11.ゴミって...
お久しぶりです。
イベントリから”初心者調合セット”を取り出す。内容は小鍋、乳鉢、乳棒、小型魔コンロ、混ぜ棒だ。基本的な作り方は乳鉢、乳棒を使って材料をすりつぶして小鍋で煮込めばいいらしい。店の人がそれだけ教えてくれた。とりあえずそれで作ってみて、あとは自分で作り方を見つけろ、と言われた。
掲示板情報では20回作成すればスキルが生えるらしい。とりあえずはそこまで頑張ってみよう。
”キズケス草”をひとつ取りだし、乳鉢、乳棒を使ってすりつぶしていく。葉の欠片もなくなるまですりつぶし、小鍋に移し替える。魔コンロはIHコンロのような形状で、手前についている赤い紋章に触れると起動する。ペースト状になった”キズケス草”をグツグツ煮込む。
…というか、焦げてないか?
”キズケス草”の水分がすぐに蒸発したようで、すりつぶした葉っぱがカピカピになって、終いには焦げ始めた。急いで魔コンロを止め、中身を確認する。
”ゴミ”
レア度1 品質1
”ゴミ”が出来上がりました。そもそもゴミの品質ってなんだよ…。
消えてなくなる気配もなかったため、”ゴミ”を見つめながらイベントリにしまうことを念じる。すると、光の粒子となって消えた。…うんうん、イベントリにゴミが入りました。
ゲームの不思議使用がここでも発動しており、一度”ゴミ”を取り出してみるとご丁寧に小さな透明の瓶に入れられた緑のカピカピが入っていた。この瓶はどこから?なんて無粋なことを気にしちゃいけない。
さて、”ゴミ”の存在に苛立ちを隠せないが、成功の前には失敗がつきものだ。気を取り直していこう。
ちょっと考えれば分かる話だったが、水分が足りない。最初から手元にある初心者用のポーションはカピカピではなく、ちゃんとした液体なのだ。薬草と一緒に水も入れて煮込む必要がある。
幸いにも船室には手を洗う用の水道のようなものがついていた。これも魔コンロと同じように魔道具の一種なのだろ。捻る部分がついてなく、替わりに青い紋章がついている。そこを触れると水が流れ出した。
小鍋に先程と同じようにすりつぶした”キズケス草”を入れ、そこに水を注ぎ込む。そうして煮込むことにした。
しばらくしてグツグツと煮たってきたので中を注意深く確認してみる。すると、さっきまでは水と”キズケス草”が分離したような状態だったのに対し、今は緑色のお湯になっている。もしかしたら完成したかもしれない。
火を止めてアイテムとして回収する。
”キズケス汁”
レア度1 品質1
”キズケス草”の成分が少し入った汁。使用者のHPを10回復する。
CT 5秒
おお!なんか変な名前だけど成功したっぽい!
ポーションという名前にはならなかったが、名称が”ゴミ”ではないので成功していると思う。ただ、”初心者ポーション”の回復量がHP30なので、効果は3分の1だ。
焦げなかったけど、逆に水が多すぎたのだろうか。単純計算だと”キズケス草”が3倍の量必要なことになる。物は試しと次は水の量は同じで”キズケス草”を3枚分すりつぶして煮込んでみる。
”初心者ポーション”
レア度1 品質1
使用者のHPを20回復する。
CT 5秒
”初心者ポーション”きた!でも回復量は少ない。
じゃあ次は”キズケス草”を5枚だ。
”ゴミ”
以下略
なあぁぁぁ!!!!
またゴミになった。多すぎてもダメなのか。調合って難しいね。
試してみると…
”キズケス草”
1枚…キズケス汁 回復量10
2枚…キズケス汁 回復量15
3枚…初心者ポーション 回復量20
4枚…ゴミ
という結果になった。この鍋のサイズでの水の量では”キズケス草”3枚が限界なようだ。また、薄い分には一応アイテムとして判定されているが、濃い場合はゴミになっている。ここも色々試していけば分かるかな…。
あと、回復量が元々の配布分より低いのは恐らく品質の問題。元々持っている物は確認すると品質が3あった。品質が1上がるごとに効果が5上がるという仮説を立てておこう。
なんか研究者みたいになってきた…。まあ楽しいからいいか。
俺でも”初心者ポーション”が作れるってだけで進歩だ。
日付が変わってしまいました。申し訳ないです!




