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濡れ衣  作者: Shiena
17/26

【17話】

始業式の日はあっという間に終わった。


3学期が始まって、今日でもう1週間が経っていた。


学校での状況は相変わらずだった。


そしてもうすぐ修学旅行がある。


行動班は先生の気遣いもあって、他の班に入れてもらった。


それだけで、充分恥ずかしい思いをした。


私は今回のこの修学旅行に行く意味を見出せないでいた。だから行かないつもりでいた。


こんなことがあって、あんな風にののしられて、犯人にされて、「何が思い出だよ」と


まで思っていた。私が行く意味はないと思った。私のその言葉に先生たちは『学年の全員


で行くのが修学旅行なんだよ』と口をそろえて行った。そんなの、肩書きにしか過ぎない


くせに。思いやりなんてないものだと必死で思っていた。優しさを信じたくはなかった。


誰かに裏切られるのが怖かった・・・・・・


そんなこんなで私は自由行動の日のコ−ス決めの話し合いに参加しないで、いつも寝てい


た。本当に何もかもがどうでもよくなるとはこのことだと思った。






そして日々は何につっかかることもなく過ぎていった。


気付けばもう2月になっていた。


あと少しで修学旅行・・・・・・・・・・私はまだ行くかどうか決めかねていた。


ある日、同じ行動班のSちゃんが言った。


<一緒に行こうよ。一番辛いのはトキかもしれないけど、行かなきゃ損するかもよ?>


なんてことないこの一言に、なぜか私の心は動かされた。


行こっかな・・・・・・そんな風に考えることが出来た。


そして、今日は修学旅行の2日前だった。





この日、お母さんの一言であの事件に大きな変化が起きた。







読んでくださった方、ありがとうございます。

次話で変化が起きます。

是非読んでくださいね。



感謝をこめて  Shiena

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