだ。ま、その状態で奴を撃退したヴァンも相当やりよるわ」
一方服だけボロボロ、身体はピンピンしているRが「がっはっは!」と言いながらブリッジを後にした。
「世界破壊者と隊長が戦ったって言ったけど、その世界破壊者はその後どうなったの?」
「隊長が戦いながら奴と対話して、何とか納得してもらい刃を収めてくれたよ。ホント、話の分かる奴で助かった……」
「そんなに強いタイプだったの?」
「ああ、隊長と同じくらいの強さだった。ぶっちゃけ敗けて殺されてもおかしくない位にはな」
「「うわ~~」」
この場で唯一相手を知る義信が苦虫を噛みながら言い、その相手の強さにリンと透は引いた。仲間内でもかなりの実力者であるヴァンに匹敵するほどの奴が世界破壊者にいるのだから困惑するのも無理はない。
ピ──、ピ──、ピ──、ピ───
「え? この音って確か『次元歪曲反応』?」
「ええそうよ……って呑気に話してる場合じゃないわね。リオちゃん。義信さんも場所の特定に協力して」
「あいあいさー」
「ああ別に良いけどさ。でもこの音が鳴るって事は、その反応はこの近辺で起きているってことだよな? でもそんなに急いでやる必要あるか?」
「分からない。でもよく考えてみて。貴方達は今さっき世界破壊者と戦ったばかりでヘロヘロな状態よね。もしその状態を狙って別世界に侵略者達が来たら? それに、その別世界にさっきの世界破壊者が居たら、もしくは来ちゃったらどうなると思う?」
「まーこのタイミングだしね。ありえなくは無いかなー?」
「この反応が侵略者で、そこに奴も居たらどうなるかって……そんなことしたら軽くその世界滅びるぞ!?」
「でしょ? まあ、そうとも限らないけど場所くらいは先に特定しておかないといけないわね。疲れている所悪いけど、それまでお願いね義信さん」
「はぁ。分かったよ………」
「ノブもがんばれ~~」
戦闘及びサブオペレーターを務めている義信が一番の貧乏くじを引きつつ、一行は次元歪曲反応があった場所の特定に勤しんだ。
ちなみにその反応があった世界が、佐夜のいる幻想界【レニアナ】だって事は言うまでもないが、今の時点ではまだ特定できてないので、何処なのかは誰も分からない。
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あとがき外伝↓
リオ「ヤッホー! みんなのアイドル『リオちゃん』だよ───!」
ヴァン「何時からアイドルになったんだお前は?」
リオ「そんなことはどうでもいいの!」
義信「自分からボケといてどうでもいいとか……」
リオ「それより! リオ達が物語のメインなのに、何でサヤヤのお話がこんなに長いのさ!?」
R「知らん」
透「作者に聞いて下さい」
リオ「うわーん! ヴァン隊長! 2人が冷たい!」
ヴァン「いや、俺に聞かれてもな。それにこの話も一応大事な事が書いてあるからな。次元転移者(佐夜)が現地人と言葉が通じないって事も言ってるしな。それに今のメインは佐夜だ。もう少し我慢しろ」
義信「魔法は万能じゃないしなー」
R「そもそも次元転移したら特殊能力を身に付けられる事自体が不謹慎だ!」
ヴァン「ま、まあな……(それ言い出したらキリが無いだろ……)」
リオ「もっと……もっとリオの出番増やしてよ───!!」
佐夜「あ、あはは………」
登場人物の心境は別載せで分けて〼(まえがき天国&あとがき地獄)