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そして、これから…

…………レインの事情はわかった。

が、しかしながら俺を殺そうとしたり、利用しようとしたことは事実だ。

俺は、こいつを許すことなど簡単にはできない。 それでも………

「姫さん、気の毒だったな」


やはり、あれだけの境遇に同情せずにはいられない。人生で、今まで生きてきて、一人も友達がおらず、家族も早々に失った。そんな人生を送っていたとしたら、俺は気が狂ってしまいそうだ。


とはいえ、許せはしないが。


「……こちらこそごめんなさい。あなたを勝手に召喚しておいて、しかもいきなり殺そうとしたりしてしまって」


「いや、いいんだ。前の世界に未練はない。

ただ、親友と家族に挨拶をしてから来たかったというのはあるが…」


「これから、どうするのですか?」

考えていなかった。しかし、1つだけやっておきたいことがあった。

「とりあえずは、この国をどうにかしたいな」


「私の望みを叶えてくれるのですか?」


「結果的にはな。この国が滅びた場合、俺らは住を失う。しかもこの国を救えた場合には、俺らは大きな権力を手にできる。この国を捨てる事はデメリットしかないが、救う事にはメリットしかない。だからやるんだ。」


「何にせよ、やってくれるんですね。ありがとうございます。」

レインは、とてもいい笑顔を見せてくれた。


「今、この国はどういう状況だ?」


「かつて世界最強と言われた軍は、平和が長く続いて、兵の質が落ち、武器も旧式の物です。現在はもう5つの大国の中では最も弱くなってしまっているでしょう。農業は、最近我が国でとてもよい肥料が開発され、他の国への主な輸出品となっています。さらに、我が国は金属製品の加工技術が優れており、それも、主な輸出品になっています。あとは…政治ですね。我が国は絶対王政で、代々王が政治をしてきました。が、最近は力のある貴族が一族を王族と結婚させ、自分の命令に従う傀儡のようにして政治をしています。それは酷いもので、必要以上に税を徴収したり、外交では自国の軍事力を理解せずに喧嘩を売ったりしています。それによって戦争がいつ起こっても不思議ではありません」


「………………」

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