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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

君は知っているかな?~女神とハエトリグモ~

作者: 四季

 君は知っているかな?


 遥か昔、この星は人類の怒りと怨みで満たされていた。


 終わりのない戦い。それはさらなる憎しみを生む。黒いものばかりを積み重ねる。そのような状況ゆえ、人々はどこまでも深い闇の中へ沈みゆくことしかできなかった。同時に自然も破壊され。人類の流した血に染まるたび、この星は元々持っていた穏やかな美しさすらも失っていっていたんだ。


 だが偉大なる女神の出現により状況は一変する。


 人類を遥かに超える強大な力を持ったその女神は、数えきれないほどのハエトリグモを生み出し地上へ降らせた。


 人類に平和を教える使者として――。


 争いに意味などないこと。

 戦いは戦いしか生まないこと。


 ハエトリグモたちはこの星の至るところに現れ人々にその真実を伝えたんだ。


 そうして徐々に世界は変わり。

 長い時を経て人類は戦いだけではない世界を手に入れた。


 もちろん今も戦いはあるだろう。

 ある意味それは人間の本質だから。


 とはいえ、かつてのような戦いばかりの世界ではなくなった。


 ……ちなみに、当時女神の力によって世界中へ降り注いだハエトリグモたちこそが、今も地上でそっと生きているハエトリグモの先祖なんだよ。


 君は知っていたかな?



◆終わり◆

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