ケイ は ひめまほう を てにいれた !
さてさて、まぁ俺の魔法が姫様ってことはどういうことなんだろ?
「あのー…」
「何よ。あんたなんて失敗よ。次の召喚の供物にしてやるッ!!!!!」
「へ?」
レイン姫は周りにある空気から、小さな竜巻を生み出した!
「ちょ!まっ!タンマ!」
ケイは全力で逃げようとしたが、
「!鍵があかねえ!」
竜巻が迫る!
その時ケイは自分にいま出来ることを考えた。
(ここからでは殴る、蹴るが出来る距離ではない。何か投擲しようにも、風の魔法なら吹き飛ばされる。どうすれば……)
「あなたは初めて召喚に成功した召喚者だった!が故に失敗した!成功に失敗はつきものよ!あなたはどうせ使えないわ!消えて!」
その口上の途中で気づいた!
(もしかしたら姫魔法って…)
「レイン!おすわり!」
「ついに気が狂ったよう……ね……?」
…ぺたん
レインはおすわりしていた。
「な、なんで?」
「竜巻をおさめろ!」
荒れ狂う竜巻はただのそよ風となった。
「う、嘘…」
レインは驚いていた。そして、
「なにをしたのよ!」
と問いただす。
俺は簡潔に述べた。
「姫魔法とは!おそらく姫、つまりレイン!
あなたを操る魔法だ!」
「なんですって!」
そう、レインはいま俺の魔法にかかっていたのだ!
「レインさん。あなたは本気で僕を殺そうとしました。」
「な、何よ!まさか、私を殺すつもり?」
いや、
「そんなことしたら僕は魔法が使えないただの人になってしまう」
「ほっ…」
「これからはあんたは俺の物だ!」
レインは安堵の表情から一変、恐怖に体を震わせていた。
「い、いや…」
「嫌じゃない!」
「嫌ーー!」