設定集 一章 小白奪還戦編
1 異世界戦争における能力者の設定
・人間が能力を得るにはいくつかの方法がある。
一つ、プラッシュドールと契約する。これには王族の血統を持つ者や、元々の契約を交わすことができる体質の者などしかプラッシュドールと契約を交わすことはできない。
二つ、自身の身体に怪物の遺伝子を注入する。プラッシュドールと契約を交わす事との決定的な違いとして、「人間的な言語能力や、理性を失いやすく、デメリットが大きい」ことが稀に挙げられる。
そして三つ目は自身が神なる者の子孫であること。その場合、炎、水、風、土の異能のうちのどれかが授けられる、
・現状の能力者
怪物の遺伝子を注入した者には◎、プラッシュドールと契約をした者には○がつく。
○千布浩介/ドル
炎の能力者。ありとあらゆる温度の炎を操ることができる。
契約者はドル。くま型のプラッシュドールで、第一次製造期に作られた古参。王の契約プラッシュドールである、ペタとは昔からの中であり、とても仲が良い。
○黒田玲/ユロ
雷の能力者。電気系統を操ることができる能力。技の一つである「雷撃」は、溜め込み次第で超高火力な雷撃になりうる。
また電気を伴う物に干渉ができ、自身が電気になる事でその物の中に潜む、なんて芸当ができる、応用がとてもきく。
契約者はユロ。ワニ型のプラッシュドールで、ドルと一応の同期なのだが、くそみたいな理由で地球へ幽閉される。
○ルピー王 /ペタ
ルピー王もプラッシュドールと契約しているとスワーム国内で噂されている。
これは真実であり、国王は一番最初にプラッシュドールと契約をすることができた人物である。
そのプラッシュドールがどのような風貌なのかはある程度の認識はあるものの、どのような能力を保有しているのかは一切も分からない。
契約者はペタ。その姿を見た者はルピー王が指揮を務める軍内部においてごく僅かである。
王自身が全くと言っていいほど前線に出ないため、能力においては王とペタしか知らない。
◎ゴビ将軍/黒の怪物の遺伝子
ここでは、遺伝子元である、黒の怪物についての詳細。
黒の怪物が所持する能力は、炭化。体全体が真っ黒い炭の状態となり、物理面では非常に硬くなる、というもの。
しかし、火にはめっぽう弱く、なおかつ先天性無痛無汗症になりやすく、その影響で熱中症になりやすいため、最悪の場合、身体に熱がこもりすぎたことで身体が限界を迎え、死に至ることがある。
◎ルイ・片瀬珠子/青の怪物の遺伝子
青の怪物が所持する能力は、水及び氷系の操作。水道水や川や海、雨雲などのありとあらゆる水の状態変化、自身の身体限定で体内の水分を利用した凍結による傷の手当、そして水を氷に変え、ある程度なら物の再現が行える。
◎アックスフォード・ライドリッヒ /茶色の怪物の遺伝子
茶色の怪物の保有能力は、土や砂の操作、及び形成。
地面の土や砂をかき集めて巨人を作ったり、動く人形を作ることができる。また、土や砂をデメリットなしで形成できるため、壁を作って攻撃を防いだり、全身に身を纏ってアーマーのような芸当ができたりもする。
2 黒土における各国家、地球の設定
異世界戦争では二つの地球が存在する。
・地球
私たちが衣食住をしている惑星。主人公である千布浩介や、黒田玲などの出身惑星であり、現在の西暦は2046年。
今よりも技術が尋常じゃないほど発達しており、AIと共存する世界となっている。
・黒土
地球に似た惑星。地球と比べて、陸地と森林の割合が少なく、ひどく荒れた惑星。国家間のいざこざが日常茶飯事レベルで起きており、戦争や紛争もよくあること。
○黒土での主要国家
・スワーム大共和国
ルピー王を国王としている国家。ルピー王は軍の総司令官として名を挙げており、政治には全く関与しておらず、政治は首相が行っている。
・ロンリー大帝国
武力で他国を侵略し、急激に力を付けた武力国家。軍に非常にテコ入れしており、軍だけで考えた場合、そのレベルは黒土において、スワームを越す世界一の実力がある。
また、怪物と手を組んでおり、軍人の中には怪物の異能を手にした者も多い。