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そして同じ人に恋をする13

【美貴のサロン】


僕は、またヒプノされているんだ。


美貴がやると先入観で見るといけないからと、他の人がやってくれている。


「オレンジ色の屋根が見える…」


「家の中に誰か居ますか?」


「妻が…ベッドの上で…亡くなっている…小さな男の子が泣いて…」


僕は、ツインレイとの過去生を見せられていた…あの中世のシスターマリアと同じ魂だ。


「本当に、ツインレイの涙は異常だわ…今日も中世まで遡れなかった」


今生レイの魂は感じられない…


「ツインレイは光、宇宙にたった一人。ツインフレームは炎、7人居て男女半々。ツインソウルは双子の魂、12人居て1割以下が同性」


「ツインフレーム?そんなの出て来ないぞ」


「ツインフレームとは恋愛関係にはならないのよ」


「ふーん、そうなのか…」


「ツインレイも、ツインフレームも今生に居ないなら、一番縁の深い魂はツインソウルのゆりちゃんよ」


わかってはいるんだけど、最近またお父さんの会社で色々と忙しいみたいで会う時間が少なくなってきた…


フランスに行くと言っていたけど…すぐ帰って来るんだよな…?



【ジュエリーショップ】


「サイズは、いくつですか?」


「僕の小指と同じぐらい」


「測ってみますね」


サイズを計ってくれた。


「8ですね…こちらになります」


指輪を買った。


僕は、ゆりさんにプロポーズすると決めたんだ。


それから向こうのご両親と会えば良い。


駅を下りて家への帰り道…


携帯が鳴った…ゆりさんからだ。


「今からフランスに向かうの」


「帰ったら話しが有る」


「洸貴さん、私」


「ゆり、早く来なさい!」


彼女のお父さんの声か?


電話が切れた。


嫌な予感がする…また暫く会えないのだろうか…?


愛していると言えば良かった…


まだ一度も言ってなかったんだ。


今生で一番縁の深い魂…過去世の三角関係…


ツインソウルだとか、ツインレイだとか、もう、そんなのどうでも良くなった。


今はただ彼女を愛している。


他の誰でもない、美咲ゆりと言う一人の女性を、僕は愛している。



その夏僕達3人は、海に来ていた。


「子供が出来たら中々来れない、って言うから来たのに、お前、パラソルから離れないし」


「だって、日焼けしたくないんだもの、良いじゃない」


「洸貴…何黙り込んでるんだ?」


「指輪も買ったし、ゆりちゃんが帰るの待つだけよね」


「電話とかしてんだろ?」


「連絡取れてないんだ」


「えー?どういう事よ」


あの日、フランスに行くと電話が有ってから、連絡が取れなくなっていた。


やはり、あの時一緒に居たのは、お父さんなのだろう。


「ボルドーのホテル、資金繰りが悪いって言ってたわね」


「うん」


「本当に、パパが生きてたら、5億ぐらいどうにでもなるのに」


そうだな…僕も役員になっておけば良かった…


「そうか、忙しいんだろ…ま、まあさ、せっかく来たんだから、少しの間ぐらい彼女の事は忘れて楽しもうぜ」


拓真が2人の腕を引っ張っる。


「ちょっと、やだ」


「せっかく来たのに、海に入ろうぜ」


そして、3人で海に入った。


「や、ちょっと、やったわね」


「ほれ、ほれー」


「子供なんだから…お返し!」


2人で水の掛け合いをしている。


2人には悪いけど、僕はとてもはしゃぐ気にはなれなかった。


このころボルドーでゆりさんに何があったのか…僕は、後で知る事になる。



数日後、会社に美貴から電話がかかって来た。


「お兄ちゃん大変!今日の新聞に、MISAKIグループの会長の令嬢結婚、って出てる!これ…何かの間違いよね?」


「え…?」


「何とか調べる方法無いかしら?」


僕は、彼女の家も知らない。


お父さんに見つかると大変だから、いつも幼稚園までしか送って行けなかったから…


彼女のお母さんだけが、唯一僕達の味方だったけれど、話した事も無い。


[そして…フランス]


[その夏ボルドーでは、ゆりと高見沢の結婚の準備が進められていた]


【ボルドーのシャトーホテル】


「お父様!どうして洸貴さんじゃいけないの?」


「まだそんな事を言っているのか!!いいか、あの男とは一切接触させるな!ホテルから一歩も出すんじゃないぞ!」


[そう言うと、父は部屋から出て行った]


「ゆり」


「お父様、ひどい…」


「高見沢さんのお父様の会社から融資してもらったのよ」


「結婚は嫌」


「お母様と同じ事になってしまったわね。あなただけには、あんな辛い思いをさせたく無かったんだけれど…」


[そしてゆりは、母の膝で泣いた]



[数日後]


【ホテルの控え室】


[椅子に座っているゆり]


「そろそろお着替え下さい」


[ホテルの人が、手にウエディングドレスを持って立っている]


「………」


【チャペル】


「誓いますか?」


[神父の前に並ぶゆりと高見沢]


「誓いますか?」


どうしてこんな事になってしまったのかしら…


「どうしました?誓いますか?」


「誓います」


[ゆりは小さな声でそう言った]


誓うと…言ってしまった…もう…おしまいだわ…助けて、ミカエル様。


「それでは、誓いのキスをして下さい」


助けて…洸貴さん…


[高見沢がゆりのベールを上げキスする]


嫌……もう…会えない…


【ホール】


[披露宴が始まる]


[扉の外…ゆりと高見沢]


「もう少し楽しそうな顔が出来ないものかね、今日の主役は私達なのだから」


今からでも、逃げ出したい…


「お入り下さい」


[促されて、中に入る2人]



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