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天下無双の槍男  作者: suzuki
2/6

~天下無双のハルベルト~

第2撃 トネリコ

ハルベルトは街の武器屋を出て、街はずれに居た。

そして、声を出す。

「男よ。」

「おっ?おれの尾行に気づいたのか!」

そうして、トネリコの槍持つ男、さっそうととびかかる!

ハルベルトは思った。この者、良い男かもしれない。

—――まずトネリコ男の1撃、ハルベルトの頭を狙うが、ハルベルト、偶然にそれをよけられる。

―――さらにトネリコ男2撃、すばやい男、ハルベルトの頭に入れ込むが、ハルベルト、見切り、すんでのかわし身。

—――だがトネリト男は諦めぬ、諦められぬ!1撃!狙いは胴!だが完全に態勢を整えたハルベルト、大きくかわして優勢!

—――ハルベルト、返しの1撃!トネリコ男のトネリコの槍は、完全にふきとばされる!

そして—――ハルベルトの返す刃の1撃が、トネリコ男のクビにせまった。

ここまで—――6撃。

「あああっ!なんでだ!?俺のトネリコが!!」

「おちつくと良い。」

「あああっ!おれ、死んじまうのか!?」

「死なないさ。」

「なんでだよ!?」

「それは、俺の名前がハルベルトだからだ。」

「オレは、トネリコ。トネリコ槍の男さ。俺の自慢のトネリコの木の槍!ふきとばすなんで、あんまりじゃないか!」

「トネリコよ。」

「なんだい?」

「始めの1撃。」「何か違えば。」「死んでいたぞ。」

「俺の—――仲間になれ。」

「えええ!?いいのかい?うれしいなあ、あのハルベルトの仲間になれたぞ!」

「なぜ俺に攻撃を?」

「それは、あの投槍男に、お金を貰えると聞いたからさ。俺は、金持ちになりてえんだ!金をたくさん手に入れれば、やりたい事がなんでもできる!」

「そうか。ところで、トネリコよ。」

「何か言いたい事でも?」

「金を得る代わりに、俺は死ぬわけだが、それはいいのか?」

「それはいいわけさ!それはそういうもんさ。俺だって、死ぬかもしれない。俺だって、槍を持っているのさ。俺は、そう思っている。」

「ナンジ。」

「ああ。」

「男だな。」

ハルベルトは、トネリコ男のトネリコの槍を持ち、こう話した。「良い槍だ。俺のハルベルトとは、違う良さがあるな。」槍を受け取ったトネリコはこう返した。「ありがとうハルベルト、俺、仲間になるよ。ハルベルトの槍は、俺のより大きくて、長くて、強いと思うが、俺のトネリコの良さっていうのは、どういう物なんだい?」ハルベルトが言う言葉があった。「ナンジのトネリコの良さは、普通のことだが、素早いことだろうな。」トネリコはこう返した。「ははは、俺はチビだからな、トネリコは小さい槍さ。ハルベルトは、大きい槍をものすごい速度で振り回すようだが?」

ハルベルトは思ったことをこう告げた。

「ナンジ。」

「うん。」

「俺は、槍が好きなのさ。」

「ははは、そうかい、俺もさ。よろしくな!ハルベルト!」

「ああ。運命的さ。」

ああ、この大男、6撃で決める男。

その名、ハルベルト。この物語の、主人公。そして、運命の大斧槍男。

こうしてハルベルトは走り始めた。


第2撃 トネリコ —終—


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