襲来
準備は、整った。
「空間を支配するもの、時、場所に呼びかけ我の願い叶えよ アイルスパールウム」
空間に部屋がいくつも出来上がり、私のイメージが形となって現れた。
「いい感じに出来たわね」
結界維持をしてるのを覆っていた結界を解除、テントの中にいる物達に声を掛ける
「もういいわよ出てきても」
(はーい、すごーい、見て回っていいの?)
「いいわよ、行ってきて」
(やったー、ってその前に貴方誰?)
(ほんとだ、貴方誰よ!私達がここを出時にはいなかった)
新たに仲間にするには、あれをしないとね。
「おいで」
(ほら、マリー様がお呼びだよ)
(うん)
「貴方、始めてましたね」
(はじめ、まして、)
「怖がらないで、私の手に触れて、甲でもいいから」
(マリー様は、私達がの味方、だから大丈夫だよ)
(うん)
そっと私の甲に触れた。その時弾かれ、手が血だらけになった。
「マ、マリー様、お前」
(ぼ、く、何もしてない)
ものすごい魔力を配下にぶつけ、冷や汗を流し出した。
「騒ぎすぎ、いいんです、最初みんなそうだから警戒しなくていい、それとエブァン貴方が説明をするんでしょ」
「申し訳ありませんでした」
「いいわ、結界維持してて」
「は!」
(大丈夫だから、すぐに治るかね)
魔法で直し終えると物の前に立つ
(大丈夫、もう一度今度は私が唱えた、後に触れてね)
(ぼ、く傷つけるかもしれない)
「ならないわよ、私が言った通り、唱え終えたら私の甲に触れて、それを守れば傷ついたりしないから」
(わかった)
「始めるわよ」
(うん)
「物に宿りし邪悪なる意思、我の漆黒の闇がお主を迎えよう マウルム」
物が手の甲に触れると黒い靄が物を包み込んだ後消えていった。物が黒い霧から晴れると、光り輝き出した。
「これで物達の仲間が増えたわよ、みんな歓迎して」
(はじめまして、これからよろしくね)
(さっきは、驚かしてごめんね)
(ねえねえ、どこから来たの)
「この中の探検するんでしょ、その後ゆっくりと話せばいいんじゃない?」
(そうだった、君、私と一緒に行こ)
(いいの、僕、マリー様傷つけたのに)
(あれ、最初は、みんなしてるのよ)
(その説明しながら行こ)
(待って、その前に)
(マリー様、ごめんなさい、ありがとう)
「気にしないで、みんなと仲良くね」
(ほら、マリー様も言ってるんだし行くよ)
(待ってー)
さてと次は、こっちねってあ!魔力出しっぱなしだったから、冷や汗流しながら、結界維持してる。
とりあえず、魔力引っ込めてと。
「維持、ご苦労様。結界解いていいわよ」
「は!」
「お前は木の敵だ、木が切り倒されそうになっているにも関わらず、助けようともしない、それどころか倒されても構わないと思っているのだろう、そんな奴の配下に下るお前らも敵だ」
「威勢がいいのね」
あ!やばい、後ろが攻撃体制に入ってるよ。
血の気が多すぎない。
それとも暴れられなくてうっぷんがたまってるとか。
ありえるね、今度運動がてら相手てしてもいいかも。
そんな事は後だね、とにかく止めないと。
「貴方達、それ以上はやめなさいよ」
「ですがマリー様……」
身体が動かない。動かそうとしてもビクともしない。何が起きた。
「申し訳ありません、他の者には私から話ておきますのでどうか、お許しを」
「エブァン、わかっているならやりなさい、さっきも言ったわよ、次はないわよ。貴方も学びが出来るのだから学びなさい」
「申し訳ありませんでした」
動けるようになっている、どうなっている。
(マリー様が動きを止めたのだ、それと同時にお前らの魂を砕こうと手添えていたんだよ)
(なんだと)
(いいか、マリー様がやるなといえばやるな。やれといえばやれという事だ。意見を求めた時には答えても構わないし、意見してくれないと困る。素直な意見を求めるからだ、ただし、絶対命令があるんだ。それは今回のように、やるなと、明確な命令は、絶対なのだ)
(わかったわ、流石に今回動いたことすら気がつかなかったわよ)
(当たり前だ、目で追えるなんて思うな)
(俺は、わかったが反応ができなかった)
(俺は元々動かないで様子を見ていた、マリー様がやるなといえば従っただけだから、見えただけだ)
(私は警戒するのが役目、何があれば動くように仰せ使っているから平気だったわよ、その間監視もしているけどね)
(油断も隙もない、特にイブリース、ファティマは特にだ、気をつけてくれよ)
(わかったわよ)
(ああ)
――――――――――――
「貴方に、良いものを見せてあげる一度外に出るわよ」
「なんでお前の言うこと聞かないといけないんだ」
「あら、私の敵なんでしょ、その理由が本当かどうか知りたくはないの?」
「知ることなど出来るわけがないだろう」
「あるわよ、木に直接聞けばいいのよ」
「答えるわけがない、木は昔に言葉を失った」
「ええ、言葉は失ったけど、魂には話せるのよ」
「嘘だ」
「騙されたと思って試してみたら」
「騙されるか」
「なら、騙されたら私殺していいわよ」
「は!そんなの約束していいのか」
「ええ、いいわよ。だだしもし本当に聞けたら私の配下に下りなさい」
「どうせ嘘だがな、いいだろう」
「そうと決まれば、行くわよ、外に」
外に出た
「木に手を当てて、唱えるの、木の忠誠ここにあらん、我は語りを求めるもの ナラディバと」
手を当ててみた
「木の忠誠ここにあらん、我は語りを求めるもの ナラディバ」
緑を宿りし者は消えた。
――――――――――――――――
今までの木がしてきた事、考えた事が頭の中に流れこんできた。
(久しいな、元気でいたか?会話ができると言う事はマリーの所に来たのだな)
(木、今まで心配しておりました。親衛隊を任されずっと守ってまいりました。ですが)
その後事の顛末を木に話し始めた。
(そうであったか、苦労をかけた)
(そんでもありません、我々は木の親衛隊なのですから)
(なら、お主にこれを見せよう。そして今マリーが成そうとしてる事を少しだけ見せてやる。それでも気持ちが変わらぬのであれば、私がそなたを葬るとしよう。せめてもの贈り物だ)
映し出されたそれは、マリー様が生まれた理由、今やろうとしている一部が映し出されていた。
(木よ、これは、本当に叶うのでしょうか)
(その為にマリーに全てを託したのだ。マリーは、木であり、木ではない存在なのだよ)
(お主はどうする、マリーの元に戻るか、それともそれすらも許さず私が葬ってやるか。好きな方かを選べ)
(私は……)
――――――――――――
「そろそろ、選択の結果が出るわね」
光の玉が舞い降りた。
緑の水晶かそれとも……
さあ、どっちかしら
光の玉が舞い降りて、光がなくなると現れたのは
目の前に現れたのは帰ってきた彼だった、成功したのね。
「おかえりなさい、木に会えて話せたようね」
「はい、約束通り、マリー様の配下に下ります」
「貴方の最後の選択は私だったのね」
「なぜそれを」
「あら、木から説明されなかった?私は木であり木ではない存在と。木が話したことを聞く事ぐらいはできるのよ。でも、あくまでも聞くだけ。それ以上の木への干渉は許されてはいないからね」
「そうだったんですか」
「それで貴方名前はあるのかしら?」
「はい、あります。私の名は、アイシェ」
「え!もしかして女の子」
言葉使いもそうだが、格好からして男の子だ。
「はい」
「名前が女の子の名前だったからもしかしてと思ったけどまさかね」
「よろしくねアイシェ」
「こちらこそよろしくお願いいたします」
「まずは格好を直さないとね、ボロボロの服とフードでは、ダメね」
パチンといつものように手を叩く
「どう、気に入ったから」
「ありがとうございます」
ズボンにして女らしい、ラフな格好を選んでみた
「こんないいものをよろしいのですか」
「いいわよ。あげるから着てね」
「ありがとうございます」
「アイシェも鍛えて宿したのと覚醒しないとね」
「エブァン、アイシェを鍛えてちょうだい、同化させないとね」
「仰せのまま」
「これより、アイシェお前が同化できるように鍛え上げる」
「よろしくお願いします」
「エブァン、部屋大きくしたから、鍛えられる部屋も作ったんだよね、そこ使って」
「それ、いるんですか」
「ええ、これからどんどん配下増やしていくから、その為には、いるのよ」
「わかりました、使わせて頂きます」
「その前にみんなの部屋もあるから見に行ってきて」
「マリー様は、流石に疲れたから寝室で、横になってるわ」
「かしこまりました」
「各自、解散」
寝室に戻ると、ベットに横になりながら、現代のは私はいつもの生活を送っているのだ。現代が本当にの場所なのだが、どうもおかしなことが起きていた。
現代に飛ばされた残りがなにかを企んでいるようなのだ。
ずっと監視は、していたのだが、そろそろ魂を現代の私に移動して作業開始しないといけなくなっているようだね。
異世界で、あいつらの監視を継続してもらいながら、しばらくはここで待機かな。
闇を宿した奴も鍛えている最中だし、緑を宿した奴はこれからだし、今は下手に動かない方がいいかも。
同時にやるのは危険かも、エブァンにないしね。
「キリウス、いるわね」
「はい、ここに」
「しばらくは、ここで待機します。緑と、闇の同化が終わり次第移動開始します」
「それまでゆっくりするように、皆に伝えて」
「御意」
これでよし、現代の体に魂移動したのだった。
――――――――――――――――
今は仕事をしている最中だ。
こっちには久しぶりに帰って、なんかホッとしながら仕事に取り組んでいた。
仕事が終わった帰り道夕方の家路を歩いていた。
ここは、本当に平和、異世界とは全然違う。
今日の夕飯何にしようかな。
カレーの匂いが……
うちもカレーにしよう。
家に着くと、夕飯の支度を始め終わった頃子供が帰ってきた。
(ママ、ただいま)
(おかえり、今日は部活なかったんだね)
(うん、今日臨時になくなった)
(よかったじぁない)
(今日カレーだ、お腹すいてきた)
(少し早いけど、ご飯する?)
(する)
(支度してきて、準備はておくから)
(はーい)
(ママ、今日ね、変な人が家の前に居たんだよ!)
(!?、大丈夫だったの?)
(すぐに家に来たから平気)
(それなら、よかった)
もしかしたら、大変な事になっているのかもしれない。
とにかく今日の夜行動に移さないと。
(気を付けてね)
(うん、ご馳走さま)
(ええ)
(ママどうしたの?急に黙って)
(あ!大丈夫、ちゃっと仕事の事思い出したの)
(そうなんだ、私部屋に行くね)
(ええ、早く寝なさいよ)
(はーい、おやすみ)
(おやすみ)
深夜0時を回った頃、監視など、張っていた魔法に異常がないかな点検をして終わった所だ。
やっぱり来ていた、何しにここに出向いて来たのかしら、「」とにかく魔法の痕跡から、追跡させているんだけど、もう少しでわかる。
見つけた、えーここって砂漠だよ。魔法放った奴歩いてるし、何故、砂漠を?とにかく言ってみればわかるか。
魔法展開してその場所に行った。
着いた途端、いきなり攻撃をし始めた。
「ちょっと何するなよ」
「お前こそ、その力どこで手に入れた」
「貴方と同じ世界から来たと言ったら信じるかしら」
「やはりそうか、俺たちのやる事をじぁまさに来たんだろ」
「何を言っているのかわからないわよ」
「俺たちのジァマをするな」
「ジァマなんてしていないわよ」
「している、我らの同胞を5人も送り返しただろ」
「当たり前でしょ、そもそも向こうの世界とここの世界が干渉してはならないのよ」
「もし干渉したら、ここの世界が崩壊する事を貴方は知らないてましょ」
「嘘を言うなら、もっとまともな嘘を言え」
「嘘ではないわ、事実を言ってるの」
「お前には用はない」
「帰らせてもらう」
「もう少し話を」
げ!逃げられた。
とにかく残りを戻してあいつは後回しにした方が良さう。
魔法展開、いた。まずはここに行きましょう。
「ねえ、君。貴方はここにいて楽しい?」
「いいえ」
彼女は、ビルの屋上で空を眺めているOLさんだった。
どこか寂しそうにして空を眺めていた。
「貴方は誰?」
「私はマリー、貴方を向こうに送り届けてあげられる者」
「!?貴方それをどこで」
「それは、秘密でも帰る事が出来るわ、貴方は、それを望むの、それとも望ましい?」
「私は、帰りたかった、向こうに残した子供が心配で、帰れると言うし、お金ももらえるから来た。それなのに」
「泣かないで、これからすぐに帰るけど、1つだけ忠告、帰った貴方の体は老いてしまっているの、だからもし動けるようになったら、私の配下キリウスが貴方の元に現れるように言っておくわ、キリウスと一緒に私を訪ねなさい」
「貴方は一体?」
「今は知らなくていい、向こうで会いましょう、楽しみにしてる」
「あ、ありがとう、本当にありがとう」
「行くわよ」
「はい」
いつものように魂を送り出した。記憶を今までずっと空を眺めて眠くなって寝てしまったにかえた。
「あのー、大丈夫ですか?」
「あ!ごめんなさい、空を眺めてたらつい眠くなって」
「そうだったんですね、大丈夫なら帰りますね」
「ええ、ありがとう」
「どういたしまして」
ひとけがない所移動し、魔法展開、あと3人
次の所へ向かう、次はまた遠いいよ、ギリシャ!
通訳魔法を自分の耳に展開してと。
話すのも喋れるようにしてこれでよし、大聖堂だね
中に入ると1人の人が立っていた。
「貴方は帰らないの?」
「帰るわけにはいかない、やらねばならない事があるから」
「貴方は、向こうから来たのでしょ」
この人ずっと祈っているけど私を見ないで話が進んでるけど、いきなり振り向いた。ビックリした。
「!?、それを知っているって事は君も向こうから、来たのだね」
振り向いてわかったが大司教だった。
「ええそうね、それに近いわねでも、ちょっと違う、貴方はやらなければならない事があるんでしょう何?」
「私は、ここで教えて導かねばならない。向こうでは理解してもらえなかった、だからここならば私は私でいられる。帰るわけにはいかない」
「もし、その場所を私が用意するといっても帰らないの?」
「教え導き、それに耳を傾ける者がいなければどこにいてもそれは同じ」
「そうね、教え導いて欲しい人達がいるのだけど、それでもダメかしら」
「なんだと、そんな世界がここ以外あるわけがない」
「それがあるのよ」
「ないからここに来たというのに」
「そんな事言われてもね、あるんだからそれ以上説明しようがないでしょう」
「それなら、最初からそっちにいってた、わざわざリスクを負ってまでここに来る必要がない」
「たしかに私もそう思う」
「バカバカしくなってきた、帰りたくなったではないか」
「帰れるよ、どうする?」
「それなら帰る」
その途端私と大司教と、私の間に割り込む者が出た。
「あら、どうして私のジァマするの?」
「こっちが言いたい」
「私はちゃんと彼にその場所を提供すると言っているのに。貴方は、向こうに帰らないのでしょう。帰ると言っている彼を引き止める理由にはならない」
「そんなの嘘だ、認めるわけないだろ」
「なら、一度帰ってそれでも、変わらなければ、ここに来ればいいだけの話でしょ」
「ここに来る術を知っているのだから、簡単でしょ」
「それは……」
「なら、帰ればいいだけの話、何をそんなに怯えているのかしら」
「彼は帰る言ってるのだから」
「ダメなら、帰ってきていいわよって言ってるのよ」
「そんなの嘘だ、お前は干渉するなと言った、だからここに戻る事は出来ない」
「私は、干渉するなと言ったけど、生活するなとは言ってないわよ。干渉とはここでの生活の事を言っているのではなく、ここで魔法を使用するな、死ぬなと言っているだけで生活のみなら別にここでもいいのよ。ただ死ぬときだけ向こうに行ってもらうけどね。それ以外の制限はないよ」
「干渉とは、魔法使用や死ぬということを意味している。決してここでの生活を意味しているわけではない」
「そんな都合よく世界が関わるわけもないだろ」
「貴方がいいたいことはわかる。普通ならそう思うでしょうね。でも創造主ならどう?可能にならない。それが私だとしたら言っている事も理解できないかしら」
「創造主が現実にいるとは限らないだろ、作ることなんて不可能だし世界を作るなんて出来るわけがないんだ」
「貴方は世界がどうして出来たか、考えたことある」
「そんなの自然現象だ」
「説明なっていないわよ」
「屁理屈を言うな。世界が作るなんてそんなのありえないんだよ。理屈ではない何かがそう言っているんだ、お前にはわからなかだろ」
「そうね、それより後ろの貴方はどうしたいの」
「好きな方を選べばいい、貴方の思うように私が導いてあげる」
「本当に、向こうでダメなら帰ってこれるのか」
「ええ、もちろん。嘘は言わないし、言ったことないけどね」
「それなら、帰りたい」
「忠告を1つ、向こうに行ったら貴方の体は老いてしまっているの。だからキリウスという者を貴方の所まで行かせるわ、その人と一緒にまずは私の所にきて。老いを元に戻すから。そしたら貴方の希望通り、教え導いてもらうからね」
「私は老いているのか」
「魂の移動は、体と魂が離れて活動してしまう。ここの時間と向こうの時間は異なるから、どうしても老いてしまうの。でも安心して、私がそれを元に戻してあげる」
「わかったそれでいい」
「いいのか?」
「いいと言っている」
「そんな事はさせない」
私に攻撃を開始したのだった。