April Fools!! スペシャルエピソード!
一日の中で一番幸せと言える、ひまりとの夕食の時間。
締め切りを考えていると、ふと今日がエイプリルフールであることを思い出した。
4月1日、エイプリルフール。
どんな冗談も
どんな発言も
「はっはっは!エイプリルフール〜!」という一言で許される無慈悲な日である!
と子供の頃の私は思っていた。
大人になった今、エイプリルフールなんてただの通過点に過ぎない。
しかし、男は大人にならない生き物。
エイプリルフールということを思い出した以上、ひまりに軽い冗談を投げかけてみることにした。
「あの、ひまり?」
「うん?」
「私、告白したいことがあるん。」
「え? そうなの?」
「私...実は政府のために働く暗殺者なんだ。」
誰が聞いても幼稚な発言。
恥ずかしさが襲ってくる。
頭の回転が少しでも良ければ、もっといい悪ふざけを思いつくのだが、先日一緒に観たアクション映画を思い出して思いついた冗談だ。
ひまりなら、今日がエイプリルフールであることを思い出すか、ただ笑って済ませるだろう。
ころころ......
ひまりの手に持っていた茶碗が食卓に落ちた。
私を見つめるひまりの魂が死んだような目。
私は状況が理解できなかった。
(え?)
「...や、やっぱりそうだったの?」
(やっぱりだって?どうして!?)
ピントが合わなくなったひまりの目元に涙が溜まっているのを見て、私は急いでエイプリルフールの冗談だと説明し、ひまりをなだめた。
*
夫が帰ってくる時間が迫ってきたので、キッチンで一生懸命夕食の準備をしている私、小鳥遊ひまり!
今日のメニューはなんとステーキ!
先日、スパイ映画で主人公がステーキを食べるシーンを見て、夫がステーキが食べたいと言っていたのを思い出し準備したメニュー!
インターネットでレシピを参考にしたものの、出来上がりがどうなるか...心配になる。
肉の肉厚が厚すぎて焼くのが大変だ。
夫が帰ってくるまでの残り時間は10分。
ステーキを焼き終え、レストまで仕上げるのに十分だと思う。
「ふぅ!これくらいなら完璧!」
プレーティングを終えた私は携帯電話で時間を確認した。
「あ、何だ…··· もう4月なの?」
今日で4月が始まった!
もう1年の25%に達したなんて信じられない!
正体を隠す夫と共にするきわどい結婚生活。
私を心から愛してくれる夫を疑わなければならない今の状況がいつまで続くのかわからない。
でも大丈夫だろう。
まだ彼は私を傷つけるつもりはなさそうだから!
少なくとも私に正体を明らかにし、話の進度がクライマックスにならない以上、この平和な結婚生活は続くだろう。
だから私は妻になる人として!
夫を愛する女性として!
できるだけ自然に夫を暗黒界から救い出せばいい!
「私...実は政府のために働く暗殺者なんだ。」
(え?)
突然の夫の告白。
手が緩んで茶碗を落としてしまった。
予想はしていたが、いざこの事実に向き合うと、急に怖くなり始めた。
「...や、やっぱりそうだったの?」
白紙になってしまった頭の中は心臓の鼓動の音だけがいっぱいだった。
私はただぼんやりと次の言葉を思いつかずに固まってしまった。
「ごめん! 冗談だよ、冗談! 今日エイプリルフールだからふざけてみたよ。」
夫があたふたと謝り、私をなだめてくれた。
「 しくしく… 本当に冗談だよね?」
「そうだってば!! ごめん、こんないたずらはしないよ。」
結局今日、夫は罰としてソファで寝ることになった。
みんなあまりひどいいたずらは禁物です!
本編とは関係ないif感じのエピソードです。




