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俺と、私で
「にゃあ、だめにゃ、わたしには旦那がいるにゃ、ぁ……っ、にゃめぇぇ!」
「ぐにゃにゃ、もう逃がさないにゃ! 俺様の股間で暴れるアンドロメダを貴様のブラックホールにビッグバンしてやるにゃ!」
「にゃめっ、そんにゃあぁぁぁっ! にゃ、ぁ……! 旦那のよりおっきい…………!」
「…………永久子さん、永久子さん。永久に子どもと書いて永久子さん、俺の部屋の窓から上半身を乗り出してお隣の中村さん宅の軒下を見下ろし、あげく近所中に響き渡るような声量で卑猥な言葉を並べて、何やってるんですか」
「人を永遠のロリみたいに言わないで。…………知りたい?」
「知りたいです。明日からどのようにご近所付き合いしたら良いかも知りたいです」
「あらあら知りたがりやさんね。でもね、女は秘密をドレス代わりに美しくなるものなの。だから女から秘密を奪うのは服を脱がすも同然よ」
「超良い女じゃん! こんな田舎町に居ちゃ駄目だよお前、歌舞伎町行けよ! で、何してるんですか」
「中村さん家の軒下で絶賛交尾中の猫にアフレコつけてるのよ」
「窓から落ちて頭をビッグバンしろ」