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第三話~白い神と黒い神

これが神龍の読んだ本の内容となっております


なお、この話は実在しません


このお話は後に大きく関わってきます

昔々、二人の神様がいました


一人は白く美しい神様


一人は黒く綺麗な神様


二人の神様はとても仲が良く


白い神様は皆から好かれ


黒い神様は皆から怖がられていました


黒い神様は死神、白い神様は天使だったのです


それでも白い神様は黒い神様と仲良くしていました


あることが起こるまでは


ある日、一人の少年が


絶対にやってはいけないと言われていたことをしてしまいました


白い神様はとても怒りました


少年は白い神様に怒られたくなくて


嘘をつきました


黒い神様に言われてやったと


黒い神様は捕らえられてしまいました


黒い神様は信じていました


白い神様が助けてくれると


彼らは親友とも呼べる仲だったから


しかし、白い神様は助けてくれません


黒い神様は悲しみました


泣いて泣いて泣き続けて


何年もたって、それでも


白い神様は助けてくれません


とうとう黒い神様は死んでしまいました


その記憶を自分の子に託して


白い神様は黒い神様がなくなると


自分の子に記憶を託し


自ら死を選びました


黒い子は白い子に聞きました


「どうして助けてくれなかったの?」


白い子は言いました


「助けようと何度も思ったけど父に見つかり助けることができなかったんだ」


白い神様に父親などいません


彼が初めての白い神様だからです


黒い子は言いました


「父親なんていないでしょ?」


白い子は何も言わず黒の子を閉じ込めました


二度と出ることのできない水晶の中へと


水晶の中で黒い子は泣いて泣いて


泣き続けてそして考えました


《どうしてこんなことするの?》


《出してくれるよね?》


水晶の中で黒い子の考えは歪んでいきました


それと同時に白い子を信じていました


しかし何日も水晶の中にいると


《許さない許さない許さないコロシテヤル》


黒い子はついに壊れてしまいました


その頃白い子の子供が14才になる頃でした


14才の子は父の話を聞いて


間違っていると考え黒の子を出してあげました


黒い子は言いました


「コロシテヤル」


白い子がきたときその子はなくなっていました


黒い子は既に逃げていました


白い子は黒い子を恨み壊れてしまいました


これから百年間彼らの器は見つからない


彼らの器が見つかったとき


白神と黒龍はお互いを殺し合い


憎しみを生むのでしょう


~~



ついに狂い出してしまった歯車


この二人の未来は憎しみに彩られてしまうのか


黒い神様と白い神様の戦いは


何を生み何を残すのだろう


なぜこの二人が器なのか


なぜ狂ったままなのか


それは彼らにもわからない


だだ一つ言えるのは


彼らの意思ではない、何者かの意思であるということだけである


あの本を書いたのは誰なのか


本の最後に書かれていた


ごめんなさい、許してくださいとは


一体なんのことなのか


それはまだ闇に包まれている


なぜ〈彼〉はこの本を書いたのか


それを知るのはもう少し先のお話



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