異変
自室に戻りベットに横になりながら、考え込んでいた。
カリドはなにを考えているのかを。世界の滅亡を企んでいる?何か違うような、もっとこうあの魔法陣を生かした何かとか?
そんなことを考えていた
それから数日
「マリー様、よろしいでしょうか?」
「エブァンいいわよ」
扉が開く
「報告をあげます」
最近では、報告を告げられて視察にいくとか、書類に目を通すとかばかりで暇な程に平和が続いていた
「今日の報告は以上となります」
「ご苦労様、エブァン私現代に行ってくることにするわ。元々私はあちら側の人間だから、向こうも気になるの。それにしばらくは体が勝手にこなしてくれるから問題はないし、念のために直接魂に呼びかけられるアイテム置いていくから」
「わかりました、魂がなくてもこちら側のマリー様は魂がない状態なんですよね」
「ないけど動いているわ、それに頭は繋がっているから会話の内容とか行動を記憶しているから何にも問題はないの。でもこの事を知っているのはエブァンだけだから、ほかの配下にはバレないようにしてね、エブァンはすぐに顔に出るから」
「マリー様が変な行動をするからですよ」
「あらそう?」
「じぁ、行ってくるわね」
「お気をつけてください」
「わかっているわ」
現代へと魂が移動する
ベットに横になっているマリーを見て
「このまま目を覚ますことがないのかもしれない」
そう呟くと
「何をバカな事を言っているの?」
「え!」
「何にそんなに驚いて」
「だって、魂が移動したのでは?」
「移動したわよ」
「それじぁ、今話しているのは?」
「前にも説明したのに理解してないでしょ?」
「はい」
魂の移動をしたはずのマリーが話し始めたので驚いていた
「あのね、今話しているのは私のここが処理をして、行動、発言に至るまで頭が管理しているのよ。現代頭の中と今の頭の中は繋がっているからは会話はできるのよ。ただ難点なのは感情までは届かない事ね。それはどうしても魂がないと出来ないの」
「ようやく理解しました。ですがよくそんな事が出来ましたね」
「だっていつまでも、倒れているわけにはいかないでしょう」
「言われてみれば倒れていたのは最初の方だけでしたね」
「そうよ。お陰で私には睡眠と言う行動がなくなってしまったわよ」
「今まで寝ていないのですか?」
「寝ていないわよ、ずっと起きていたわ。それも限界だから睡眠魔法を自分にかけて寝たふりしていたのよ。それでも魂が私そのものだから体が寝ていただけね。常に意識があるから寝ている感覚はないのよ」
「マリー様も大変なんですね」
「ここに来てからずっとだからもう慣れたわよ」
「何かいい方法が見つかるといいんですがね」
「無理だと思うわよ、そもそもここと現代に体が一体ずつあるんだから、せめて現代の体が死なない限りはずっとこれだと思うわよ。待ってもしかしたら生まれ変わってまた私の体が蘇ったりして?」
「いや、俺に書かれても」
「そうね、死んで見ないと分からないからこの事は次の機会にでも考えるとするわ」
「さようで、食事は召し上がりますか?」
「エブァン、いつも通りでいいのよ」
「わかりました。それでは用意させておきます」
エブァンが部屋を出る
マリー様も相変わらず次元の違う話をする。普通はあり得ない話なんだけどな。
マリー様ならあり得るかと思い、受け入れるエブァンだった
ーーーーーー現代ーーーーーー
今日は休みを取っていたいたんだった。
「ママ、今日は家庭だから忘れないでよ」
「わかっているわよ」
「ママ、行ってきます」
「行ってらっしゃ」
子供が学校へ向かう
異世界で過ごした時間より早いんだったね
日付をデジタル時計で確認する
流石に早いな
異世界にいたのが約半年ほど、現代が約45日ほど早い計算になる
家庭訪問も嫌だな、あまり人を呼ぶのは好きではないんだよね、部屋の片付けと掃除を早々に済ませて先生が来るのを待つ
数時間後
ピーポーン♩
「はーい」
「今日はよろしくお願いします、どうぞ」
担任の先生が部屋に上がり先に案内する
お茶とお菓子を用意して出す
「うちの子は学校でどうでしょうか?」
「元気よくて、みんなと仲良よくやっています」
「それは良かったです」
「これが学校の成績ですね」
「普通ですね」
「このままなら高校に入れると思いますのでこのまま三年生になればいいと思います」
「そうですか」
「それと、お母さんは魔法についてどう思いますか?」
!?
ガタン!椅子が倒れる
一歩下がる
この教師何をいきなり言い出した
待って私の身の回りの警戒はしていた。でも子供の警戒まではしていない
「ただいま」
子供が帰って来た
「お帰り」
ちっ!
「それでは次の家庭訪問がありますので帰ります」
「は、はい」
「明日学校で」
「先生もう帰っちゃうんだ」
「次があるからね」
「それでは失礼いたします」
「はい、ありがとうございました」
バタン!
「ちょっと来なさい」
子供をリビングつれて座らせる
「どうしたの、ママ?」
「学校で何か変わった事がなかった?」
「変わった事?」
考え込む子供
「特にないよ」
「先生とかも?」
「あ!」
「何?」
「今度副担任が結婚するって言ってた」
「そ、そう。他は?」
「どうしたの?」
「いいから答えて」
「うん」
「他にはないよ、でも」
「でも何?」
「いつも帰る頃になると西の空がいつも赤いんだよね」
「夕日とかではなくて?」
「それより赤いんだよ」
「それは不思議だね」
「そうなんだよ。それでこないだ見に行ったんだけど」
「一人で?」
「友達と一緒に、でも行けるところまで行ったけどわからなかった」
「そうなんだ」
「それとね、朝も変なんだよ」
「朝?」
「うん、学校行くとき東の空が青いんだよ」
「空は青いでしょ?」
「朝は青くないよ。赤いんだよ」
「そういえば」
「今度見てみようかしら?」
「見てみてよ。変な色してるから」
「わかった」
「それで今日は見たの?」
「帰ってくるのが早いから見てない」
「買い物ついでに見ようかしら」
「私も行く」
出来れば来て欲しくないかどそれ言うと子供拗ねそうね
「はいはい、なら支度しなさい」
「はーい」
扉を開いて
「ママ話は終わり?」
「もういいわ、嫌な事がないか心配していただけだから」
「先生に何か言われたの?」
「違うわよ。何もなさすぎて心配しただけ、それに越したことはないしね」
「疑い深いんだね」
「そりゃ貴方の事心配しないなんてないわよ」
「また、ママのすきすきアピール始まったよ」
「好きなんだから仕方ないでしょ」
「はいはい、着替えてくる」
子供に足われているこの会話もいつもと変わらない。
子供は、着替えに行く
「ママ着替えたよ」
「行くわよ」
子供買い物をしに自転車に乗ってスーパーに行く
「ママ」
「なに?」
「今日、今日の夕飯決まっているの?」
「まだよ」
「あのね、鳥南蛮が食べた」
「いいわね、さっぱりしてるから」
「そうでしょ!」
「鳥肉好きだよね」
「ママ知らないの?」
「何が?」
「お肉の中でも鳥はカロリー低いんだよ」
「それは知っているけど、調理次第ではいくらでもカロリー減らせるんだよ」
「そうなの」
「鳥南蛮はカロリーが高いからね」
「げ!」
「たまにはいいんじゃない?」
「そうかなぁー」
「普段からカロリー抑えたご飯にしているんだから」
「そっか!」
子供がダイエットしているのでそれに付き合いカロリーオフ料理を出している
スーパーに到着して買い物を済ませる
自転車に買った物を積み込んで家に向かい自転車を走らせる
「ママ、ほら」
子供の指差す方向に目をやると、明らかに赤すぎる空の色が見えた
「本当に赤すぎるわね」
「ママこれから行ってみない?」
「ダメよ、ご飯の支度あるからまた今度にしよう。それに冷凍物溶けるわよ、アイスもね」
「それは嫌だよ」
「なら、帰らないとね」
「うん」
家に帰って、買った物を冷蔵庫にしまう
「ママ、アイス入れ忘れないで」
子供が袋から出してくれているのでそれをしまっていく
「はいはい」
「これで最後」
「ありがとう」
しまい終えて夕飯の支度に取り掛かり、子供はソファーに座りながら携帯を見ている
しばらくすると
「美味しそうな匂いがしてきたぁ」
「もう少しで出来上がるから」
「うん、お腹すいたよ」
「わかっているわよ」
テーブルに夕飯が並び子供を呼ぶ
「出来たわよ」
先につき、食事をする
「あんなに赤いとは思わなかったよ」
「そうでしょ」
会話を楽しみながら食事を済ませる
後片付けをしていると
「私寝るね、おやすみ」
「おやすみ」
子供は自室に戻ると急いで片付けを済ませて自分の寝室に行く
自分の方に異変があるとばかり思っていたけど、子供の方だとは思わなかった
手のひらに小さい魔法陣を展開、感知魔法で子供の様子を伺う。
寝たわね
子供の部屋に行き子供の頭を撫でる
何が何でも守る
究極魔法防御展開、子供の胸に刻印を施し見えないようにしておいた。
これでもしもの時はなんとかなる、もう一つ触れさせないようにするべきだね。
異世界の魂のみに反応するようにして魔法を組み込んで結界を張る
子供に危害を加えられる前にあの先生を異世界に返しす。追跡魔法をつけてあるからすぐだしね
絶対に子供には手出しさせない
夜の0時を回る
感知魔法展開
見つけた
ニヤリと笑いながら先生の元へと向かう
へぇー、いい身分だわね。キャバクラとは!
出てくるのを待っていると2時頃動く反応を見せる
一人になるのを待って追う
一人になったので声をかける
「いい身分だわね」
「!?」
振り返り私を見る。
「お前は」
「異世界人がこの世界にいてはいけない事は分からないわよね」
「何を訳のわからない事を言っている」
手に魔法を展開しようとしたが発動しない。
嘘だろ。何で発動しないんだ?
しらばっくれている先生に指をパチンとならす
「ゔぅ」
異世界から来た魂にだけが反応するように刺激を与えた
「ほらね、向かうからきているのでしょう?しらばっくれていたってダメよ。それにその体の本当の魂を隔離して自分が入るなんてとんでもないわ」
魔法なんて使わせるわけないでしょ
「お前はどこまで知っているんだ」
「どこまででしょうね」
魔法陣を展開拘束を施した。
「貴方帰ったら、自分の体に幻滅しない事ね。動くことも話す事も出来ないから」
「何を言っているんだ、いつでも帰れるんだ」
「ふふふ、そうやってカリドに言われたのね」
「カリド様を知っているのか?」
「答えるつもりはないから」
先生に近づき、手を胸に当たる。
「やめろ、俺は帰りたくない。いいえここにはいてはならないの、記憶を消して帰りなさい。それを拒むのであればどうするかわかっているんでしょう?」
もしかして魂を………
「そんなことが出来るわけがないんだ」
「そう思うならそれでもいいわよ。最後にもう一度言うわよ。帰ってもらうわよ」
「俺は帰らない」
出来るわけがない、あの世界ならまだ分かるがこの世界にそんな奴は見たことがないんだ
「わかったわ」
魂に手をかける
!?
「やめろ、やめてほしい」
「嘘なのでしよ?私が魂を粉砕する事が」
粉砕だと、冗談じぁない
「何が望みなんだ?」
「さっきから言っているでしょ、帰って欲しいと」
「わかった帰る。帰るからやめてくれ」
「気が変わったの?」
「そうだ」
どうせ、またくればいいとでも思っているんでしょうね。出来ないけどね
「そう、それなら帰りなさい」
握りしめている魂を異世界に送り込んだ
これでよし、あとは記憶を変えて
肩をゆする
「大丈夫ですか?」
完全に酔っ払いになっているのがわかったので、警察を呼んだ
「どちらです?」
警察が駆けつけてきてくれて対応をしてくれた
「こちらです」
「ご協力ありがとうございます」
「いいえ、私が帰りますね」
「お名前は?」
「いいんです。後はお願いします」
そう言って通りに出てからさらに路地に行く、人気がないのを確認すると魔法陣を展開し帰ってくる
これで危機はさったけど危険は去っていないのはわかる。念の為感知魔法の範囲を広げないといけないかも
魔法陣を一度解除し、半径100キロまで広げた
「嘘でしょ!また増えてるよ。あれを破壊したはずなのに何で?」
カリドいい加減にしないと本当に両方の世界がおかしくなる
とりあえず増えているのは1人だけのようだから何とかなるわね
次を返しに行こうとした時
クラッ!
めまいのような感覚がマリーの体を襲う
「え?」
「魔力がなくなっている?」
なぜ?そんなに使っていないはず。もしかしてと思い感知魔法の範囲を確認すると
数字間違えているわね。これ半径100キロではなくて1000キロになっている。これでは魔力が底をついてもおかしくないわよ。仕方ない、ゲレガイの所へ行って魔力貰わないと
魂を移動させてゲレガイの元を訪れる
「はぁはぁはぁ!」
ゲレガイに声をかけずに球体に触れる。流石に息が上がるわね
いやー生き返える。
この球体、まだまだ、魔力はあるけど無限大ではないのよね。それに球体9個になちゃったから余裕ありすぎるなら、外からこの球体に魔力注ぎ込まないのかしら?
元気になったマリーがゲレガイに話しかける
「ゲレガイ外にある魔力をこの球体につなげられないの?」
声もかけられない程に魔力使うとは、毎回のことながら呆れる
「マリー様」
こ、怖い。ゲレガイの顔がすごく怒っているのがわかる。そうだよねあれほど気をつけろと言われていたのにも関わらずこの状態だから怒るわよね
「ゲレガイ、言い訳はしません。ごめんなさい」
「!?どうなさったのか聞かせてもらってもいいのですか?」
「今回数字を間違えてしまって」
「何の数字です」
「感知魔法の範囲を半径100キロにしたつもりが1000キロになって一気に持って行かれた」
「そんなに範囲を広げてどうするんですか?」
「どうしても感知させたいからなのよね。でも100キロでよかったんだよね」
「そうして下さいね」
「わかった、それで出来るの?」
「出来ます」
「それならここにある球体8こ分満タンにしておいて欲しいのよ」
「そんなに?」
「どうしても使うことになるから」
「わかりました」
「よろしくね」
マリーは自室に戻りベットに横になるとすぐに魂を移動させる
「もー時間が足らない」
すでに時間が進み4時を迎える
これからだと他の人にバレる可能性があるわね、今日の深夜までお預けね
ベランダに出て体を伸ばす。
朝日が昇る
久々に見た気がする
朝日が昇るのを見て布団に入る
やっぱり布団はいいなぁ
抱きマクラを抱きながらゆっくりしてた
携帯のアラームが鳴る
「もう、そんな時間?」
体を起こし子供の朝ごはんを作り起こしに行く
「ご飯できたわよ」
「はーい」
「今行く」
子供が支度を済ませて部屋から出てくる
「おはよう」
「ママおはよう」
椅子に座って食事を済ませる
「行ってきまーす」
「行ってらっしゃい」
子供を送り出し洗い物を済ませると仕事に出かける
仕事場に到着する
「おはようございます」
「真紀さん、おはようございます」
挨拶を済ませ仕事着に着替え仕事を始める
いそいそ仕事をしている時
上司から呼び出しがかかる
「真紀さん、今日から新人と一緒に仕事を教えて欲しいんだ」
「わかりました」
「入って来なさい」
「はい」
部屋の中に入ってくる
目の前に来る
「はじめまして、これからよろしくお願いします」
女の人が頭を下げた
私の顔を見てにこやかに笑う
「こちらこそよろしくお願いします」
新人に仕事を教え午前中が終わり休憩になる
「覚えること多くて大変だけど頑張ってね」
「ありがとうございます。これからも指導お願いしますね」
食堂に行く
「何にします?」
「えっと、これはなんですか?」
「え!」
メニューを見るとカツ丼だった
「カツ丼ですけど?」
「初めて見ました」
???カツ丼初めて見る人いるのかな???
「そ、そうなんだ。それ美味しいよ。頼んでみたら?」
「そうなんですね。私カツ丼にします」
「私はラーメンにするわね」
「ラーメンですか?それも初めてです」
?????何かがおかしい。ラーメンを初めて見る人いるかな?子供ならまだしも大人だよね?
まさか
今は後にしよう
食事がテーブルに運ばれてきた




