良くある異世界転生を書いた、チラシの裏に書くような作品
この作品はとある個人的な事情で試験的に書いてみたものです。設定等は全く練ってもいない一発ネタみたいなモノなので、ガバガバ内容でもご了承下さいますと幸いです。
此処に書くまでもない当たり前の話ですがこのお話はフィクションであり、当方はチート(特にオンライン上の)を推進したりする意向も感情も一切合切有りません。他人や社会に迷惑をかけてはいけない(戒め
「ん~…相変わらずチートコードはヤバい効果だなぁ」
俺はそう言いながら戦利品を無限箱に収納する。勿論一般的なレンジャー達では『一生のうちにお目にかかることが出来るか?』という超レア物も含めて…である。
じゃあお前は一体何故そんな物をホイホイゲットしてるんだよ…と思われるのは当然の話だろう。それにはちゃんとした訳があるんですよ旦那……まぁ一言で纏めるなら、冒頭の台詞にあるようなチートが使えるようになる『テンプレ』が自身にふりかかって来た結果なのだが。
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「いや~、今更レトロゲーを一から真面目にプレイするのはちょっと面倒臭いよなぁ。チートコードは最高だっぜ! オンラインじゃないから誰にも迷惑かける訳じゃないしな」
俺は木塚雄生。魔法使いになる年齢はそこそこ昔に通りすぎた男である。勿論彼女など一度も出来た事はない、清い身体のフリーター(現在無職)+実家暮らしだ。
そんな社会のゴミ扱いされてもおかしくない状況で何やってんだこの阿呆は…?という疑問を抱かれるかもしれないが。実はたまたま買ってた宝くじが、見事に当選していたのである!因みに億だ。
兄弟姉妹は居ないし両親は残念ながら他界、親関係の親戚も近隣には居ない(というか知らない。両親の葬式も遺言を守って身内だけの簡単なものにした)から、特に知らない親戚や家族からの電話や連絡はなかった。
多額のお金が入ると人生が狂う…なんて話はネット上で散々見聞きしてたし、特に贅沢したいとかあれやこれやが欲しいというのもなかったので、今までの生活水準を保ったまま生活費や税金等の出費はそこから出して暮らして行っても老後は十分イケる…と判断した俺は、わりと長く勤めていた職場に別れを告げてFIREした訳だ。 あ、勿論辞表出して即辞めじゃなくて、引き継ぎ等はちゃんと済ませたよ?立つ鳥跡を濁さず…ってやつだ。
しかし華美な贅沢等の欲求は無くとも、日々ボーっと過ごしてても面白くもなんともない訳で。そこでふと思ったのが、社会人になる前に売ったりした過去のゲームをもう一回やりたいなぁ…というものだった。ぶっちゃけ働くようになってからゲームする暇なんてなかったし…。
宝くじが当たる前なら「プレミア値が付いてちょっと高いなぁ…」と感じるで有ろう作品も無事ゲットしたし、ちょうど『レトロマニア(いわゆるズルが出来る機能アリ)』という互換機も入手した(状態の良いレトロゲーム本体はなかなか見つからなかったし、レトロゲーム本体で使う古いタイプのテレビを入手するのが面倒だったので此方に決めた)ので、子供の頃には時間をかけてもほぼ不可能だった「俺TUEEEE!!」プレイを楽しもうと思ったのだ。実際わりと楽しかった。
しかし苦労しない幸運に恵まれたせいなのか、はたまた幸運の揺り戻しが突然訪れたのかは定かではないが……実家に突然小型の隕石(何故隕石と知ってるかは後述する)が直撃、理不尽にも地球での人生含めた全てが吹き飛んだらしい。 幸い実家は過疎になりつつ有る田舎の方の端っこ(周りは空き家だらけ)だったので都市災害みたいな大事にはならず、直接的な損害は自分と実家と周辺の持ち主不明の空き家で済んだのが不幸中の幸いだろうか?
そして何故死因が隕石と知っているかだが……まぁ一言で言うなら『人間が神と呼ぶべき上位存在のたった一つのミス』という顛末だったのだ。緊急事態だったとはいえそのミスを発生させてしまった上位存在の方に色々説明された訳だな。 どうやらそのミスが無かったら(そもそも上位存在が緊急事態に気付かず見逃していたなら)、俺だけでなく地球そのものが吹き飛んでたらしい……問題の規模凄くない?
んでまぁ更にお決まりの「自分の担当の星を救う為だったとはいえ、此方のミスで死んだのは事実。という訳でいっちょ転生とかどう?」的な話になったんだよね。 どうやら前任の転生者達も居た世界で、お決まりの剣と魔法の世界……というか話を聞く感じさっきまでプレイしてた有名RPGにめちゃ似てる(具体的にはそれと、ライバル関係と呼ばれてる別会社のRPGを混ぜた感じの)世界だった。
上位存在のお話によると地球ではたまにある話らしく、地球人は異世界の様々な情報の欠片を受信(?)→それが閃きやアイデアと言ったモノに昇華される場合があるんだとか。
流石に自分や地球で神様と呼ばれるレベルの存在の権能とかは授けられないが、ある程度希望は聞くよ…という話だったので、これ幸いとばかりに「余ってた貯金と似たり寄ったりの金額(勿論異世界の通貨で)を持って行ければ嬉しい、死ぬ直前にプレイしていたゲーム機本体と同じような能力かスキルを授けて頂けますと向こうで死なずに暮らせると思います」と駄目元でお願いしてみたら、わりとすんなり希望が通ってしまった。 多分この方、ゲームのチートとかあんまり知らなかったのかもしれないなあ……俺への同情による、敢えてのお目こぼしかもしれないが。
そして元の肉体は当然だが隕石にピンポイントでぶち抜かれて「ミンチより酷ぇや!」だったようなので新しい肉体(異世界言語理解等のサービス完備)を頂き転生、その後ちょっと色々あったけどまぁどうにかこうにか切り抜け、冒頭に至る…という訳ですな。
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「こんにちは~、討伐依頼完了しましたよアイラさん。討伐証明部位は後で隣の部署に提出しますね」
「あらユウさんお帰りなさい、依頼完了お疲れ様です。依頼内容以上の問題などは有りませんでしたか?」
「ちょびっと数は多かったですが、十分予測の範囲内だったから大丈夫でしたよ」
此処はレンジャー組合、そして彼女は美人受付のアイラさんだ。仕事に関して右も左もわからないレベルの時に色々アドバイスをくれた方だ。その節はお世話になりました…。
今回の依頼は『森の奥で集落を作ってる可能性の有るゴブリン達の偵察。可能ならば討伐』という依頼だ。通常ならパーティを組んで受けるべき仕事だが、自分は例のチートコードが使える為ソロでもこなせた訳だ…チートコードによる収穫(今回使ったコードは『敵が必ずドロップアイテムを全種落とす』と『ドロップアイテムのレアリティ乱数を最高にする』の組み合わせ)もあんまり他人に見せたくないという理由もあるが。
「依頼内容はほぼ完璧に履行するという個人評価は伊達じゃないですね。報酬はいつも通り組合の口座で大丈夫ですか?」
「それでお願いします」
…これが今の自分の日常である。最初は少し苦労はしたものの、チートコードのおかげで楽しく暮らせている。これからも異世界人生エンジョイするぞ!
なんでこんな駄文を書いたか…の話なんですが。まぁ一言で纏めるなら『挑発された(?)』から…ですね(笑)
要約すると「クソッタレぇ~!毎回毎回ふざけた感想書きやがって~!作品を書いた事もない野郎がよぉ~!」って感じですね。まぁ確かにこのサイトで書いたことは一度もなかったなぁ…と。
とはいえいきなり一から作品を作れ…と言われてもリアルの時間はそんなに無いですし、面白い設定を練る脳ミソも自分にはありゃしない→だったら周りになんか無いかな…と思ったら、たまたまレト○フリークという互換機の箱が目に入った訳で。 じゃあこれの機能をネタにした一発ネタでも書いてみるか!…となった訳です。
という訳で駄文製作に至った理由の言い訳でした。お目汚し大変失礼しました!