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偽物の世界  作者: 竜樹
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第三章 9:00〜9:30

午前 9時

穂菜と双葉は学園の門の前の人だまりの中にいた。

「穂菜 アンタ何組だった?」

人だまりから抜け出し聞いた。

「私は一組だった。双葉は?」

「あたしは五組だった。穂菜とは違うクラスか・・・」

少し落ち込んだように双葉は答えた。

「ハハハハ

双葉君 落ち込むことはない。僕は君と同じクラスだ」

という声が響いた瞬間双葉は更に落ち込んだ。

「佐藤 アンタと同じクラスになって喜ぶヤツなんていやしないよ」

双葉がため息混じりに答えるても

佐藤 洋は少しも堪えずに更に言う。

「そんなことはない。君だって実は嬉しいのだろう。中等部を首席で卒業した僕と同じクラスになれて

「ウザイッ」

ここで双葉がキレた。シャキンという音と共に双葉は細い剣を造った。

「そんなに首席が偉いのか?あぁ?」

双葉は佐藤の首に剣をつきたて聞いた。

佐藤の能力は偵察用なので戦闘が得意な双葉に勝てるはずがなかった。

佐藤は助けを求めるように穂菜を見た。

そして穂菜は気付いていない振りをした。

そこに粘着質な声が割り込んだ。

「蒼井 またお前か・・・」

「げっ野田先生」

中年の髪の少し減った太った教師が双葉のことを睨みつけている。

「野田先生!!」

佐藤が叫びんだ。

「野田先生・・・ええと・・・これには山よりも高く海よりも深い訳が・・・」

「蒼井はともかく放課後に職員室まで来るように」

野田は有無を言わせぬようにいい歩いて行った。

「双葉ドンマイ」

穂菜が言うとため息が帰ってきた。




午前9時30分

穂菜と双葉はそれぞれの教室にいった。

穂菜はつまらない担当教師の話をききながしていた。

穂菜の席は窓際の1番後ろだった。しかも話を聞かず窓の外ばかり見ていたため 校内に入ってきた集団に気が付いた。

(何? あの怪しい集団)

その集団は校庭をつっきって校舎の裏に入った。

(すっごく気になるんだけどどーしよー)

穂菜の好奇心が刺激された。

(よーしいっちょ行くか)

「先生トイレ行ってきまーす」

そして何も言われない内に廊下を突っ走っていった。そして誰も見ていないことを確認すると廊下の窓から飛び出した。

ここは3階。

普通の人間ならまず怪我をして、下手をしたら死ぬ高さだ。

しかし穂菜は普通の人間ではなかった。

穂菜の腕が羽根となり落下を止め 穂菜は空に舞い上がった。

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