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彼女と僕

作者: 聖依

 久しぶり。

 こうして君と会うのは何年ぶりかな?

 今日はとても悲しい顔しているけど、どうしたの?

 そう。……好きな人に振られたんだ。

 悲しい気持ちがなくなるまで居ていいよ。

 君が泣き止むまで僕が見守ってあげるから。

 そういえば君は子供のときからずっと僕のところに来てくれたね。

 子供のときから僕の背中に乗ったりして、春の日には僕のところでお弁当を食べたよね。

 夏になると僕の影で寝ちゃったりしていたね。

 楽しいとき。

 君はいつも笑っていたね。

 怒っているとき。

 君は僕に愚痴を漏らしていたよ。

 悲しいとき。

 僕の隣で泣きじゃくってそのまま転寝したんだよ。

 ホント、君は君のままだね。

 何も変わってない。

 大好きな君のままだよ。

 落ち着いた? なら良かった。

 泣いている姿は君には似合わないよ。

 君は笑顔が1番似合うから。

 じゃあね。明日は雨が降るかもしれないから気をつけてね。

 僕は君に話しかけることや触れることができない。

 でも、僕がここに居るだけで君の心が落ち着くなら何度でも来ていいんだから。

 僕はずっとこの場所にいるよ。

 また花を咲かせて待っているから。


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