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スルト  作者: オーレリア解放同盟
第一章 大和皇国編
28/70

#25 再会

仙崎由利菜⇒天照由利菜に変更しました。

「やっぱ乗り物は楽でいいな~」


「まったくだ」

俺は今例の女・・・というと失礼ではあるが、仕方がない。彼女は俺にとってはもう監視対象者なのだから・・・。

と、まあその話は置いておいて、俺の妹と名前は一緒。容姿は瓜二つの天照由利菜と呼ばれる少女と共に東京へ向かっている。途中まで歩いていたが、駅に着くなりハイブリッド機関車にまかせっきりである。まあ簡単にいえば機関車で東京に向かっている。

「・・・・(乗り心地が悪い)」

俺は無言のまま心の中で機関車がガタガタゆれるのを不満に思っていた。だが、由利菜はそんなことお構いなしにはしゃいでいる。

「お兄ちゃん。窓開けていい?」


「開けてもいいけど蒸気機関使っているなら煙入ってくるぞ?」

時すでに遅し。由利菜は俺の忠告をなに一つ聞かずに開けていた。

「う、ケホ、ケホ・・・・そう言うことは先に言ってよね」


「俺が開けていいなんて一言も言ってないのに開けたのは誰だ?」


「むっ、お兄ちゃんの意地悪。」


「今更かよ」

本当にこんな娘が、あんなことを出来るのか?彼女が魔導士とか言うのだとしても、高須は元陸自。護身術や銃器の扱いの専門家である。そんなものにかなうとは思わないが・・・・。

忘れよう。この事は・・・









「あ~あ。せっかくの旅行も終わっちゃった・・・」


「旅行って・・・・俺は遊びで来ているわけじゃないんだぞ」


「解ってるよ。ポートなんたらって言う国と大和皇国が同盟を組むために来たのでしょ」

彼女は知っている。九鬼龍斗と大和皇国皇帝高須泰宜が大親友だということを。そして、同盟を組む際に、九鬼龍斗と密着していれば高須泰宜の警戒が削がれる。その時こそ、復讐のチャンスだということを。

「で、由利菜。とりあえず俺はこの後どうすればいい?」


「案内係の由利菜ちゃんにお任せしなさい。で、東京の何処へ行けばいいの?」


「“五稜郭”って知っているか?」


「!!!!」

なんだ?由利菜の顔がスゴイ引き攣っていたが・・・

「どうした?顔色悪いぞ?」


「な、なんでもないよ。ご、五稜郭ね。うん。知ってるよ」

ああ、忘れるわけがないよ。大和皇国内戦の最終決戦であり幕を閉じた戦い東京決戦の戦場だったのだから。そして、お兄ちゃんの死んだところだからね。

「そうか。やっぱり由利菜が来てくれて助かったよ。ありがとな」


「そ、そんなことないよ。お兄ちゃんは私といっぱい遊んでくれたし」

あなたはもうすぐ私に殺されるのよ?何でそんな顔するの?・・・なんで優しくしてくれるの?

・・・お兄ちゃんの顔で、微笑まないでよ・・・・。

そんな願いなど、到底龍斗に届くことはなかった。





――――――五稜郭前

「久しぶりだな」


「ここに来たことあるの?」


「ああ。とある事情があって、災難に巻き込まれて漂流してたんだ。」


「ふーん・・・(災難ごときであんな怪我するわけないじゃん)」


「それはそうと・・・・どう入ればいいんだ?」


「私に聞かれても・・・・」

二人とも腕を組んで困惑し、立ち止まっている状態になってしまった。

「貴様ら何者だ?」


「ちょうどいいところに・・・・五稜郭に高須泰宜っていない?」


「貴様・・・皇帝陛下に何の用だ?」


「取りあえず九鬼龍斗ってやつが会いたがってるって言ってくれないか。そうすればたぶん伝わる」


「はぁ?貴様みたいなやつの名前を言って、皇帝陛下が顔を合わせるか?考えろ」

・・・・頭の固い野郎だな・・・・一つ痛みつけておくか

「おい、ゴラァ!!」

俺はくそ生意気な警備兵の顎を掴んで思いっきり握る。

「いてででででで」


「調子こいてんじゃねーぞゴラァ!!とりあえず俺の先言ったこと伝えてこい」


「は、はい。伝えてきますので。助けてください」

とりあえず俺は警備兵を下ろした。

「二重人格?」


「意図的に人格を変えただけ。あんなDQNな人格じゃないって」


「DQN?」

ああ、そうだった・・・・この世界の住人に2ch用語を言っても知らないか・・・・誰かさんを除いて

「・・・知らなくていい」






―――――五稜郭内部

「皇帝陛下!!」


「あぁ?なんだ騒がしい。何の用だ?」


「門に少女を連れた怪しげな人間を見つけました。」


「で?」


「はっ!!“とりあえず皇帝陛下に九鬼龍斗が会いたがっていると伝えろ”とのことです」


「・・・・はぁ?警備ごくろうさん。早く帰って寝なさい」


「・・・・どういうことです?」

無理もない。彼、皇帝陛下高須泰宜にとって九鬼龍斗は今は亡き人間。そんな奴が門の前に立って俺に会わせろ?・・・・成程。この警備兵は疲れすぎて幻覚を見たのだ。そう感じるに違いない。

「九鬼龍斗はもう既に死んでいるのだ。死んだ人間は生き返らない」


「と言われましても「高須何処だー?」・・・・・ほら、呼んでいます」


「ま、まさか・・・・ありえん」

高須の頭はパニックになっていた。

「しかし、確かに龍斗の声だ。・・・・・とりあえず会いに行ってくる。」





「おーい!!高須!!」


「そんなに大きな声で言わなくても聞こえている。」


「高須!!」

俺はみんなとの感動の再会を望んでいた。しかし、そんなにうまくはいかず、高須の俺に対する眼差しは厳しかった。

「貴様・・・・本当に九鬼龍斗なのか?」


「ああ。詳しい事情は後で話す。とりあえず今は信じてくれ」


「・・・・・信じるも何も九鬼龍斗はこの世でお前しかいない。ついてこい」


「た、高須・・・・とりあえず由利菜も付いてこい。」


「はぁーい」

俺は言われるがままに高須について行った。







「成程。そういうことか。怪我でしばらく安静にしていろと。成程。それなら納得だ」


「解ってくれたか」


「で、そこの娘が由利菜ちゃんか」


「はい。天照由利菜です。以後お見知りおきを・・・・(こいつが、高須泰宜。殺すなら今だな。しかし、外には警備兵・・・・少し待とう)」


「礼儀の正しい娘だ・・・・(天照由利菜・・・?どこかで聞いたことがある)」

取りあえず自己紹介をして本題に入る時だった。

「「龍斗が生き返ってきた!!」」

“ドーン”と障子をぶち破る音と「うぐう!!」といういかにも苦しそうな声が個室に響き渡った。

「いてててて」

目の前には久しぶりのイリーナにエアリィ。二人して俺に突っ込んでくるなよ。

「リュートの馬鹿!!」

“パン”いきなり俺はイリーナにびんたをくらわされた。俺帰ってきちゃ悪かったの?

「なんで、生きていたなら・・・・れ、連絡ぐらい。なんでしてくれなかったの?」

イリーナの瞳からこぼれる涙は俺の心の奥深くに罪悪感という物を押しつけてきた。女の涙とはすごい物だ。

「リュート・・・・とりあえず謝っときな。なんか事情があったのは言わなくてもあたしは解るよ。あんた勝手に行動するけど、勝手の前に何か一言言って行くから。でもね、あんたは死んだってことになってたから・・・みんな心配したのよ。イリーナなんかもうそれはひどい有様で、可愛い顔がぐしゃぐしゃになったって目が真っ赤に腫れて、もう見てられなかったわ」


「・・・・エアリィ。言いすぎ。私そんなひどい顔してなかったし・・・・そんな、泣いてなんかいないもん」


「嘘だ。現に今だって泣いてるじゃん」


「!!!!!」

イリーナはエアリィに事実を突き付けられ顔を真っ赤にして急いで涙を拭きとる。

「な、涙なんかじゃない。」


「じゃあ何?」

フフンと鼻を鳴らして勝ち誇った顔をするエアリィ。やっぱりこいつらなんだかんだ言って仲がいい。

「それは・・・その・・・!!あ、汗だよ汗。そう。目から汗って言うじゃん・・・・」

すいません。そんなことわざ聞いたことありません・・・・ってかありません。勝手に作らないでください・・・・

「目から汗ね。・・・・出るわけないじゃん。運動して目から汗出てたらどうするの?」


「・・・・・確かに・・・・」

もはや俺と由利菜に高須は空気・・・

「お、お兄ちゃん。この人たち誰?」


「そうか。由利菜は知らないな。俺の仲間だ。」


「仲間?」

由利菜が俺に聞いてきたのと同時に

「「「お、お兄ちゃん(だと)」」」

イリーナ、エアリィ、高須。3人そろってはもりやがった。

「・・・・・・・・」


「・・・・・・・・」


「ちょっと・・・イリーナさんに・・・エアリィさん・・・・なんかものすごくあなた達がブラック化しているように見えるんですが・・・俺の気のせいでしょうか?」


「気のせいよ。気のせい。ねえエアリィ?」


「そうそう。気のせいよ」


「はははは、可愛い顔が台無しだぞ?」


「「ふーん・・・・」」

な、なんでこの二人はこんなにダークなんだ?俺には到底理解できない。

「龍斗。俺はお前がそう言う妹系の趣味じゃないと信じていた。しかし、お前にはもう失望した。お前は妹好きだということに」


「勘違いするな!!」


「ねぇお兄ちゃん。この人たち怖いよ。助けてよ。この前みたいに」

変なこと言うな!!

「へぇ・・・・この前ねぇ」

ギロリ・・・・鋭い視線が俺を囲む。

「あたしたちがあれだけ心配していて・・・・当の本人はロリ妹キャラと仲良くねんごろか・・・・いい度胸しているわね・・・」

エアリィさん・・・とてつもなく怖いです。

「まったく・・・・」


「あの?」

俺は恐る恐る彼女たちに声をかけたのだが・・・

「あんたはジークフリートにやられて死ね。」

イリーナは言う。それに続いてエアリィも便乗して言う。

「アンフェスバエナにやられて死ね。氏ねじゃなくて死ね!!」


「おい、エアリィ!!その言葉どこで知った」

完全に2ch用語じゃん。なんでここの住人が2ch住人の言葉知ってんだよ。

「さぁ?どこだろう・・・イリーナ。心配した私たちが馬鹿だったわ。この死に損いはたぶんジークフリートに1万年殺され続けても死なないわ。」


「スルトだものね。帰りましょう。エアリィ」


「ええ」

二人は仲好く去って行った。俺に罵倒を浴びせて・・・・なんで俺こんな目に会うの?

「龍斗。・・・・お前にはいろいろな事情があったと思う。それでみんなに見放されても俺は味方だぞ。例えお前がロリ妹キャラに性癖を持っていても・・・」


「ふざけんな!!」


「じゃあ、これで俺は失礼する」

待ってくれ!!せめてお前だけでも・・・・高須は行ってしまった。



俺・・・・どこで人生間違えたかなぁ・・・・と思う龍斗であった・・・



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