最強の軍 復活へ向けて①
「この国は、今何を武器に戦っているんだ?」
「兵の質では勝てないので、数で戦っています。小さな国に攻め入る事が政治がおかしくなり始めてからたまにあるので。しかし、本来そんな格下と戦ってもあまり戦死者は出ないのですが、前回の侵攻では参戦した兵の内、約3分の1が戦死してしまいました」
「もともと人数にどれだけ差があったんだ?」
「我が軍が5万、敵軍5千です」
うわぁ……何をどうすればそんな事に…
「その国……サニアというのですが、サニアはアーウォーンの同盟国でした。アーウォーンが内戦状態になって、それを好機だと思って攻撃したのでしょう。しかし、サニアはアーウォーンの開発した新兵器を使っていたんです。それは自身の魔力を使ってその魔力を無理矢理、火や、雷へ変換して放つ装置のようでした。我々の武器は、弓、剣、槍などのものなのでとても不利な戦いだったのです。」
なるほど、新兵器か…地球の武器を作ろうか? いや
俺は銃や地雷や手榴弾の作り方や仕組みを知らない。ならば…
「わかった。まず俺に必要なのは魔力や魔法についての知識のようだ。あんたは召喚陣とやらを作ったようだが、それは魔力を使った技術なのか?」
「そうですけど、なにか?」
「という事は、あんたは魔力を使った技術に関してはトップクラスの知識を持っているはずだ」
「いや…トップクラスだなんて…そんな…」
「あんたはどこでそれを学んだんだ?」
「この建物の地下に古書館というところです」