Gランクの仕事
次の日はベッドで飛び起きてびっくりした
お風呂に入ってないと心配したがマーサがクリーンで綺麗にしてくれていて採取で汚れた所も綺麗になっていた
そして朝食後に掃除洗濯を手速く済ませてギルドに行くことになった
ギルドマスターのギルバートさんが迎えに来てくれた
マーサ手作りのお弁当と水筒を持たせてくれて
「行ってらっしゃいませ」
「はい 行ってきます マーサはがんばりすぎないでね」
はいはいっと送り出される
「よし行くぞ」
「よろしくおねがいします」
ギルバートさんの後をついていく
歩きながら今日の予定を教えてくれた
ギルドについたら掃除をしてその後に訓練 昼からは初心者講習を受ける事 その後はクリスさんの手伝いをすることになるそうだ
「掃除頑張るんだぞ あまり時間をかけると訓練の時間が少なくなるからな」
「はい わかりました そうじとせんたくはマーサがじょうずとほめてくれるのでがんばります」
意気込んで返事をする
ギルドについたのは昨日と同じぐらいで冒険者も程々
箒とバケツと雑巾にちり取りにゴミ袋が用事されていた
ギルバートさんに声をかける
「これはつかってそうじしたほうがいいですか?」
「ん?箒と雑巾無いと掃除出来ないだろう」
「もうなくてもじょうずにできます」
「そうなのか?見てるからやってみてくれ」
と言って閑散とした食堂兼酒場の方へ
掃除を始める
魔法で風を起こしてホコリやゴミを集めていく
全体を回ってゴミ袋を取りにいきゴミを入れていく
そしてクリーンを発動していく
「アニーは随分手際がいいな」
「ありがとうございます」
「もしかして働かされてるのか?」
鋭い目になって聴かれたので
「んーやらされるわけではないです マーサがたいへんなのでてつだってるんです だってマーサずーとおしごとでたいへんだったんです いまはたくさんあそんでくれるけどつかれてないかしんぱいです」
「そんなにマーサは忙しいのか?」
と聞かれたので正直に母であるアナスタシアが別邸に居るときマーサ1人が掃除洗濯等の雑用を1人でしていてとても大変そうだった事やアナスタシアの侍女やメイドから呼ばれて仕事が増えていた事や薬草畑の世話にポーション作りと思い出す全てを話す
「それにずっとわたしのそばにいてくれたのですこしでもてつだいたい」
「ならマーサと離れて寂しくないのか?」
「……すごくさびしいです でもわたしがいるとあそんでくれるから…すこしでもゆっくりしてほしい あっでもこんどはギルバートさんがいそがしくなります!ごめんなさい」
「それは心配しなくていいぞ」
ギルドには職員もいるので大丈夫だと教えてくれた
ギルドの手伝いはクリアさんが指導くれることになっていて訓練や森に出かけるのはギルバートさんかもう一人のトリスタンという人が交代で指導してくれる事になっているそうだ
ギルドの案内所や3部屋ある個室も掃除をしていく
別邸の掃除で慣れているのですぐに終わることが出来た
早く終わってしまったので階段と解体場も追加になった
2階の他の部屋はギルドマスターの部屋と会議室と資料室などで大事な物が多いので掃除はしなくていいそうだ
増えた仕事の分は報酬を増やしてくれることになった
解体場は2つに分かれており掃除をするのは冒険者が自由に使用出来る場所で10台程の作業台がおける広いスペースだった
刃物等も置いていないため直ぐに綺麗になった
「終わった」
もう1つの依頼すると解体をしてくれる解体場から筋肉ムキムキの人が来て
「もう終わったのか なんかいつもより綺麗になってるぞ 頑張ったな」
「ありがとうございます」
「おし ご褒美だ」
飴を3つ手渡してくれた
「え ありがとうございます」
手を振りながら元の解体場に戻って行った
褒めてくれたのだと嬉しいと思い飴はマーサにお土産が出来た
ギルバートさんの予定より早く終わってしまったようで昼まで訓練になった
訓練場を5週走ったら好きな事をしていいらしい
ギルバートさんが訓練場までは案内してくれた
中には2グループが訓練中だった
木刀を使っているのが見える
どちらにも指導者がついているのが複数の相手なのに笑っている
「よし 5週終わらせて魔法の練習しよう」
運動の前と後にはストレッチをするとマーサと約束なのできちんと体を解してから走り始める
1人で走る事はあまり無いのでちょっと寂しい
でも訓練場の中で訓練してる人もいるのだから大丈夫
頑張って早く終わらせよう
いつもより早めに走ってしまったので最後は息が上がって5週が終わった時にはいつもより疲れを感じた
ゆっくり歩いて息を整えてストレッチをする
「よし ファーストエイドの練習しなきゃ」
昨日は練習出来てないのだ
生活魔法では攻撃や治療は出来ないのだがファーストエイドは手当てで完治は出来ないけど血が出てる怪我なら止血が出来たり頭やお腹が痛い時は症状を軽く出来る様になる
今日は頑張って走ったので自分の足にファーストエイドを発動させて練習する
やっと3回中1回成功出来る様になった
でも足の疲れも取れたような気がするのでファーストエイドは辞めて次はシールドの練習をする
今は自分1人を覆うぐらいの大きさを維持出来る様になったので少しずつ大きくしてている
なにかあった時に身を守れる様に最低でもベッドを覆うぐらいの大きさで一晩壊れない様にするのが目標と言われている
「やっぱりきょうどににを上げるとまりょくをたくさんつかうな…」
マーサは慣れれば少しでも発動出来ると言ってるので練習をするべしだろう
ふぅと一息付きシールドを解除する魔力を消耗したのでまだ時間はあるが魔力の使い過ぎで倒れたらギルドの人に迷惑をかけるのでクリスさんにお手伝いは無いか聞きに行くことにした
昼前のギルドの中は人は少ないが忙しいそうだった
クリスさんが落ち着くまで待ち声をかけると買い取りした素材の片付けをお願いされた
受付の裏が作業部屋になっているそうで案内される
「ここの薬草と魔力草を仕分けて10本ずつこの紐で縛ってこの籠に入れて欲しいの 結構雑草とか状態の悪い物が混じってるから気をつけてね」
「はい 分かりました」
「ごめんね よろしく」
慌ただしく受付に戻って行った
薬草が入った積まれた籠の近くに腰をおろし確認しながら10本ずつ纏めて縛っていく
単純作業なので簡単に出来る
慣れてくれば作業も早くなって行く
驚いた事は2割雑草と状態の悪い物がが混じっていた
隣の魔力草も整理していく
薬草畑の仕事も手伝っていたので以外と早く終わってしまった
最後に床に散らばったゴミを掃除してクリーンを発動する
「遅くなってごめんね あれもう終わったの?」
クリスさんが籠の中を確認している
「このゴミはどうしますか」
「ちょっと待ってね 確認だけしちゃうから」
「はい」
薬草と魔力草の確認が終わると
「アニーちゃん完璧よ 凄い」
「そんなことないです」
それからクリスさんと一緒にお昼休憩することになった
作業部屋の片隅にテーブルがあるのでそこでお弁当を食べることにした
「美味しそうなお弁当ね マーサさんが作ってくれたの?」
「そうです それにおいしいんです」
お弁当を褒められてなんか恥ずかしかった
食事をしながら家ではどんな手伝いをしてるのか聞かれたので掃除洗濯や畑の草抜き水やりを話した
「小さいのに頑張ってるね」
「そうですかね でもマーサがおしえてくれるのでたいへんではないです」
「マーサさんが大好きなのね」
「はい マーサはすごいんです」




