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手紙  作者: Pー龍
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朝から大忙し

 翌日、私は朝から活動を開始しました。まず朝食を自分で作りました。


 普段ママが作っている姿を見ていたので、これは簡単だろうと思っていたのですが、目玉焼きがうまく焼けません。苦くてももったいないのでちゃんと食べました。パンもいい感じの色に焼くのは難しいです。バターはどこにあるのかわからなかったので、我慢しました。ジャムはテーブルの上にあったので、ジャムだけをパンに塗りました。冷凍ブルーベリーの解凍を忘れていたので、シャリシャリのブルーベリーにヨーグルトを掛けて齧りました。牛乳は昨日買い忘れてました。しょうがないのでコーラです。

 こんな私のことをさぞかし女子力低い女だとお思いでしょうが、言い訳をさせてください。何せこの時はまだ小学校を卒業したばかり。何不自由なくのほほんと日々を暮らしてきた普通の日本の女の子だった私には、何もかもが高いハードルなのでした。


 朝食を摂ったあと、食器を片づけます。いつもはしないことなのですが、放っておいたところで誰かが片づけてくれるわけもなく、やらねばならないのです。

 昨日の夜は精神的にくたびれていたので、コンビニ御弁当を食べてお風呂に入って寝てしまいました。昨夜入ったお風呂もそのままなので、お風呂を洗います。

 今日はごみ出しの日です。家じゅうのゴミを集めました。


 この辺りで変なスイッチが入ってしまってました。


「よし、掃除しよう。」

 ママが病院から帰ってきたら“できる私”を見て欲しい、そんな感じでしょうかね。

 掃除をしている最中に昨日ママから受けた指令を思い出しました。下着と歯ブラシセットにお風呂セットです。ママの部屋の箪笥から下着を用意します。おしゃれ下着と日常使いの下着、どちらにするかで悩みましたが、どうせならオシャレな方がいいんじゃないかなと思いピンクのバラの咲いた可愛い上下セットと紫色のこれもお花が咲いた上下セット。もう一組は黒のレースかなと。

 我ながら、どうしてそうなったんだと今なら突っ込めますが、当時は良かれと思ってやったことです。受け取ったママも苦笑いしてました。


 そうこうしているうちにお昼が来たので、ご飯を炊き始めました。冷静になってみるとわかりそうなものですが、お昼が来てからご飯を炊き始めたのでは遅すぎます。冷蔵庫の残り物を集めて、お昼ごはんを食べたのが午後1時半。身体を動かしていたので、白ごはんにお漬物、納豆、ハム、スクランブルエッグ(本当は卵焼きのはずだった)といった簡単なものがすごく美味しかったです。


 昼食の片付けが終了したのが午後2時過ぎ。ここまで食事以外、休憩する間もありませんでした。


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