酒カス
焼酎や ああ焼酎や 焼酎や
シメ鯖や 身体しみ入る 酒の精
溺れてもがく最上川
饗応 太ったカワズの 乾く声
悦びで ハハと叫べば コダマする
冷め呼び水も 母を憶える
泣けや泣けなけ泣けなしの
来いは恋しく 思いは残せど 冬花火
土は涼しげ風へ揺蕩い火に癒やされて水で酔う
やあ素晴らしき毒薬よ
イロハニホヘト アイウエオ
良酔愉悦 神尊満礼 食楽万来
好きよスキスキ あなたが大好き 愛してる
されど 午前0時の鐘の音 諸行無常の響きあり
勝者必酔の理を表し
溺れる者も久しからず
唯うつつを抜かすは夢のごとし
酔いも遂には醒める
ただ思い返すは偲ぶ偉人を
籠を編み 旅立つ夕立 道半ば
沈む地面に 故郷の穂立ち