【4話】
4時間目のチャイムが鳴る。
もう私は焦らなかった。
泣いてもいなかった。
ただ、ハルカが話すのをひたすら聞いていました。
「さっきも言ったみたいに、メ−ルが着始めたのはテスト2日前。つまり11月28日から。
それで少しずつ皆にもメ−ルが送られていって、結果的に今みたいな状況に着いた訳
なの。」
なるほど。私の中で少しずつ整理されていった。つまり、11月28日からメ−ルが始まり、
最初はK君に、次にY君に、それからタクヤに、そして最終的にハルカとの直接対決と。
犯人は、誰にメ−ルを送るときにも「トキです★アド登録よろしくね♪」と文章の一番
最後に付けていたらしい。そしてそのアドレスのまま、ハルカに嫌味を言ったらしい。
ハルカだけじゃない。K君も、Y君も、タクヤもそいつにいろいろと言われたらしい。
K君は私のことを「殴ってやる」って言っていたそうだ。
はは。殴る?笑っちゃう。男が女に殴るって言った。私はこの状況ながらおかしな話だと
思った。
私は殴られてもいいと思っていた。むしろ、やれるもんならやってみればいいとまで思っ
ていた。私は知っている。そんなの口先だけだっていうこと。いかに世の男が格好つけて
いるかがこれではっきりと証明された。そう、数学のようにね。
話を聞いているうちにだんだんとむかむかしてきました。
なぜなら、私のことを「犯人だ!!」と断定出来る証拠が何一つないからだ。
でもそれは私にしか言えないこと。皆はあのアドレスが何よりの証拠だと言っているのだ
から。あのあからさまに私の名前が入れられたアドレスを信じて・・・・
こうして4時間目の授業も終わり、敵の待つ教室へと戻ることになった。
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感謝をこめて Shiena