【25話】
翌週の水曜日
私は今学習室に独り座って待っていた。
今日は男子達話す予定だった。
怖くてなんどもため息をついた。
そして、男子3人と、鈴木先生が教室に入ってきた。
『じゃぁこれから始めるわね』
私はうつむいたまま返事をしなかった。
『じゃぁ、とりあえず一人一人トキさんに謝って』
とりあえず・・・・?
タクヤ:《いろいろ疑ったりして、すみませんでした》
Y君:{疑ってすみませんでした}
K君:〔疑ってすみませんでした〕
皆、同じ言葉しか言わなかった。
でも、Y君だけは{す−い−ま−せ−ん−でぇ−し−たぁ〜}という態度だった。
私は頭にきて、
「あのさ、Y君は別に悪いとか思ってないでしょ」
顔をあげないまま言うと
{ああ}
なんともそっけない返事が聞こえ体中が怒りに燃えた。
「だったらここにいなくてもいいよ」
{そ?あぁじゃぁ帰っていいんすか?}
そういうと先生に視線を向けていた。先生は何も言わないでただ下を向いていた。その
態度でも私は怒りを覚えた。だから自分が返事をした。
「いいよ」
そう私が言うとエナメルバッグをさっそうと持ち上げ、乱暴にドアを開け教室から去って
いった。
涙が出てきた。
どうして?
だってあんたが悪いって証明されたのに、あんたは他の2人みたいにちゃんと謝ってくれ
なかったから。
もう悲しいことはごめんだ。
投稿が遅くなってしまってすみませんでした。
読んでくださってありがとうございます。
感謝をこめて Shiena