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家路に着くと部屋の小さなテーブルに向かい座った。
このテーブルが機能したのは何年ぶりだろうか。
そのくらい使っていなかった代物だ。
第三者から見ると勉強でもしてるように見えるのだろうか?そんなことを考えながらタバコに火をつける。
今日何本吸ったかわからない。
そのくらい今日は吸っている。
無論パチンコ店に滞在していたからなのだが。
口の中がヤニでざらついているのがわかる。
青年はバイトの求人誌とにらめっこしていた。
運送業、営業、飲食業、サービス業etc...
端から端まで見ていく。
みんなで楽しくワイワイやってます♪
あなたもどうですか⁇
こんな文句なのに、実際行ってみたら全然違うというのはよくあることだ。
『どれもやりたくねぇ…。』
こんなこと言っているから仕事を転々とし、続かないのだ。
ピンポン♪
安っぽいインターホンが鳴った。
誰か来た。
『誰だよ…!』
怠そうに重い腰を上げた。