プロローグ
「・・・ ・・・ ・・・ ・・・」
『お、お前は・・・!』
『ど、どういうこと・・・?! さっきまで白かったの に・・・!?』
『それだけじゃない・・・目の色まで・・・どうなっ(ザシュッ』
『・・・ ・・・ き、きゃぁぁぁぁ!?あな(ザシュッ』
「・・・ ・・・我は“死神”・・・ ・・・“血染めの死神”・・・ ・・・」
『・・・ ・・・ ・・・ ・・・』
「・・・ ・・・お主らが悪いのだ・・・ ・・・我が主を化け物などと呼び、あまつさえ暴力を振るうなどと、ふざけた真似をしたお主らが・・・ ・・・な?・・・ ・・・主が起きる前に移動しなくては」
〝黒髪〟を揺らし、自らの背丈よりも大きな大鎌を持ち、つい先刻までは白かった服を真っ赤に染めた少女は、そのことを気にもとめず歩き始めた
彼女の言う〝主〟とは一体誰で、彼女は一体誰なのか、それは彼女にしか分からない
~~~~~同時刻~~~~~
『・・・ ・・・ うわぁぁ(グサッ』
『どうし(ドスッ』
「・・・ ・・・ 任務完了 ・・・ ・・・」
『・・・ ・・・ ・・・ ・・・』
「悪く思うなよ、これも依頼なんだから・・・ ・・・恨むなら依頼主を恨めよ・・・ ・・・安らかに眠れ」
黒い忍び服のようなものを着ている少女、その手にはくないのような短剣のようなものが握られており、そこから赤い雫が垂れている
彼女のいう依頼とは?そして、彼女はなぜ血にまみれていないのか?
彼女は一体何者なのだろう