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何を言っているか分からないと思うが『俺の婚約者』が『俺』に寝取られた  作者: 社畜マー
『俺の婚約者』が『俺』に寝取られた。
17/40

真意

 俺は自宅に向かっていた…


 王の命令を果たすために…つまりベガの偽物を討伐する為に…



 プロキオン王はベガが偽物だと気付いていたようだ…いや確信は得られていないようだったが…


-そう…前にバーにいた時から、少し違和感を感じていたようだった。



 プロキオン王の死、そしてベガが偽物だと、誰かに告げられたようだった…


 だから王の影武者・セバスチャンは変身魔法を使い、彼を身代わりに王は死を回避した。


 王は一旦王族のみが使える結界に避難して、隠れるとの事だった…



 確かに思い返せばベガには、おかしな点が多々あった気がする。


・ある時を境に光魔法が使えなくなり、回復魔法を中心にしか使わなくなった事。


-光魔法を使うには適性がいる…だから適性が必要ない回復魔法を偽物が使っていた…


・俺の偽物と浮気しても、そこまで心にダメージを負っていなかった事。むしろそこまで気にする素振りが無かった事…


-俺はベガが浮気してると思ってめっちゃへこんでたのに…


・結界で守られているシリウスの城が居心地悪いと言って、城から離れたがっていた事。


・あとは気のせいかもしれないが、ヴァルゴやレオ達はあの子がそこまで好きでなかった事…


 皆、彼女の弟のデネブの死を境に性格が少し変わったと思っていた。


 だが性格ではなく、本人が入れ替わっていたのだとしたら全て納得がいってしまう…


 2年間…ベガと愛を育んできたつもりだったが…


-全て偽物と愛を育んできたことになる…



「はぁ」っと俺は溜息を吐いた。そして覚悟を決める。


「これで終わりにしよう…」


 俺はアマテラスとツクヨミを両手に構える。


 そして家の扉の前に立つ。


-ん?あれ?


 が、両手に武器を持ったら家の扉が開けない事に気付いて右手にアマテラスだけを構える事にした。



 気を取り直して俺が家に入ると、


「あ…んん…」


 ベガからかすかな吐息が漏れている。


 家の中で服は着て激しいキスをしているベガと俺がいた。


「アルタイル!!そこをどけ!!そのベガは偽物だ!!」


 いやそこの俺も偽物だけれども…


「は?何言ってんだてめぇ…」


 凄く口が悪い…機嫌が悪い時の俺のようだ…


 ベガは俺の方を向いてから勝ち誇ったかのようにニヤリと笑う…


 その後アルタイルの方を上目遣いで見つめて

「アル、この人怖いわ…ずっと一緒にいた私が偽物なんてありえないでしょ!!」


 甘ったるい声で俺の偽物に話かける。


「だよなぁ…ベガはずっと俺の傍にいて支えてくれたんだ!!お前こそ、この前のインキュバスみたいな偽物だ!!」


 ベガとキスをしていたアルタイルは激昂し、アマテラスを右手に構えた。

「危ないからベガは離れていろ!!偽物め…またベガを傷つけに来やがって…殺してやる!!」


「セロ・バレット」


 俺の偽物はアマテラスを構えて振りかざし、左手に持ったツクヨミを放つ。



 俺にツクヨミの弾丸が当たると、動きが遅くなる。


-最初の弾丸は、想定通り


 俺は自分自身に2発「ウノ・バレット」をツクヨミで撃ち込み、自らの速度を倍にする。


-偽物の俺は殺意マンマンだ…普段俺が使わない『殺す』という言葉を使っている…


 もし本物のベガならそれを注意するはずだ…だが気にする素振りがない…


-汚い言葉使いだとよく注意されていたなぁ…戦っている最中でも…


 確信は強くなる…


 しかし成り行きとはいえ、俺は自分と戦う事になってしまった…


 俺の行動も相手の行動や思考も筒抜け…先回りの先回りをしなければ…


 俺は自らの頭にツクヨミの銃口を当てる。

 

「シエント・バレット」


 以前はインキュバスが使っていたが俺の奥義だ。俺は2人の分身体になろうとする。


-そうしなければ、こいつを欺いてベガの偽物にたどり着けない…


「またインキュバスと同じように分身するのか?その前に殺してやるよ!!」


 偽物の俺は


「カースド・バレット」


 ツクヨミの銃口から俺に向かって弾丸が放たれた。

---------------------------------------------------------------------

 俺はいつの間にか自宅の庭にいた…


 シエント・バレットによる分身体は既に消えていた。


「おいおい俺とベガの家を壊すつもりか?」


「あのベガは…」


-偽物だ!!

 俺はそう言おうとする。


「あいつが魔物な訳ないだろう!!」


 俺の言葉を遮り、家の中のベガに聞こえる大きな声で言う。そして偽物はアマテラスで俺に斬りつけに来る。


 偽物は空間を引き裂いて、ではなく直接斬りかかりに来た。


キンッ


「……………」

 刀同士のつばぜり合いが始まる。その瞬間偽物はベガに聞こえない位、小さな声で俺に呟く。


 そしてお互い少し離れた後、間合いを取り再び斬りかかる。


「プロキオン王は死んだ…いや殺された…だから俺はあのベガを倒して仇を討つ。」


「王が死んだだと…お前が殺したんじゃないのか?偽物め!!」

 俺の偽物も家の中のベガに聞こえるくらい大きな声で言う。


 俺は寝室のベガが聞こえる程の大きな声で叫んだ。


カキンッ

カキンッ

カキンッ


 何回も何回も相手は俺に斬りかかって来る。


 俺達の戦い方ではほとんどない空間操作や時間操作を使わない、刀を使っての直接戦闘だった。


-殺すと言いつつ、全く殺意が無い…


何回も刀同士を当てて気付く…

アマテラスが絶対に俺を傷付けないように、空間操作までしていた。


-こいつに何か考えがあるのか?



 そうやって何回も刀なつばぜり合いが起こっている最中に、思いもせずに相手に右足を引っ掛けられた。


 その瞬間地面に尻餅をつく。


 俺の喉元にアマテラスの刃をゆっくりと当て偽物は言った。

「お前のやるべきことが、今ベガを殺す事だとは思いもしなかったぜ!!じゃあな…偽物」


と家の中のベガが聞こえるくらい大きな声で言った後


「お前は今するべき事をやれ!」


と小さな声で呟いた。


そして俺の喉元に刃を突き刺した。


 尻餅をついて地面から動くことが出来ない俺はその刃を喉に受け入れた。

最後まで読んで頂きありがとうございます。


そして掲載して日は浅いですが、応援ありがとうございます♪


皆様のいいねやブクマのお陰で、モチベが非常に上がっています。

なので明日14日から17日の日曜日まで1日2話掲載致します。


17日の掲載分では自分がこの小説で描きたかった場面となりますので、是非とも読んで頂けたらと思います


今後ともよろしくお願いします

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― 新着の感想 ―
[一言] 状況が混沌としてきた これは自分が本物と思い込んでるだけの可能性もでてきた
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