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ある小さな物語  作者: どこぞのゴリラ
season2
15/23

season2 3話四天王

白神竜はくしんりゅう咆哮ほうこう!」

シンの攻撃がひびきに当たる直前に防がれる

「……少し時間をかけすぎたな」

「こうき!助かった!」

その場に現れたのは2番隊隊長の田中こうきだった

「田中こうき……くるみ!」

シンは警戒し、くるみに呼びかける。

「えぇ!造形アイスメイク:氷塊!」

くるみがこうきに攻撃を仕掛ける

「火竜の鉄拳!!」

こうきが氷塊を粉々にする。

「造形:氷鎖アイスチェーン

その直後くるみは鎖を生成し、こうきをその場に固定する。

「くっ……!」

こうきは動けなくなる。

「案外呆気ないな」

シンが手をかざしてとどめを刺そうとする。

『うっ……!!』

シンとくるみは地面に膝を着く。

「4番隊隊長……福田しょうか……!」

シンが睨みつける。

「観念しなさい、鱒渕シン!」

同じくしょうかも睨みつける。

「半径14mのあらゆるベクトルを操るスキル『有向量操作コースチェンジャー』……面倒だな…」

そういいシンは立ち上がる

「なんで立ち上がれるの!?」

―――強制終了シャットダウン―――

「……!?まさか……!」

奥には伊藤の姿があった。

「……来たか」

破壊された天井から溢れ出す膨大な魔力が現れる。

「……ユニークスキル『全能者オールマイティ』…大罪人の天敵…佐藤りょうた!」

「決着をつけよう。シン!換装!二ノ剣『アガートラーム』!」

『アガートラーム』、七つの剣の1つ。能力はバランス型。デバフ無効化。

「換装:『忿怒ふんど浄剣じょうけん』」

りょうたとシンは同時に攻撃を仕掛け、剣を交える。

(ユニークスキル「全能者オールマイティ」……その能力は対応…。その対応力は計り知れないほどに……)

────開戦────

『憤怒の間・改』

りょうたの動きは停止したかのように遅くなる。

(この結界内では全てがあべこべ。対応するにも時間がかかるだろ)

「これは……」

りょうたが異変に気付くと次への行動に移る。

────奥義────

『クラウ・ソラス・セブンコマンド』

りょうたの周りに七つの剣が浮かび上がる。りょうたは一時的な覚醒状態に入り全ての剣の能力を制限無しに使用できるようになる。

新時代オーバーワールド!」

覚醒したりょうたはあべこべすらも対応する。りょうたは既に「あべこべ」の性質を理解していた。

(……逆に遅く動けばいいということ……だろ!)

りょうたが瞬速でシンに攻撃をしかける。だが、ここまでがシンの狙いだった。シンは不吉な笑みを見せる

────閉門────

あべこべに対応していたりょうたは動いてるかも分からない程に遅く動いていた。だが、りょうたは一瞬で対応してみせ、攻撃を仕掛ける。

「神速!」

だがシンはその一瞬を見逃さなかった。りょうたは一瞬で切り刻まれた。りょうたの体は傷だらけになり血が吹き出す。

「換装!『トリロジー・ハルバード』!ネオヒール!」

りょうたの傷が治っていく。

「断絶!!」

りょうたの「断絶」は他のものが使うものとは技量が天と地の差があった。斬撃は光の柱となりシンに向かって放たれる。

影保護シャドウプロテクション!!」

シンを影が囲み攻撃から身を守る

「その技は……!」

りょうたが動揺する。

「……氷霧アイスフォグ!」

全体に霧が発生した

「……霧!?有向量操作コースチェンジャー!」

しょうかが咄嗟にベクトルを操作し霧を晴らせようとする。

「……!?霧に魔力が練ってある……!この物量を一度に……なんで技量……!」

しかし、霧が晴れることは無かった。

「決着はお預けだな…りょうた」

「待て!」

声の聞こえる方向にりょうたは斬撃を加えるが当たることは無かった。霧が晴れるとシンたちの姿はなかった。

「……クソッ……!」

りょうたが拳を握る

「逃げられたか……。」

とこうきが魔力を解く。

「悪い……助かった」

ひびきがりょうた達に感謝の意を伝える

「……そろそろ始動するな……シンの計画が……!」

りょうたが覚悟を決めた顔をする。

「あぁ……」

「……『カーリー計画』!」

──────

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