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悪女の娘  作者: お茶の子
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マーサの苦悩2

アニー様がギルド登録してから毎日とても忙しいようで帰るとすぐに寝てしまうので気をつけなければならなく大変だったがそれも暫くするときちんとベッドマデは辿りつけるようになったので一安心だ

楽しそうに話を聞かせてくれるので寂しい気持ちもあるが嬉しくも思う

それに正直アニー様には遊びに見せかけているが訓練に付き合わなくても良くなったので体が楽になったのだ

本邸からの仕事もあるのでゆっくり休憩しながら作業出来るのは助かる

ギルドから帰って来てから魔法や勉強を教える時間にしか見守れないのは残念だが別邸にいるより体力も付き魔力量も上がってあるので教える事は沢山ある

アニー様はスポンジの様にどんどん吸収されるので教えるのも楽しい

ギルバートが気を聞かせて弁当まで持たせてくれるのでアニー様との時間を大切に出来る


しかし年には敵わない事を実感する

寝込む事が増えてしまったのだ

理由は分かっていた

若い頃に少し無理をしたのでそのツケが来ているのは理解している

「アニー様が学園に入学されるまではどうにか…」

アニー様の父であるジム様は余りに無関心過ぎる

ダイアナ様に臍を曲げられるのを回避したいのだろうがあんまりである

ダイアナ様もアナスタシア様との関係からアニー様を煙たがっている状況では任せることは出来ない

貴族の悪い所も十分に理解しているからだ

今でこそ放置しているがいつ悪意が戻るとも限らない

先回りして学園に必要なものの準備を始めなければならない

あれこれ考えながら手配を済ませていく


その間も魔法や知識を教えていく事がとても楽しく充実している

料理も上達された

別邸の仕事だけになると大半の時間が自由に成ったのでアニー様に役立つ資料を作成している所だ


実は私は約50年前に召喚された勇者と呼ばれる者だ

その召喚は酷いものでこの国の王族に召喚され無理やり人殺し等を強制してきた

若き頃は表の顔に騙されいいように使われたがそこそこの年になれば矛盾に気付く

そこを現王(昔は王弟だった)の協力を得て権力をもぎ取ってやった

そしてこの世界にある全ての異世界召喚の魔法陣を使用不能にしたので女神との約束で死後に元の世界へ時戻しして返してくれると約束をもらっている

神託でこのフレイム家に生涯仕える事を言われた時は目眩がしたがアニー様にお会いしてこの為の神託だったと思う様になった


正直父のジム様にはここまでの想いはない

アナスタシア様にはアニー様に合わせて頂いた事は本当に感謝している

勝手にだが母の気持ちを味合わせてもらっているのだ

別に女神との約束もどうでもいいと感じるくらいに私は幸せだと断言出来る



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