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手紙  作者: Pー龍
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映画の感想

「ママ、パンフレット買って来たよ。はい、これ。」

「ありがとう。陽夏、映画はどうだった? 面白かった?」

「うん。最高。途中でマジ泣きしちゃった。主人公のオノ君が年上の彼女と別れるシーンがすごく泣けるの。そのあとで彼女は司令部の命令で迎撃作戦に参加して死んじゃうのよ。それでオノ君は自棄になってて1人で敵に向かって行こうとするんだけど、仲間の1人がオノ君のことを殴ってそれを止めて、みんなで作戦立てて協力して敵を攻撃するの。やっつけちゃうの。司令部は汚職がばれて解散させられちゃうの。オノ君は若い整備士の女の子と出来ちゃうの。」

「恋愛モノだったりするの?」

「ううん、そうじゃなくてロボットものアニメなんだけど、でもそこが一番盛り上がるところなのよ。」

「絵はどうだった?」

「ロボットのデザインが面白いの。機能的っていうのかなぁ。よくある人型ロボットじゃないの。工場で使われてる作業用ロボットって感じで不思議だったな。それでいて全然不自然じゃないのよ。」


映画を見終った私はお昼ご飯をファストフードの店で簡単に済ませ、病院へとやって来てママに映画の話をしているところです。病室のママはちょうどお昼ご飯を食べているところでした。おばあちゃんもママと一緒にお弁当を食べてました。私にもおばあちゃんのお弁当が用意されていたので、もちろん頂いています。お腹いっぱいでちょっと苦しいかな。

 ママは恋愛モノは少し苦手です。熱い感じの男の子向けアニメがお好みです。買ってきたパンフレットを広げて、ロボットのデザインを確認しています。


「そうね、人型ロボットじゃないのって現実だと当たり前のことなのにちょっと不思議ね。」

「そうなの。いままでのロボットアニメの常識を(くつがえ)しちゃってるのよね。」

「どんな風に動くのかしら?」

「このロボットはね、下にキャタピラがあるのよ。腕の代わりに何本ものアームが伸びたり縮んだりするの。こっちのメカメカしいのはちょっとだけ浮き上がるのよ。家庭用のお掃除ロボットみたいな感じかな。この小っちゃい虫みたいなロボットはね、空を飛ぶの。」

「陽夏のお話聞いてると、見に行きたくなっちゃうわね。」

「だからママ早く良くなってよね。そしたら退院して一緒に見に行けるよ。この映画の続編が来年あるみたいだからそれには間に合うかもしれないから、一緒に見に行こうよ。」

「そうね続編は来年上映かぁ。退院できていたら一緒に見に行きましょうね。じゃあこの映画のDVDが出たらそれを見て予習しとかないといけないわね。」

「うん。出たらすぐ手に入れてママの所に持ってくるね。」


 カメラを持ってくるのを忘れていたのでママの顔はスマホで撮影しました。やっぱり私はまだまだです。コンデジ1個ポケットに入れておく習慣を付けないとね。

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