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Lost time   作者: 芳野郁
plural prologue
1/2

前奏曲編

この物語はフィクションです。

実在する人物、団体、地名、国名などとは一切関係ありません。

また、似た様な設定の小説も在るかも知れませんが、この物語は作者の完全オリジナルです。


〜Prologue〜


もしも神様が居て、何でも一つ願いを叶えてくれるのなら、私はこう願う。


“あの頃に戻りたい”



……この願いは二度と叶わない願いだけど。


……叶わないと解っているけれど。


それでも、願ってしまう。


なぜなら、貴方の隣に在れたのだから。


もう二度と会えないと思っていた貴方に会えたのだから



……


……私の願いが叶った時、貴方は……


……


……それならば、私は新たな願いを捧げよう



……もう一度、貴方に会いたいから


……もう一度、笑う貴方に会いたいから


そして


そして……


……


……

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