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小話04 トリノのグルメ

小話04




俺とマグワースさんがスライムの研究を協力するときの条件に昼飯を奢ってもらうというものがある。

まあ、奢るといっても学園内の食堂なわけだしマグワースさんのお財布関係ないんだろう。貴族と金持ちの通うところのご飯・・・どんな味なんだろう。







研究初日。


「すまないのぉ。やはり日曜だからかちゃんとしたのは作ってくれないみたいでの。簡単なものですまないねぇ。」


「あ、いえ、お気遣いなく」


簡単なもの、そう言って持ってきたのは具が少ないスープと薄い肉と野菜が挟まったパン。マルコの分も持ってきてくれたところにマグワースさんのスライム愛が伝わってくる。たとえマルコが気づかなくても俺は気付いていますよ。


スープは黄色をしていて少しキャベツが浮いている。しかし、キャベチしか入っていないにもかかわらずとっても美味しそうな匂いがする。なんなんだこのスープは!?一口試しに飲んでみる。

こ、これは!?キャベチの味だけではない!!キャベツとは別の、なんかすごく美味しいスープだ!塩っけがあるだけではなく味が深く何を使っているのか全然わからない!!金持ち恐るべし・・・。キャベチスープですらこの美味しさ。それならこのサンドウィッチはどれぐらいうまいのか・・・。


サンドウィッチを手に取ってみる。パンが柔らかいだとっ!?いつも食べている黒くて硬いパンとは違い持っている指の跡がついてしまう。これほど柔らかいパンを一体どうやって・・・。白くやわらかいパンの間には赤っぽい薄い肉とキャベチとオネオンが挟まっている。匂いはシンプルだ。オリベの油と塩胡椒。スープと違いとてもシンプルだ。

では、一口。

この肉美味い!!薄いのにしっかりとした噛みごたいがありそして、ワイルドだ。胡椒の味がこれでもかとする。こんなに胡椒を使うなどさすが金持ち。ちょっと高めのオリベの油とその実に包まれたキャベチとオネオンが肉を邪魔することなくシャキシャキと寄り添っている。肉がガッツリしている分一歩引いているのがまたいい。そして、パンは確かに柔らかい。けっこうサンドウィッチ用にしては厚めに切られているが問題なく食べれる。ふんわりしっとりとした舌触りに濃厚なパンの味。どれをとっても最高だ。


グッ

俺はマグワースさんにこの2つを称賛するために親指を上に突き立てた。マグワースさんも親指を突き立て返してくれる。マルコなんか見てみろ!ほんのり色づいてこの料理に堕ちているのがわかる。うっとりとした様子で食べるその姿は実に愛らしい。美味しそうに食べるやつはやはり魅力的だ。つまりマルコの魅力が追加され無敵状態を突破したということ。ほあああああああああああ!!!!

今日の昼ごはん:キャベツのコンソメスープ・ローストビーフのサンドウィッチ


グルメ系流行ってるし好きです。

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