表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
濡れ衣  作者: Shiena
11/26

【11話】

今日は一段と疲れた。神経を使い過ぎたのかもしれない。


今私は自分の部屋にいる。しばらく眠っていたようだ。 空はにわかに暗さを増し、


次期夜が来ることを告げていた。そのとき、玄関ドアの開く音がした。お母さんが


帰ってきた。私はすぐ下におりていった。


「先生なんだって?」


気になってしょうがなかった。一体どんなことを話したのか・・・・・・


[うん。そうねぇ・・・]


お母さんは言葉を選んでいるようだった。でもそんなのは嫌だった。私が受けていること


なのに、なんで私に知る権がないの?


「早く。」


ついぶっきらぼうな声を出してしまう。


[うん、今日先生にね、詳しい今の状況を教えてもらってたの。物が切られたこととか

むこうの親御さんがどう言っているかとか、いろいろとね。それから・・・・]


お母さんは何かを言いかけた。だが少しためらって言葉を切った。


「それから?」


とうながした。言いかけたことは言って欲しかった。しばしの間があってから話始めた。


お母さんの口から出た言葉に、私は唖然とした。


[ついさっきのことなんだけど…理科室に移動するとき、最後まで教室に残ってたのが

ハルカちゃんと例の5人組の中のY君だったんだって。それから先生もね。そしたら

ハルカちゃんがいきなり【キャ−】ってすごい悲鳴あげたらしいの。っていうのもう

しろのロッカ−に教科書をとりにいって、そのあと自分の机の上にある筆箱をとりに

きたら、机の上に折られたカッタ−の刃が置いてあったんだって。それでそれを持っ

てすぐ先生のところにきて、【先生、こんなのものが私の机の上に…】って。

でも…先生の話によると、ハルカちゃんがそのカッタ−の刃を持ってくるまで机の上

には何も無かったんだって・・・・]


なんだって?どういう意味?混乱してしまった。そんな頭でひとつだけ濃い思考が浮か


んでいた。




・・・・・・・【自作自演】・・・・・・・ 




「何それ?それって今までの全部自分でやってたってことじゃん!は?意味わかんない。

 なんで今まで気がつかなかったの。手紙の嫌がらせの頃だって、いつだって一番最初

 に手紙を見つけたのはハルカだったのに・・・・」


もぉ、なんでよ・・・・


そのとき、電話が鳴った。


「もしもし。」


『もしもし、鈴木ですけど・・・・今話せるかしら?』


電話は、鈴木先生からだった。


読んでくださっている方、ありがとうございます。

11話は少し展開があったと思います。

引き続き次話も読んでください。



感謝をこめて  Shiena

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ