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手紙  作者: Pー龍
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抱擁

昨夜読み返していると1話5行目にてとんでもないミスを発見し、作者はツイッター上で絶叫しておりました。


3年前から5年前へと訂正してあります。ごめんなさい。色々設定盛ってたら素で間違えてた。

「白田さん、お嬢さんが来てるわよ。」

 女医さんが、私を連れてママの病室へ入ります。

 病室には4つのベッドがありました。入ってすぐ右側のベッドがママのベッド。ベッドの上には横たわるママがいました。他のベッドにはおばあちゃんぽい人が2人。最後の1つは空っぽでした。

 たった1日でママは少しだけど痩せたように見えました。


「すみません。娘を連れて来ていただいて、本当にありがとうございます。

 陽夏、ちゃんと先生に『ありがとうございます』ってお礼は言った?

 昨日はちゃんと帰れた? お金はまだ足りてる? ご飯は食べたの? 昨日お風呂は入った? 何か困ったことはない? 学校はどうだった? 新しい先生はどんな先生? ここまで1人で迷わなかった?」

「うん、全然大丈夫。大丈夫だから。ママ、これ持ってきたよ。」

「陽夏、ありがとう。ママ助かるわ。ここには他の人もいるんだから、あんまりうるさくしちゃダメよ。」

「うん。」

 ひとつふたつ、大丈夫じゃないこともあったりしたわけですが、そんなことは些細な問題です。

 私を連れて来てくれた女医さんは、ママと挨拶をして病室を出ていきました。私に手を振ってくれました。私も手を振ります。

 慣れないママの病室、手持無沙汰な私は殺風景な室内を見まわしました。

 テレビがポツンと置いてありました。

 そうだ、明日はお花を持って来よう。


「ママ、他に欲しいものない?」

「大丈夫よ。すぐに帰るんだから、これだけで充分。」

「ママ、いつ帰ってくるの?」

「そうね、今のところは明後日かしら。」

「そっか。ママ、もう痛いの治った?」

「えぇ。陽夏の顔見たら、すっかり治っちゃった。」

 そんなことを言ってもらえると、嬉しいものです。ママの薬は私なんだ、そう思えると自分の価値がずいぶん高くなったような、そんな気がしたものです。


「陽夏、昨日は何食べたの?」 

「コンビニのお弁当だよ。」

「そっか。美味しかった? 朝はどうしたの?」

「あんまり・・・自分で作ったよ。パンと目玉焼きとブルーベリーにヨーグルト掛けて。」

「牛乳なかったでしょ。」

「うん。何とかなった。」

「大変だったでしょ。ごめんね、陽夏。もうちょっとだけ1人で頑張れる?」

「全然平気。ママは私のこと、心配しなくてもいいよ。1人でやれるから。」

「それはそれでママさみしいな。」

 ママは身体を起こして私に抱きついて来た。これはいつものこと。私もママに抱きつかれるのは嫌いじゃない。

 私もママのことをしっかりと抱きしめました。


こんな地味な話にブックマークしてくれた方、本当にありがとうございます。

作者の思い入れが強い話なので嬉しくて泣いちゃいそうです。ちょっとマジにうるんでます。

多分2週間くらいの間で完結させますが、地味に推敲を重ねていきます。


あと、“シュレディンガーのぬっこ”からやってきた人もいるかと思います。全然毛色の違う話なので期待の外れた方も多かったのではないでしょうか。今週末には別タイトルの続編を再開しますのでご容赦ください。実のところこの作品と“シュレディンガーのぬっこ”はテーマが同じでして≪家族≫となっております。創造するか捏造するかの違いがあります。

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