水の神?と私
この話しは私が作った怖い話です!
あの日は、雨が降っていました・・・
それに、暗闇に染まっていて
それだけでも怖いだろうと思います・・・
雨の日に男の子を見た主人公・・・
その男の子は、いったい何なんでしょうか?
怪談の始まり、始まり・・・
塾帰りの、私は10時に家に帰る途中でした
受験生は、実に大変だ・・・
雨の日に、行かなければダメだなんて・・・
しかも、10時か・・・
私は、駅から出て傘を取り出した
「手を、動かすのもめんどくさい・・・」
私は、重い足をゆっくりと動かした
私の体は、ゆっくりだが家に近づいていた・・・
私は、坂の上で止まり
人影を、見つけた
「こんな時間に、人?珍しい?」
雨も降ってるのに
その子は傘をさしていませんでした・・・
私は、その子に話かけました
「大丈夫?今雨降ってるよ?」
その子は、びっくりした顔で
私の事をジーッと見つめ
キラキラとした目で私を見ていた
「私に、何かついてる?」
「違うよ!ただ、嬉しくてつい・・・」
「人しゃべるの、久しぶりだから・・・」
嬉しいと、言うその男の子を私は傘に入れました
「あなたも、濡れちゃうよ?家どこ?」
「家は、あっち・・・」
私と、同じ方向か・・・
「一緒に、着いていくよ!」
「無視は、出来ないし・・・」
私は、その男の子と一緒に雨の日の暗闇を歩いた
私は、男の子に質問をした
「この辺に、引っ越してきたの?」
その子は、考えた末
「そんな感じかな?」
「これから、よろしくね!」
「いきなりだけど、名前なんて言うの?」
「僕の名前は、水かな?」
「水?」
「水って書いて?スイ?」
「そう、水って書いて!スイ!」
水か、かわいい名前!
「君は?」
「私は、リアよろしくね!」
「よろしくね、リア!」
「僕の事は、内緒でお願い出来ない?」
内緒と言った水の顔は不思議と美しいかった・・・
私は、無意識に
「わかった、」
と返事をしてしまった・・・
「ありがとう、リアのおかげで帰れた!」
「いいよ!私も、引っ越してきた身だから!」
私は、スッと腕時計を見た
「もう10時か、」
いつもなら、この時間に家に着いてるんだけどなー
まっ、今日は仕方ないか!
私は、ソッと家のドアを開けた
すると、そこにはお母さんが立っていて
お母さんは、口を開いた
「あなた、どこに行ってたの?」
そう話すお母さんは、心配しているとは
裏腹にそこし怒っている様に見えました。
「ごめん、そこし寄り道してたんだ」
「寄り道?それだけでこんな時間になる?」
15分遅れただけで・・・大げさな、
「リア、早く寝なさい!」
「もう12時よ!」
12時?10時15分じゃなくて?
私は、不思議そうな顔でお母さんの顔を見た
「わかったなら、寝なさいね!」
12時・・・絶対、おかしい・・・
私は、色々考えたが結局
時計が壊れていたと、考える事にした。
考えるのは、時間の無駄だと判断した結果だ
あの日から、3日がたった
今日は、塾だ・・・
もしかしたら、水に会えるかもしれない
そんな希望も持っていた。
しかし、結局水には会えなかった
「今日は、水には会えなかったな・・・」
「前の日と違うところは・・・」
「雨が、降ってなかった・・・」
私は、水が最近ここに引っ越しできたと言っていた事を思い出しお母さんに質問した
「お母さん、ここに誰か引っ越してきた?」
お母さんは、ため息をつきこう言った
「ここの、住宅街に
最後に引っ越してきたのは10年前」
「それが、最後よ」
私は、お母さんに水の事を話た
お母さんなら、何が知っているかもしれない
そうおもって・・・
「この辺に、水って言う人聞いた事ない?」
「水、水・・・」
「しってるわ!」
「5年前の事件ね」
事件?私、その子と3日前たしかに・・・
喋ったはずなのに・・・
「だけど、その子は3日前喋ってくれたよ?」
「水って言う人は、
5年前に行方不明になってから」
「誰も、見てないのよ?」
「誰・・・も?」
そんなの、嘘、嘘だよ・・・
私は、その事件をお母さんに聞いた
「水君はね、雨の降ってる暗闇の夜の日」
「水君は、いきなり外に出てこう言ったの・・・」
「もうすぐ、台風が来る」
「台風が来たら、たくさんの人が死ぬって」
「自分が、犠牲になって助ける」
「水君は、涙を流しこう言った」
「お母様、ごめんなさい」
「それで、水君は川に飛び込み
2度と姿を現さなかったの・・・」
「その時から、この地域で台風は起きなくなった」
それなら、私が喋った水は?
偽物?幽霊?幻覚?
「会ったって言ってたでしょ?」
「それは、多分幻覚よ・・・」
「忘れなさい」
私は、納得出来ない声で言った
「はい、お母さん・・・」
それから、私は水の事を忘れようとした・・・
忘れかけていた塾帰りのある日、
私は、もう一度水を見つけた
私は、雨の日なのに走り滑りそうなくらい濡れている地面を駆けた!
「水!久しぶり!」
水は、もう一度私に笑いかけてくれた
「リア!走ったら危ないよ?」
飛び込んだ、川の近く雨が降り暗闇の夜
「水は、雨の日の暗闇に包まれた夜に現れる」
「あの事件の、子が水・・・なの?」
不思議と、水は納得した顔で私に語りかけた
「よくわかったね、リア」
「そうだよ、僕がその水だ」
私は、それを聞いて
「水は、死んでるの?」
水は、首を横に振って私の傘を取り
いつのまにか雨は止みその星空を舞った
「僕は、水の神の化身だ」
その言葉を、最後に私の目の前は真っ暗になった
何で、いきなり暗く?
「いやだ、怖い・・・」
「助けて、誰か・・・」
「リア、あそこの光に向かって走って」
「そしたら、戻れるよ」
私は、無心に走った
そして光の差し込む方へ飛び込んだ
「水!行かないで!」
「ここは、家?」
なんで、私は外にいたのに・・・
「リア、大丈夫?」
「お母さん、水は?」
お母さんは、不思議そうに首を傾げ
「水?そんな子、知らないわよ?」
「えっ?5年前の事件だよ?」
「知らないの?」
「さー、記憶にないわー?」
「それに、昨日塾休んだんだから
そのぶん学校で勉強してきなさい!」
休んだ?なんで?私は、塾に行ったのに・・・
「今日は、雨ね」
ホントに、私の夢だったのかな・・・
「あら?リアの傘がないは?どこかしら・・・」
かさ・・・傘!最後、水が!持ってた!
「やっぱり、夢じゃなかった・・・」
私は、窓の向こうの
雨の降ってる空に向かってこう言った
「いつか、もう一度水君に会えますように・・・」
いかがでしたか?
水、彼はホントに神だったのですかね?
それとも・・・
それは、本人しか知りません・・・
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