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#4 バルバロッサ海賊団人質事件-前編-

「報復するぞ!!」

ルーシア征教隷下のバルバロッサ海賊団船長ハイレディン・バルバロッサがそう言ってから何時間過ぎたのだろう。彼らは村人たちを剣やボウガン、マスケット銃?で脅し、ハイレディンはギルド南プシェムィシル村支部に向けて怒号を放った。

「ギルドメンバーで俺達を襲ったやつは出てこい!!出頭猶予は日没までだ。それまでに出頭しなければ人質になっている村人70人を殺す!!」

人質にならずに済んだ村人はギルド支部や警軍南プシェムィシル地方南プシェムィシル村支部に避難している。海賊のまわりは警軍が包囲しているが手を出せずにいる。ギルド支部には村人以外にその他ギルドメンバーがいる。

「誰だ?奴らを狩ったやつは?相当な階級じゃないと依頼が来ないぜ?せめて少尉クラス。」





 ♦





「私だ・・・どうしよう・・・」

イリーナは一人困っていた。傍にはユリアと呼ばれる同僚が慰めている。

「心配するな。イリーナ君一人の所為ではないじゃろ。それにしても海軍南プシェムィシル海上基地の連中は何をしていたんじゃ」

この村のギルドの最高クラスの大佐の階級を持つ大男が近寄ってきた。ついでにギルド全体では最高クラスは大将。

「アーノルド大佐・・・」

アーノルド大佐と呼ばれる白いひげの生えた大男が言った。

「しかし、日没まではそれほどの猶予がないんじゃ」




 ♦




どうする?俺・・・・何かいい案はないか?・・・日本のお得意な手だと・・・金!!そうだ。金があるじゃないか。

「アーノルド大佐でしたっけ?彼らを金で納得させることはできないでしょうか?」


「出来るじゃろうけど・・・相当な額じゃぞ?ルーシア征教は今資金で困っていると聞いたからの。最低でも・・・100Auは必要じゃろうな」


「100Auも!!」

イリーナは驚きを隠せない様子でいた。しかし、俺には100Auと言うのがどれほどの金額なのかが解らなかった。

「イリーナどれくらいの金額なんだ?」

俺はフードをかぶり顔を隠しながら話した。

「硬貨の一番下が1Cuで1000Cuで1Ag。1000Agで1Au。一般人の一回の平均の食事代が20Cuよ。」

つまり100Auは円換算で・・・20Cuが500円と見積もって・・・25億!!なんだそれ?どんだけだよ・・・・

「イリーナ。スルトを懸賞金としてかけている国はどのくらいで懸けるんだ?」


「西オーレリシア諸国連邦機構では連邦の加盟国にもよるけど高いところなら300Auはくだらないわ。ポートランド皇国の南に位置するサルデーニャ帝国では200Au前後。北に位置するスカンディナヴィア連合王国では100Auから250Au。東オーレリシア帝国なんか500Auなんて額が付いているわ。南に位置するアーフカリア大陸のプトレマイオス共和国でもそれぐらいの額が付いているわ。何故そこまで高額なのかは知らないけど」


「古代兵器じゃよ」


「古代兵器!!」

アーノルド大佐は俺がついさっき知った言葉を言った。

「古代兵器はどの国も血眼になって研究を続けている兵器じゃよ。つい最近、周辺のMETを吸収して動力に変える魔導機関が出来てから、魔法粒子革命が起こって工業化が進みだしたが、古代兵器は魔導機を使った物ではないと結論づけられ未だに解析不明じゃ。古代兵器は現代の兵器を使えど太刀打ちできまい。強力な魔法を使えども多分勝てないじゃろう。せめて対抗できそうなのはドラゴンぐらいじゃ。例えドラゴンを使ったとしても、1万年前の古代最終戦争でボロ負けをしている。そしてその古代兵器を扱えるのはスルト達だけじゃ。政府としては彼らを保護し、古代兵器の使い方を知りたいのじゃ。古代兵器を使えるということは周辺国との軍事力の差を圧倒的にするのじゃ。特に東オーレリシア帝国は陸上の古代兵器がたくさん眠っているからのお」





 ♦





しばらく間が立って俺は言った。彼女の名前を。

「・・・イリーナ・・・」


「なに?」

俺は覚悟を決めた。

「俺が人質になる」


「・・・えっ?」


「俺が人質になれば奴らも考えるだろう。東オーレリシア帝国なら500Auだ。」

現代に換算して500Auは約125億。

「もしかして君は・・・」

アーノルド大佐は言おうとした。スルトと。

「言わなくてもいいです。イリーナ・・・行かせてくれ。あいつらを倒す任務を受けたのは君だが、実質倒したのは俺だ。責任は君より俺にある。」


「でも・・・」

イリーナは半分涙目になっていた。

「大丈夫。策はある。俺に任せろ!!」

正直策も糞も何もなかった。ただ流れに身を任せてしまったことを今でも後悔している。

「ちょ、ちょっと、待ちなさいよ・・・」

その言葉は九鬼龍斗には届かなかった・・・


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