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手紙  作者: Pー龍
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お小遣い

 ママには、最初おじさんのことを警戒していた私が叫んで逃げる準備をしていたこと、自転車のパンクを修理してもらったこと、その横で思わず写真を撮っていたこと、おじさん結構カッコいい人だったこと、おじさんがママのカメラを見てママのことをプロだと判断したこと、パンク修理にお金を払おうとしたけど受け取ってもらえなかったこと、おじさんから映画のチケットを貰ったこと、写真を送ることになっていること、漁師さんに貰った干物をお礼に渡してお別れしたことをお話しました。

 ママはおじさんの名刺を見てましたがすぐに興味をなくしてしまい、私がもらってきた映画のチケットの方に反応してました。ママはアニメが大好きです。


「そのチケットおじさんに貰っちゃった。おじさんは捨ててもいいって言ってたんだけど、せっかくだから、明日その映画見に行こうかなって思ってるの。どう、ママも一緒に行かない?」

「そうね、とっても行きたいんだけど、いまのママにはちょっと無理かなぁ。陽夏1人で見てこれる? あとでママにこの映画のこと、いっぱいお話聞かせてね。」

「うん、明日映画の帰りにママの所に寄るね。どんな映画だったのかママに報告するよ。」

「そうね、よろしく。陽夏にお願いするわね。いい? 映画の途中で絶対に寝たりしちゃダメよ。ちゃんとエンドロールまでしっかりと見てくること。そうだ。ねぇ陽夏、お小遣いは足りてるかなぁ?」

「うん。大丈夫。でもママがくれるっていうならありがたく頂戴しますが。」

「映画館でパンフレット売ってたらこれでママに買って来てね。」

 そう言ってママは私にお札を渡してくれました。明日はこの映画について詳細なご報告をしなければいけません。そんな金額です。今夜は早く寝ないといけないようです。朝の走り込みのスタートも明後日からにしましょう。


「ママありがとう。パンフ売ってたら買ってくるよ。あと、何かグッズで欲しいものとかない?」

「陽夏が欲しいと思うものを買ってくればいいのよ。帰りにママのところでそれを見せて頂戴。」

「うん。わかった。」

 

 ママはあんな風に言っていたけど、明日は何かママが気に入りそうなグッズを買ってこようと思う。ママの喜ぶ顔が今からすごく楽しみだ。そのとき写真を撮ってやろうかしら。

 私とおばあちゃんはママへのお見舞いの帰り途、いつものスーパーで夕食用のお買い物をして、2人で一緒に晩御飯を作って一緒に食べました。その夜も私は早く寝ました。

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