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転生?私の睡眠なくなった先  作者: 小鳥 まどか
異世界編
69/84

水の輝きのありか

「ここ?」


人魚の居場所を出ですぐに色の違う場所があるのに気がついた。


「ここ?」


「そうです。ここから先は上の流れと下の流れが違うため向こう側には行けません。なので少し弱くなった場所から行けますのでそちらに」


「ちょっと待って。向こう側に行けばいいの?」


「そうですが」


「ちょっと待ってて」


うーと、ここらへんかな。


水の流れの境目に手を出すと穴が空いた。


魔法陣を展開してそれをリング状にしただけなのだが


「どうやって」


「説明は後、あまり長く持たないから通って」


「はい」


流れの向こう側にいく


「それでどうやって」


「落ち着きがないよ」


興奮した様子で尋ねるムアン


「魔法陣をリング状にしただけよ。魔法陣は反発魔法陣だから反発しあって穴が空いたって事よ」


「いや、それでもあの流れを反発って」


「難しく考えなくてもいいと思うわよ、それより行くわよ 」


「はい」


ムアンと共に先に進む。


それにしたってあれは無理だぞ。たかが反発魔法陣と言っているが、普通かき消されてしまうはずなんだ。あの流れには消去魔法の流れも入っているんだぞ。どうやって消去魔法の流れを消したというんだよ。


ムアンの思考無視して進む。


着いたか。考えても仕方がない、後でメアル様に聞けばいいか。


「マリー様ここです」


「ここ?どこのこと言っているの?」


マリーが困惑するのも無理もなかった。

目の前はただ海が広がるだけで岩も何もなかったからだ。


「マリー様そこではなくここですよ」


ムアンが指差した先が下の砂を指した


「え!下」


「はい、今から解除します」


ムアンが魔法を展開すると砂が海を撒い散らかし、更に流れに乗って辺りが見えるようになる頃入り口が見えてきた


「洞窟?」


「正確に言うと洞窟ではないです」


「洞窟ではなければ何?」


「ここは海の源ここから海が生まれている場所となります」


「海って源があるの?」


「はい」


やっぱここは異世界だと思い知らされる。現代ではそんな事はあり得ないからだ。


「洞窟にしか見えないんだけどな」


「中に入れば分かりますよ」


そう言って、ムアンの後に続いて入るとそこに広がる神秘の世界が待ち構えていた。


「なにこれ。どうなっているの?」


スカイブルー、ピンク、薄紫、白、水色、紺色がマーブル状に当たり一面に広がっていた


「ここで海が生まれて外へ流れているんです。俺もメアル様でもここで海が生まれる説明が出来ないのですが、ほらあそこ」


マーブル状の球体が上に登っていくのが見えた


「あれ?」


「そうです。あれが上に行くと海の水になるんですよ」


「本当なのね」


余りにも神秘的な光景に見惚れていた


「マリー様?ここで水の輝きを探してください」


「どうやって」


「水の輝きはその人でなければ手に入りません。俺は見つける事が出来ませんでした。ですがメアル様は見つけましたので、きっとマリー様も見つかるのではと思いここへ連れて来たのです」


「わかったわ。探してみる」


「はい、俺はここで待っています」


マリーは泳ぎながら探し回った。探しているうちに上下左右がわからなくなっていた。訳がわからなくなり、泳ぐのをやめ、まぶたを閉じただ漂うクラゲ状態になっていた。


これで目を開ければ現れたりして。


目を開ける


そんなに都合良く現れなかった。


やっぱり、そう思い再び目を閉じた。


このままここに浮いているのもいいかも。なんかゆっくり時間が過ぎているような!?


突然まぶたの裏に輝く物を見つけた。慌てて目を開けるがその輝きは消えていた。


今さっきあったのに。辺りを見たが輝く物はなかった


なんだ、気のせいか。


再び目を閉じると輝く物が姿を現わす。


目を開けると無くなる。


これって閉じていないと見えないってことだよね。


目を閉じると輝く物が現れた。


このまま手を伸ばしたまるでバーチャルな世界のように


手に触れなくそのまま進むと、どんどん輝きが増して眩しいほどの所で何かが手に触れた。そのまま両手で触れて目を開けると


「でか!」


「こんなにでかいの?いやメアルが持っていたのはもっと小さくて小石ほどだったはずなのだが今目の前にあるのは、私の背丈を越した程のでかい水の輝きだった。メアルが持っているのと同じ形をしているのでこれが水の輝きなのはわかったが。


「デカ過ぎでしょ」


「すごいですね。俺初めて見ました。これほどでかいのは」


「メアルと同じ水の輝きなのはわかったけど、こんなに大きいのがあったのね」


「マリー様の水の輝きは特別ですよ。何人かもってはいましたがメアル様が一番大きかったのですから」


「この水の輝きって何に使うの?」


「それはメアル様に聞いた方が早いと思いますよ」


「それもそうね。で、これどうやって運ぶのよ。こんなに大きいと運ばないわよ」


「それが俺もその辺はわからないんですよね」


「ここまで来て、見つけたはいいけど運べないじぁ、意味ないでしょ?」


「そうは申されても」


水の輝きに向き直り色んな所を触ってみたり、魔法を試したみたりしたが全く分からなかった。


「どうしよう」


水の輝きに寄りかかった時


《マリー》


「だれ?」


《あなたにしか聞こえないわよ》


「え!」


「どうかされましたか?」


「なんでもない」


《そのまま聞いて、マリーの目の前にあるのはムアンが言っていた通り特別な水の輝き。本当の名前は神秘輝(じんかくき)海の水、真水を操る為の物なの。ここにはマリーが持っているのと同じ物で大きさは入り口からあなたがみている全てがそう》


(それって)


《あら、それで話せるのね》


(これでいいんだ)


心で思った事がそのまま伝わる


《マリーやムアンは神秘輝の中にいるって事よ》


(こんなに神秘的だから、異空間と似ているのではないかと思っていたけど、似たようなものだったって事ね)


《そんな所。そして私はここの神秘輝そのものなの》


(なら、これを通じていつでも話せるって事ね)


《いいえ、あくまでも操る為だけ》


(そうなんだ、特別って聞いたから)


《普通は真水の操りができるだけなのよ》


(そういう事ね。それでこれどうやって運ぶの?)


《マリーはその方法を知っているはずよ》


首をかしげる


(あ!)


《わかったようね。試してみて》


目を閉じ神秘輝に触るとその場から消えた


《ほらね》


何かが染み渡るように満たされる感覚に襲われた


なんだろう。何かがまとまった感じを受ける。


目を開け本を取り出す。海の中でもこの本は濡れることはないのでそのままの状態を保ちながら本のページを開くと対象の知識が詰まっていた。


何か染み渡った感じの正体。


文字を指でなぞり空中に出すとそのまま私の中へと向かう


これでしっくりきた感じがする


《マリーは………なんでもない。行くといいよ。待っている人いるんでしょう》


(うん、ありがとう)


《どういたしまして、いつでも遊びに来るといい》


声だけが頭に響きながらその場を後にした


「マリー様、何かいいことでもあったんですか?」


「うん」


微笑んだマリーの笑顔をムアンはドキッとし目をそらす


「何か私変なこと言った?」


「いいえ、笑顔が素敵だったものでつい」


「え!」


思いもよらない言葉に顔から火が出そうなほどに赤くなり下を向いてしまった。


気まずいまま人魚の居場所にたどり着く


「マリー様?なんか顔赤くない?」


「そんなことないわよ。それより見つかったわよ」


「それは良かった。でも、ここでは出さないでよ。なぜか水の輝きは反発しあってどっかに行っちゃうんだよね」


「メアル、それなら平気。反発しないから」


「どういう事?」


「まずはメアルのあの部屋に行こう」


「わかった、ムアンも行くよ」


「あ!はい」


あの笑顔を見て以来マリー様の顔が見れなくなってしまった。なぜだ?


メアルの部屋に到着する


「メアル、見てて」


目を閉じて輝きに目をやり手を伸ばすと神秘輝に触れ、目を開ける


「マリー様、どうなっているの?なんでこんなに大きいの?」


「それがね特別って教えてくれたよ」


「え、ええ。もしかして神秘(カミヒ)様にあったの?」


「あってないよ。声だけが聞こえた」


「うー羨ましい。私も声聞きたかったな」


「みんな聞こえるんじゃないの?」


「マリー様、そんなわけないんだよ。神秘様は滅多な事で姿を現わす事はないの。話すなんでもっと無理。姿を見たものはあるんだけど、それだけ。見たと言っても一瞬だけ。言葉なんてとんでもないよ」


「そんな貴重な体験出来て良かったわ」


「マリー様いいなー」


「今度遊びに行く時声かけるから。ただし声聞こえるかはわからないからね。それでもいいなら一緒に行こう」


「それでもいい」


「話がそれたわ。メアル水の輝き出してみて」


「うん」


出すと


「本当だ反発しない」


「そうでしょ」


「さっきから姿が見えないけど?」


「キリウスはね、私の手伝いしてもらっているんだ」


「ムアン借りてたもんね」


「うん、もうそろそろ帰って来ると思うよ」


「キリウスが一番見たがっていたからね」


「水の輝きを見るには配下でなければ見れないから、マリー様には見えてキリウスは見れてないもんね」


「そう、だから私が手に入れればキリウスもラジットも見れるようになるもんね」


「戻りました」


「丁度良かった。キリウスこれが水の輝きだよ」


「これが」


「でも、私の大きすぎなんだけどね。本当は小石程の大きさが普通なんだって。それに比べると」


「でかいですね」


「そうなのよ。それでもラジットにも見せてあげられるからよしとしましょう」


「はい、マリー様、本当ありがとうございます。お礼をしたいのですが何かありますか?」


「ないわよ」


「そんなキッパリ言わなくても」


「だってないわよ」


「本当に何かお礼をしたいです」


「そうね。うーーーーーーーん」


「やっぱりないわね」


「そんなぁー」


「あ!」


「何かありますか?」


「うん、一つだけ」


「何ですか?」


「正式に私の配下になるっていうのはどう?」


「いや、それ今と何が変わるんですか?」


「キリウスってウーゴの側近で確かに私が配下にしたけど。それでもね」


「マリー様一筋ですから、ウーゴ様は恩人です。なので今と何も変わらないです」


一筋!?


顔が一気に赤くなってしまい下を向いてしまった


「マリー様、聴いていますか?」


覗き込むキリウスに追い打ちをかける。


現代でもそんな事言われたことないわよ。さっきのムアンといい、キリウスといい、異世界の住人はどうしてこうも恥ずかしい事を口に出来るのよ。


「マリー様?」


キリウスの顔を手で押しのけ


「大丈夫よ。それより見つかったんだから今度はラジットの所に行かないといけないでしょ?」


「そうでしたね」


キリウスに背を向けたまま


「メアルはここに残るでしょう?」


「うん、マリー様顔真っ赤だよ。熱でもあるんじぁない?」


「何だって、マリー様失礼します」


キリウスがおでこに手を当てて確かめた


だから、やめてー。


「大丈夫だと言っているでしょうが」


「いえ、少し熱があるようです。一度戻ってエブァンに観てもらいましょう」


「キリウス1人で帰ってきて」


魔法陣を起動して急いで自室に戻った。


「ふぅー、キリウス、ムアンのバカ」


「マリー様?マリー様入りますよ」


エブァンが入ったのに気がつかずいる。


「キリウスとムアン?がどうかしましたか?」


「い、いつからいたのよ。エブァン」


「いや、さっきから声かけてましたよ」


「そ、そうなのね。ごめんなさい」


「それよりキリウスとムアン?がどうかしたのですか?」


「し、していないわよ」


なんかマリー様顔が赤いな


「ん?マリー様失礼します」


額に手を当てて確かめているエブァン


エブァンもするのやめて


「もー、いや」


エブァンの背中ををして部屋の外に追い出した


「マリー様?どうされたのです。熱あるようではありませんか」


「大丈夫だからほっといて」


「ですが」


「もー何度も言わせないで」


「わかりました。何があったらすぐに言ってくださいよ」


「わかったわ」


聞き耳を立ててエブァンが遠ざかるのを確認してベットに倒れこむ。


なんかどっと疲れた。現代で素敵とか、一筋とか言われた事がないのに、異世界で言われるとは思いもよらなかったわよ。一度でも言われていれば少しは違ったかもしれないが、言われた事がないとここまで恥ずかしくなるものなのだと初めて知って自分がここまで赤くなるのも知った。


布団に潜り込んで何も考えずにボーッとすると落ち着きを取り戻した。


「はぁー、やっと落ち着いた」


コンコン!


「入ってこないで」


「キリウスです。俺もいます。すいません俺何か変な事を言ったようで申し訳ないありません」


「キリウスと同じです。俺もすいませんでした」


なんでそうなるのよ。キリウスもエブァンも悪いわけないのに謝らせてる私って


「キリウス、エブァン入ってきていいわよ」


「「宜しいのですか?」」


「ええ」


「「失礼します」」


悲しげな表情を浮かべているキリウスとエブァンに本当に申し訳ないと思って


「キリウス、エブァン貴方達が悪いわけではないのよ」


「ですが、俺達がマリー様の気に触るような事を口にしたのは事実だと思って」


「だから、違うって言ってるでしょ」


「「ならなぜ?」」


こうなればやけくそよ。


「恥ずかしかっただけよ。わかったら謝らなくていいの。下がっていいわよ」


せっかく落ち着いたのに顔を赤くして下を向いている。

これいつまで続くのよ。


背を向けて


「2人ともわかったら謝らなくていいの。今は部屋から出て行って」


ベットの中に潜り込んだ


「「はい」」


エブァン、キリウスはその場を後にした。


(今の見たか?)

(見た)

(イヤリングしてたよな)

(していた)

(それでもあれは)

(確かにあれは)


((可愛すぎて襲いたくなるやつだ))


(お前もか)

(エブァンも)


小声で話しているのが丸聞こえのマリーは余計に赤くしてその日、部屋から出る事はなかった。


エブァンにキリウス、ムアンは恥ずかしい事を普通に言うし行動するからタチが悪いよ。慣れてないのも問題なのだけれどってそんな事慣れてても、それはそれで。もう考えるの、やめやめ。何も考えずにボーッとしていた。



「マリー様大丈夫なんでしょうね?」


「2人とも聞いているの?、エブァン、キリウス」


「はい」


「はい」


「さっきから変よ」


「そうだぞ」


キリウスの水魔法で耳打ちをされる2人


(クオン後で話してやるから部屋に来い)


(イージェスお前も後で話してやるから夜部屋に来い)


「少し考え事だ。マリー様が近いうちに配下を連れて行くと言う話が出てあるので誰を出すのか考えていたんだ」


「エブァンもか。俺もそれを考えていた所だった」


「え、そうなの?」


「ああマリー様が来てくださるようだから。俺なりに考えて、マリー様に聞いてみようと思ってな」


「なんだ。それでマリー様平気なの?」


「向こうで魔力を使いすぎたと言って休まれているだけだ。今回は使いすぎたと言っても倒れるほどまででは決してないから、安心しろ」


「それならいいんだ」


「ファティマ、イブリースは何をしているんだ?」


「それが闇に一度戻るって言って帰ってきてないのよね」


「闇の中はそう簡単には変なやつは入らないから大丈夫だな」


「それもそうね」


5人は食事をとり自室に戻るのだった。


26時を回る頃


(マリー様)


ん?誰かに呼ばれた?魔力の回復に専念していたので聴き取れなかった


「だれ?」


(イブリースです)


「どうしたの?」


(それが闇によくわからないものが紛れ込んだんですが、どうも見つけられなくて、今探しているのですが見つからずにいるんです。そこでマリー様に相談でどうやって見つけやすいかの方法を聞こうと思いまして)


「わかった」


あれからすっかり落ち着いているし、イブリースは知らないもんね。しょうがないか行こうかな。説明するより早いもんね。本当ならエブァンの花粉とかでもいいんだけど、エブァンには今会いたくないな。


「私も行くわ」


(よろしいのですか?)


「うん」


(さっきキリウスから連絡が来てマリー様を1人にして欲しいと言われてはいたのですがどうしても見つけられずに何かある前にとこうしてきたんです)


キリウス、余計な事を。


「何かキリウスから聞いたの?」


(詳しい事は聞いていません。俺も探すので精一杯だったもので)


「今行く、そっちで待ってて」


(は!お待ちしています)


闇へイブリースは姿を消した。

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どうだったでしょか?感想をお待ち申し上げております。 これから先、主人公を取り巻く状況をお楽しみくださればと思います。読んでいただき誠に有難うございます
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