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何を言っているか分からないと思うが『俺の婚約者』が『俺』に寝取られた  作者: 社畜マー
『俺の婚約者』が『俺』に寝取られた。
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虚無

「は…?邪竜?なんでここに…?」

 俺は状況がうまく理解できなかった…目の色を見るに、ペテルギウス山脈の3体の邪竜だろう…


-サキュバス・クイーンは俺と一緒に眠る事で力を奪い続けていた…それはこの為か?


「クソ、最悪だ…」

 インキュバスは悔しそうに声をあげる。


「これでこの国もおしまいねぇぇぇ。あはははははは。」

 サキュバスクイーンは銃を持ちながらも口元に手を当てて、下品な笑い方をする。


-インキュバスが俺に早くサキュバスクイーンを倒すように言った理由…


 邪竜達からこの国を守る為…


 インキュバスはクイーンに攻撃するのではなく、左手のツクヨミを何もない空間目掛けて放つ。


「カースド・バレット」


 銃弾の音が鳴った。


<ドサッ>


 音が鳴ったと同時に、一瞬で空中のインキュバス、サキュバスの大群は真っ二つとなり地面に落ちていく。

 

 サキュバス・クイーンも両腕、両脚、両翼を斬り落とされ地面に落下してきた。



「がはっ」

 俺の偽物はいつの間にか地上に戻っており、口から血を吐いていた…


-今にも倒れそうなくらい、凄く苦しそうだ…


 口からあふれる血をポタポタと地面に落としながらも、俺の偽物はクイーンが落下した場所にフラフラと近付いていく。


 彼は苦しそうにしながらクイーンに質問する。

「本物のベガはどこだ?」


「知るか、バァカ…」


 ツクヨミで銃弾をクイーンに何発も撃つ。


「ひぎぃ…」


 クイーンは痛く苦しそうにする。


「答えろ。」


「………」


 そう言って再び銃弾を何発も放つ…


「ま……魔王様のお城の…」


 再び銃弾を放つ。そのたびにクイーンの体に弾丸による穴が開く。


「言ったじゃない。」


 クイーンは痛みから涙を流して泣いている。


「『俺』から奪った空間操作能力があるだろ?ここに連れてこい。」


「腕がない…」


「俺から吸い取った魔力があれば元に戻るだろう…」


「それが何故か治らないのよぉぉ…」


 そう言った偽物はハッとしたように…


「そうか…俺が呪っていたな…」


-ん?『呪い』


 俺はその言葉に疑問を持つ。


「セプティマ・バレット」

 偽物はツクヨミでサキュバスの腕を回復させる。


呪われているクイーンの右腕が元に戻る。


-呪いを受けた者の傷を治す…それは呪いを受けた者にしか出来ない芸当だ…


 つまり偽物の俺は呪われていた…


「本物をここに連れて来てあげるから、命だけは助けなさいよ!!」


 そう言ってクイーンは右手で空間を探る。


 そこから髪の長い女性が現れる。


-黒色の髪…綺麗な緑色の瞳…あの姿は


 本物のベガを召喚した。



 だが本物のベガはボロボロの服で、やせ細っていた…目から光は消えていた。


 彼女は何が起きたか分からないようにキョロキョロと周りを見渡す。


 見覚えのあるようなシリウス城の庭にいる事に気付き、目に光をともす。


 俺達の姿を見ると目に輝きが戻った。


 ずっと暗闇の中にいた絶望から救われたように、本物のベガは目から涙を流した。


 俺の姿を見つけると、弱弱しくもこちらに向かって駆け寄って来た。



 偽物の俺はベガがこの場に出現したのを確認して、右手のアマテラスを強く握った。


「お前の役割は終わりだ。じゃあな…」


 そう言って偽物はクイーンの心臓目掛けて、容赦なくアマテラスを突き刺した。


 その瞬間クイーンは右腕でアマテラスの攻撃を受けながら、ニタリと笑う。


 右腕と一緒に心臓も貫かれたのにクイーンは笑っていた。




「ア…ル…タイ……ル」

 俺に駆け寄ってこようとしたベガの心臓から、急に穴が開き血が流れて来た。


-は?何が…


-まさか…あのサキュバス…空間操作を使って…


 クイーンは空間操作を使って、アマテラスがベガの心臓にも刺さるように操作していた。


 俺を求めるかの様に、右手を俺の方に差し向け俺を呼ぼうと口を開けるベガ…


 だが彼女はしばらく話していないのであろう、喉から声が出なかった…



 それでも俺は必死にベガの手を取ろうと駆け寄る。


 だがその手を取ることなく、そのまま彼女は倒れてしまう。



「ベガ、ベガ、ベガァァァァぁ」

 俺はベガに駆け寄った。倒れて地面に転がりそうになるベガを寸での事でキャッチする。


「ベガ、ベガ、ベガぁぁぁ」

 俺の両腕で彼女はニコリと微笑んだ。


「ア………ル………」


「セプティマ…バレット」

 俺は回復の弾をベガに撃ち込む…回復して欲しかったからだ…


 だが心臓の傷は回復はしているが、傷は大きい…


-回復が間に合わない…?


 徐々にベガの手から力は抜けていく…


 そしてベガは目を開けたまま、最後まで俺の姿を見たまま、息を引き取った。


「ベガァァァァ」


 俺はただただ叫ぶしかなかった…



「え、どうして…俺が…やったのか…?ベガ?」


 俺の偽物はベガの方に駆け寄ろうとする。


「ベガに近寄るな!!」

 俺は彼を拒んだ。許せなかった。許せるはずが無かった。


「よくもベガを殺したな?」

 俺は憎しみのあまり偽物に叫ぶ。


「あぁぁぁぁ、俺は、俺はベガを助ける為に」


「なんの為に自分に『呪い』を課したんだ……」

 悲痛そうに彼は叫んだ。



「あーはっはっはっはっは、満足だ。負けるにしても、これ以上の結果はない…」


 クイーンは高らかに笑う。彼女にとっては勝利宣言だった。


「なんの為に……」


 偽物はそう呟いて、無表情のままクイーンに向かっていく。


「死ね、死ね、死ね、死ね、死ね死ね死ね」

 俺の偽物は高らかに笑うクイーンをアマテラスで何回も何回も刺した。


 彼女が死んでも何回も何回も…


 地面には鮮やかな血の花が咲き乱れた。




『虚無』


 俺には何も出来なかった。ベガが救えなかった…


-せめて…他の人だけでも救わなければ…


 そう思って街に出向く。


 邪竜を3体倒さなければならない…


-俺に出来るのか?


 ひたすら虚無感に苛まれていた。


 ついさっきまでは俺は何でも出来ると思っていたのに…

最後まで読んで頂きありがとうございます。


初投稿である為、改善の余地は多々あります。


もし少しでも面白い、続きが読みたいと思って頂けましたら、


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