第四章 再会
午前9時45分
様々な男女が柊学園の校舎の裏に集まっていた。
共通しているのは年齢と真っ黒な服だけだった。
腰まである長いく灰色の髪と血のような紅い瞳を持った少女が言う。
「後15分で作戦開始だ。」
その声は厳しく響いた。
白髪で色素の薄い瞳でメガネをかけた小柄な少年が言う
「いよいよなんだね」
その声は神経質に響いた。
金髪で蒼い瞳を持ちピアスを着けた遊び人の姿の少年が言う。
「ヒャッハーいっちょやりますかぁ」
その声は軽薄に響いた。
赤髪で茶色の瞳を持ったこれまたピアスを着けた少女が言う。
「やって見ましょうか」
その声も軽薄に響いた。
そして漆黒の髪と瞳を持った少年が言う。
「この場所が全ての始まりになる。」
そしてその声は淡々と響いた。
ちょっと離れた場所から聞いていた穂菜は何の事なのか分からずにいたが
(やっぱり怪しい・・・)
と改めて感じた。そしてなぜか少し懐かしい感じがした。
突然
「寺沢 何してんの?」
と言う声背後がからした。
途端に金髪の少年が動いた。
穂菜はとっさにクラスメイト叫んでいた。
「逃げて!! 藤原」
藤原 凶は突然の事に動く事ができなかった。
次の瞬間 凶は血を飛ばしながら倒れて行った。
そして金髪の少年は血を滴らせた剣を持ち 穂菜に向かって振り向いた。
「ヒカリッ」
灰色の髪の少女が責めるように叫ぶ。
「なんだよ カスミ
どうせ殺すんだろ」
ヒカリが笑いながら返す。
「私達がするべき事はそんなことでは無いだろ。
私達が今するべきことは世界の犠牲者を助ける事だ」
カスミが答える。
「目撃者は消さないとダメじゃないの?ハク?」
赤髪の少女がめんどくさそうに言った。
「ホムラ ヒカリ
僕も余計な殺しには反対するよ。
カスミの能力で記憶を消せば事は済む。」
メガネをかけた少年 ハクが答える。
「ふーん」
ホムラと呼ばれた赤髪の少女がわかったのかわかって無いのか曖昧な返事をする。
「時間だ行くぞ」
黒髪の少年が言うと皆ハッとして顔引き締める。
「この子はどうするの?ハヤテ」
今まで目の前で起こった事に呆然としていた穂菜は初めて黒髪の少年 ハヤテの顔を見る。今まで何も行動をおこさなかったのではっきりハヤテの顔を見る事がなかった穂菜は更に呆然とした。
そして呟いた。
「お兄ちゃん・・・」
そしてハヤテは穂菜の目の前に手をかざした。
穂菜の体に衝撃がはしり穂菜の意識は闇に落ちた。




