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クァリスナイト  作者: たむーん
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原因は?

「こんな死にかけの街へようこそいらっしゃいました。」

と言われて水の入ったコップを出された。

「何故この街はこのようなことになってしまっているのですか?」

「門前払いされたけどなんかあんのか?」

「私ちょっと黙っとくわね。」

ルーは知らない人とは喋ることができない。

生粋のコミュ症だ。

イテロに関しては何を考えて喋ってるのか検討もつかない。

「はい、実は...。

私たちは普通に暮らしていたんだ。ある日いつものように街を歩いていたら、【末期の果実】って奴らがこの街に入ってきたんだ。そいつらが何言ってるのか分からなかったが変な言葉を発したんだ。そのあと何事もなかったかのように出て行ったが、その晩は何も起きなかった。

次の日の朝から、言葉を喋れなくなったり、身体が落ち着かなくなったり、自我を失ったり、酷い時には自殺をしてしまう者までいました。私たちは運良く軽症の症状でしたが、近隣の子供や、友人などはお気の毒に。」

といろいろ話してくれた。

「原因はその話に出てきた人でしょう。実はその【末期の果実】と言う名前は知っているんです。」

そう【末期の果実】とは僕達の知り合いなのだ。

知り合いは全員では無く、リーダーとその補佐官3人ぐらいだったけども。

「【末期の果実】と言う名に何か聞き覚えは無いでしょうか?例えば、不吉ですが、呪い、滅亡、苦しみなどを掲げている奴らです。」

「残念だが、知らないねぇ。おまえも知ってるか?」

「いや。」

「全く。」

リーダーであるグラージとはちょっとした仲だ。

僕が『破滅のクイト』と呼ばれるように、

グラージも『破魔のグラージ』と呼ばれていた。

僕達は共にグラージと約束をしたし、街を陥れる様な人では無かったのに。それか、勝手に下っ端が問題を引き起こしているかのどっちかだな。

「そうですか。話は変わるんですが、何か食料とかございませんか?ここに来た理由もお腹が空いてたからですからね。」

「あぁ、干し肉ならあるがそれでも良いかな?」

「肉!」

急に叫ぶなイテロ、耳が痛い。

「ありがとうございます。では少し寝たいのですが、どこかにそのような場所はございますか?」

「あぁ、それなら、私の家へどうぞ。元は宿屋ですから、ささ、どうぞどうぞ。」

そう言われて水を飲み干した後ついて行くことにした。

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