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濡れ衣  作者: Shiena
26/26

【26話】

〜〜〜翌日の放課後〜〜〜


午後の授業が終わって、部活に行く準備をしていた。


誰かが私の右肩を叩いた。


振り向くと山田先生がいた。


「はい?」


『ちょっと』


そして私達は昨日と同じように図書室に入っていった。


『さっきな、Y君と話しをしてたんだよ。昨日の態度のことについても聞いてみたんだ』


「はい」


なんだろう・・・・・・・・・・・・・・


『だからトキさんにもいろいろとね、聞かないといけないと思ってね』


なんだ・・・


「私は、ちゃんと謝る人は許そうと思ったんです。辛かった時期は決して短くはないけど

 いつまでもつんとしててもしょうがないから、頑張って許そうと思ったんです。でもあ

 の態度!なんですか?意味わかんなかったですよ。何で私があんな風にされなきゃなら

 なかったのかって。そう思いませんか?」


『ま、確かにそう思うけどな・・・なんかさっき話したらすまないと思ってる気はあった

 みたいだぞ?』


「わかりました。じゃぁ今連れて来て下さい。もうそれ以外は会いたくありません」


先生は悩んだような顔をしたけど、『よしわかった』と言った。そしてドアから出てくと


しばらくしてY君を連れてきた。


そして彼は謝った。この前とは態度がガラリと変わっていた。


しばらく私は頷いているだけだった。山田先生に促されて


「わかった。もういい。もうこれで終わり。あいつは転校するみたいだから、私もいつま

 でもうだうだしたくない。もういいから・・・・終わるよね」


Y君は「うん」というと、もう一度謝った。


私は少し晴れ晴れとした気持ちになった。


「先生、もう帰ってもいいですか?」


『おぉ、気をつけて帰るんだぞ』


「さよなら」





家に着いたら、お母さんが台所にたって夕食を作っていた。


今日からは何も気にしないでおいしくご飯が食べられる。


結局、あのあとハルカと話し合うことはなかった。でもいいんだ。


また元の日常に戻れただけで、私は心から安心した。




平和・・・・今ならくさい言葉などとは思わない






当たり前のようにある日々を、全部、全部大切にしてください



私以外の人が、こんな目にあわないように



今誰かを困らせてる人は、あとに得はないと思います



うるさいなんて思わないで・・・・・・・







誰もが安心出来る日々でありますように








今まで読んでくださった方、

ありがとうございました。

今話で最後になりました。

この春で私は中学3年生になり、

ハルカは転校しました。

疑っていたほかの人達全員とは別のクラスになること

が出来ました。

元担任の鈴木先生は責任を感じて、この春から一年間

早稲田学院大学に指導関係のことを学びに行きました。今、私の周りはいい友達でいっぱいです。

そのことだけが言いたくて、長くなりました。

それでは皆さん元気で。

本当にありがとうございました。



感謝をこめて  Shiena

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