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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

二人称小説ウクライナ情勢シリーズ

オリンピック競技大会から追放された国で開催されていた2024年のクソゲー

作者: 栗野庫舞

T-35重戦車「ロシアはウクライナを侵略している」

 あなたは公園にいます。公園にいた女子高生さんとともに、こんな話題をしましょうか。オリンピックに類似した大会についてです。


「なんですか? それは」


 女子高生さんの疑問に答えましょう。


 2024年6月12日から23日にかけておこなわれた国際大会です。オリンピックに出られない侵略者ロシアが主催した、劣化版オリンピックと言えるものです。


「えっ?」


 女子高生さんは驚きました。この大会については、日本では報道されていなかったようなので、驚くのも無理はありません。日本にとってはどうでもいいので、報道されなかったのでしょうね。


 この期間中となる6月18日に、何故かロシアの大統領は北と呼ばれる国へと公式訪問していました。


「えっ?」


 自国開催の国際大会の最中に国の指導者が国外に行っている……というのは、不思議には思います。まあ、それは当人の勝手なので、責めたりはしません。ウクライナへの侵略行為に対しては責めますが。


「ウクライナへの侵攻は許されないものですからね」


 女子高生さんの感想に、あなたも同意します。


 それで、同大会はドーピング疑惑によってオリンピックを締め出されたロシアが主催するので、きっとドーピングによって誕生した、熊を素手で殴って一方的に虐殺出来るほどの超人達の頂上決戦がおこなわれていたのでしょう。興味がなかったので、大会の詳しい内容は知りません。


「そうですか……」


 こんな大会よりも、ここに飾ってある『T-34タイガー偽装戦車』のほうに興味がありますよね。映画の撮影のためにソ連のT-34戦車をドイツのタイガー重戦車そっくりに改造した車両です。


「私は大会のほうが気になります」


 それならば、大会の話を続けましょう。


 オリンピックよりも規模の小さいこの大会では、27競技が数十の国と地域によって、おこなわれました。


 いくつかの種目では、一人から二人の参加者しかいなかったため、参加したら自動的にメダル授与が確定したそうです。


「えっ?」


 まさにクソゲーでしょう。


 あなたや女子高生さんにとって、さらに驚くべきがあります。2021年に東京で開催された、2020年夏季(かき)オリンピックと比較してみますね。


「よろしくお願いします」


 東京五輪では、11000人以上の参加者に対し、メダルは1000枚以上でした。


 一方、この国際大会は2800人以上の参加者に対し、1200枚以上のメダルが授与(じゅよ)されています。


「え? 授与率が高くないですか?」


 はい。非常に高いです。


 参加選手はロシアが最も多く、全ての金メダルの半分以上はロシアが獲得しました。


「えっ?」


 ロシア選手は600人以上参加していて、メダルは合計500枚以上獲得しました。


「えっ?」


 なお、ロシアに続くメダル獲得数の第2位は、東京五輪で合計7枚のメダルを獲得した、一般的にロシアの手下と思われている東欧の内陸国で、240枚以上のメダルを獲得しました。


 この二国だけで、メダル総数の半分以上を占めています。


「えっ?」


 そして、日本は参加しておらず、選手も出場していないのに、何故か銅メダルを1枚獲得したことになっています。


「ええっ?」


 こういう大会を開くのも結構ですが、隣国への侵略は断じてやってはいけないことです。


「はい、もちろんです」


 パリ五輪では開催直前に、フランスの高速鉄道TGVの複数の路線で大規模な破壊行為があったそうです。こんなムダなことがおこなわれるのは、とても悲しいですよね。


「そういうみんなを困らせること、なんでやるんでしょう……」


 女子高生さんがそう思うのは(もっと)もです。


 破壊されるべきなのは、TGVの路線ではありません。ウクライナの領土を占領し、そこで住民投票を勝手にやって併合するような、無法国家ロシアの悪行です。


 オリンピックで追放されたように、ウクライナ国内でもロシアが追放されて『ざまあ』となることを、ここで祈りましょう。


「ざまぁ」


「わぁっ! 戦車が喋った!」


 女子高生さんはびっくりしましたが、――戦車の横で隠れていたあなたが言っただけでした。


 では、そろそろ解散です。ロシアの侵略に反対し、オリンピックの応援をしましょう。


                    (終わり)

T-64R戦車「侵略者ロシアがウクライナで住民投票をするのはおかしい」

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