表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
濡れ衣  作者: Shiena
18/26

【18話】

その日学校から帰ると、お母さんは何やら誰かと電話をしている最中のようだった。


チラッと横目で見るとまた視線をどこかへそらし、ただ黙って電話の向こうの人の話に耳


をかたむけていた。もう10分くらいだっただろうか。長いなと思っていたときお母さんは


電話を切った。そしてそのまま黙っていた。


「どうしたの?」


そう聞くと、今耳にしたことがあまりに待ち望んでいたことで現実味がないとでも言うよ


うな様子で私を見た。


[犯人、警察に捕まったんだって・・・・・今日、その親子が警察署に呼ばれてすごく怒ら

れたらしいよ。]


そこまで喋ると、お母さんは口を閉じた。


涙が出てきた。


たくさんのことが思い出された。


そしてハルカが犯人かもしれないと知った日のこと。


さんざんののしられ、陰愚痴を叩かれた日々。


先生の無神経な態度に苛立ちを覚えたときのこと。




この悲しみを乗り越えるのには、たくさんの孤独という”現実”がありました。




先を促すとお母さんは言った。




[[犯人・・・・・・ハルカちゃんだったって・・・・・・・・]]





わかっていたはずだ。


だから涙も流れた。


それでも目の前がクラクラして、何かで殴られたような気がしたのは事実だった。




修学旅行はあさってに迫っていた。


そしてハルカは修学旅行に行くだろう。







私は、どうしたらいいのかわからなかった。

読んでくださった方、ありがとうございます。

これからも、読んでください。



感謝をこめて  Shiena

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ