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この部屋での仕事は終わったので、隣の部屋へと向かう。
「アレッタ先輩はどんな神様の加護をいただいているんですか?」
「わからない。私は愛されていないから。」
「そう…かな」
突然来たネガティブな発言にうまく返すことができなかった。
もしかして地雷だった、のかな。
きっとそんなことないよ、って言ってあげたい。加護があるってことはイコールで愛されてるってことだと思うし。
でも、これ以上掘るのも傷つけるだけな気もするし、なにか別の話題に方向転換しよう。
話をしながらも、シーツ交換にお掃除の仕事は進んでいく。
「…私ならどんな神様に加護をいただけるかなあ」
「サクラは加護無いんでしたか。」
アレッタ先輩はそういえば、と顎に手を当ててそう漏らした。
「多分…。そういえば、先輩は私が違う世界から来てること知ってるんですか?」
先輩は私の身元について、どこまで知っているんだろう?
「明確にそうとは聞いていませんが、生まれが普通ではないかもしれないとはギルバート様から聞いています。」
今朝はそんな話しているようには見えなかったし、私が気絶してる頃にしてたのかな。だとしたら、ギルバートさんのお見立てはすごい。
「そうなんですね。せっかく魔法のある世界に来たし、使えたらいいなあって思ってるんですけどね…。」
「なら昼食休憩の時に試してみたら?」
「そうします!」




