【22話】
こうしてあっという間に修学旅行は終わった。
学校に戻ってからの生活ぶりは相変わらずだった。
それでも、私は前よりも心強い気がした。
時は音も無く流れた。
そしてある日、警察の人から電話があった。
そして私の両親が学校に呼ばれた。学校の小会議室には疑っていた人達の親がずらりと
座っていたという。そして皆めいめいに謝った。私の両親は納得こそしなかったものの
「次は私達の子供の番ですよ。先生、日程のほうは学校に任せます。必ず子供達で話し
合いをさせてください」と言ったそうだ。そして明日はハルカと1対1で話す。もちろ
ん担任の鈴木先生の立会いがあって。でも私は気に入らなかった。私は先生に対して、
「なるべく立ち会って欲しくないです。ハルカが先生の影に隠れると思うので。そした
ら意味がありません。解決にならいかもしれないじゃないですか」こう言ったはずだっ
た。なのに鈴木先生は犯人であるハルカの言い分、つまり「先生に立ち会って欲しいで
す」という意見を受け入れたのだ。これほどの侮辱ってなに?と思わざるを得なかった。
これでひとつのことがわかった。先生達は皆、”トキさんなら大丈夫” ”ハルカさん
は弱いけど、トキさんは強いからハルカさんの意見を”。皆口には出さないけど、その
態度から全てが見て取れた。心の奥底からふつふつと煮えたぎってくる怒りが爆発しそ
うだ。
なんでよ・・・・・・・・・・・・・・?
なんで私ばっかり?
それでもなんとか抑えた。私が大人にならなければならないんだ。そう、無理やり自分を
納得させた。
そして、今は明日という日を待っている。
明日、ハルカに聞いてやりたいことがたくさんあるんだ
読んでくださった方、ありがとうございます。
次話も是非読んでください。お願いします。
感謝をこめて Shiena