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前奏曲編
この物語はフィクションです。
実在する人物、団体、地名、国名などとは一切関係ありません。
また、似た様な設定の小説も在るかも知れませんが、この物語は作者の完全オリジナルです。
〜Prologue〜
もしも神様が居て、何でも一つ願いを叶えてくれるのなら、私はこう願う。
“あの頃に戻りたい”
……この願いは二度と叶わない願いだけど。
……叶わないと解っているけれど。
それでも、願ってしまう。
なぜなら、貴方の隣に在れたのだから。
もう二度と会えないと思っていた貴方に会えたのだから
……
……私の願いが叶った時、貴方は……
……
……それならば、私は新たな願いを捧げよう
……もう一度、貴方に会いたいから
……もう一度、笑う貴方に会いたいから
そして
そして……
……
……