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何を言っているか分からないと思うが『俺の婚約者』が『俺』に寝取られた  作者: 社畜マー
『俺の婚約者』が『俺』に寝取られた。
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幼女と隻腕

 あれから1週間が経つ。

 その間、綿密な作戦が立てられ、討伐のパターンなどの打ち合わせを事細かくした。


 あと一週間後に精鋭部隊によるペテルギウス山脈の邪竜討伐作戦が開始される。


 俺達は国の精鋭部隊が揃うまでの間に、先にペテルギウス山脈に偵察に行き、あわよくば邪竜を討伐する作戦が与えられた。


 邪竜討伐においてなるべくシリウス国の精鋭の負傷者数を減らしたかった為だ。


 だから俺はかつて魔王を討伐したメンバーを俺は召集した。

 とは言っても、隣国・妖精国・平和主義の魔物の居住区にいる者を集める事は出来なかったが…


「今日は集まってくれてありがとう。」


 その場には普段からつるんでいるレオとヴァルゴ

 彼らはいつも通り右手を挙げて、挨拶する。


 灰色のフードを被って顔が見えない、右腕が無い隻腕の男スカル


「また一緒に戦える事に感謝します。」


 凄く紳士的な人間だ…フードの中は見えず、ぱっと見外見怖いが…



 自分の背より高い長い杖を持ち、薄い緑色のポンチョを着て、マシュマロの様なふわふわな帽子を被った、白髪で大きな目の可愛らしい女性キュアリス。いや、女性と言うより7歳の幼女だのだが…


「おう、アル!!お前人望なくなったな!!」


 幼女は人が4人しか集まらなかった事に容赦なく突っ込む。幼女ゆえの容赦なさだ。


-確かに討伐した時は、俺合わせて14人いたけど…


 まぁこのスカルとキュアリスの2人は、俺達メンバーの中で並外れて敵に容赦ないのだが…


 それを考えたらマシか…



 とまぁ今回4人が集まった。この国にあと1人いるのだが、今は育児で忙しいようだった…


本人曰く

「家庭を守れない人間が、国を守れると思うなよ」


 と国の危機だと言っても、家の危機だと言って断られた…


-ん?あれ?でもこれで断られるとか、もしかして本当に俺って人望ない?



「とりあえず邪竜討伐の下見に行こうと思うんだが…」


 ペテルギウス山脈…

 シリウスの街から馬車で4日程かかる。でもね…便利な子が今回いるんだなぁ。


「キュアリス?ペテルギウス山脈の付近まで送ってくれない?あと邪竜いるかもしれないから、結界よろしく!!」


 キュアリスは出会ってすぐに大変そうな仕事を与えられ、嫌そうな顔をした。


「代金!!」


 そう言って幼女は左手を差し出し何かを求める動作をする。


 俺は何もない空間に右手で何かを探す動作をする。


「はい高級チョコとアメ玉!!」


 俺は笑顔で空間から沢山の丸チョコとアメ玉を取り出して差し出した。


 俺の右手の空間操作は物を補完するのにも役に立つ。


 俺はこの便利な力を別次元ポケットと命名している。


-もっとお菓子持ってくればよかったか?あと少しで15時のおやつの時間だし…



 お菓子を受け取るとキュアリスはニパァっと無垢な笑顔を出し、キャッキャキャッキャと周りを駆けまわった。


「やはりアルは神じゃのう!!」


「じゃあ仕事よろしく!!」


スカルが移動前に俺に駆け寄って来た。

「この件が片付いたら大事な話があるんだ…」


「オッケ、じゃあ偵察をサクッと片付けよう!!」


「今日も一日頑張るぞい!!」


 そう言って老人口調の幼女……いやキュアリスは両手で長い杖を持ちあげ、杖先でトンと地面を叩く。


 その瞬間地面に大きな魔法陣が浮かび上がる。


 今使おうとしているのは空間魔法…

 空間魔法・時間魔法・光魔法・闇魔法は適性が無ければ使う事が出来ない。うちキュアリスは時間魔法以外は全ての適性を持つ。


 キュアリスは天才魔法少女だ。時間魔法以外は全ての魔法を使え、7歳にして世界の魔導書の内容を全て覚えている。


 更にコストパフォーマンスも最高だ。幼女ゆえにお菓子を沢山与えれば、何でも言う事を聞いてくれる。


-くうぅぅ。やっぱり幼女は最高だぜ!!


「強い魔物が沢山いるところがいいなぁ!!」


 レオが何気なく呟く…


 その瞬間レオの方をキュアリス以外の皆が「は?ふざけるな?」と言った顔で向く。


 レオもその視線に気付く。「あ…やっちまった」みたいに、舌を出してテヘペロみたいな動作をする。


「おう魔物が沢山おる所じゃな!!」


 空間魔法を唱えている最中は、魔法の維持に莫大な集中力を要する。


 つまり幼女が集中している途中で、何か余分な事を言ってしまうとその通りにしてしまうのだ…



 つまり俺達が行くところは…


 空間魔法が発動してその場にいる5人はペテルギウス山脈のふもとに着いた。


魔物が踏み荒らしたのか草木は枯れており、岩場だらけの殺風景だった。


更に山頂は雪が積もっており、ここも微かに寒い。


-うん、やっぱり沢山魔物がいるね…



 魔物のバーゲンセールとでもいえば良いだろうか?弱い魔物から強い魔物まで数百体もの魔物がいた。


 魔物達は皆、俺達の急な出現に戸惑ってはいるがすぐに警戒態勢になった。


「かぁぁぁ!!俺ワクワクすっぞ!!」

 レオはかぎ爪を装備して魔物達の群れに突っ込む。


「アルタイル…解放を!!」


 スカルは俺に解放の催促をする。


 俺は左手でツクヨミを持ち魔力を込めた。


「ディエス・バレット」


 それをスカルの存在しない右腕の場所に撃つ。その瞬間、スカルの無いはずの右腕が出現した。


 その右手を前に差し出し呟く。


「死ね」


 瞬間、その手を差し出した方角の魔物は死んだ…一直線に綺麗に…


 一瞬で数十体の魔物が死に、魔物達はおそれ戸惑っている。


「スカル…チョコやるから手伝え!!」


 幼…キュアリスは空間魔法を構える。それに合わせてスカルは手を差し出す。


 数百いる魔物を取り囲むように大きな魔法陣が空に浮かび上がった。


「死に絶えろ!!」


 瞬間、辺り一帯の魔物は全滅した。残すはレオが直接戦っている魔物だけとなった。



 スカル……右手に司る能力は『死』そのもの…


 かつては命を奪うバケモノと人々に呼ばれて恐れられていた人間だ…


 他の生き物を傷つけない為に、本人の希望で俺達が彼の右腕を斬り落とした…



「やっぱりスカルとキュアリスちゃんの二人がいると楽だわぁ…」


 数百体いる魔物と相対して、俺とヴァルゴはまったく戦わなかった…俺はスカルの力を戻したのでMVPの1人に一応入るが…


「ラストォォォ」

 レオが最後の魔物を倒し戦闘は終わる。


「レオ、邪竜が近くにいるかもしれないから、あまり離れすぎるなよ…」


 とは言っても、レオは魔力による効果を無効化出来る為ある程度『死』への態勢があるが…



「はい、スカル!!」

 ニパァと笑顔でキュアリスはアメ玉をスカルに渡した。スカルは左手でそれを受け取り、口にほおり込む。



 ホッと一息つく間も無かった。


 俺達から逃げる事が出来た魔物が、遠の方で次々と息絶え、地面に倒れ込んでいく。


 空を飛ぶ鳥や魔物も、まるで蚊取り線香を炊いたかの様にあっけなく落ちていく…


「ギャアァァアァァ」

 異変に気付いたのか…大きな声が轟いた。予期していなかった早めの邪竜のお出ましの様だった。

最後まで読んで頂きありがとうございます。


初投稿である為、改善の余地は多々あります。


もし少しでも面白い、続きが読みたいと思って頂けましたら、


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― 新着の感想 ―
[一言] ロリババアかと思ったら、ガチロリだった お菓子でここまで仕事してくれるとかコストパフォーマンス抜群すぎる、さすが七歳児だぜ
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