撮影旅行②
お茶休憩のあと、しばらくの間はとくにこれといって気を惹かれるものもなく、良かったのかそうじゃなかったのか微妙ですけどずいぶんと距離を稼ぐことが出来ました。距離は稼げたけどただただペダルを漕ぐというのは私には向いていないようです。苦行僧にでもなった気持ちで頑張りました。やっぱりやめとけばよかったのかななんてそんな気持ちにも何度かなりましたけど、既にここからは引き返すよりは到着する方が早いという段階です。
排気ガスにまみれて自転車で撮影旅行というのも考え物ですね。早く車の免許を取ろうと思った14歳の私。薬局でマスク買っとけばよかった。仕方ないのでおばあちゃんが持たせてくれたタオルを顔の周りに巻きました。かなり怪しい格好ですけど、実用的なのでしょうがありません。格好さえ気にしなければ、これで無敵状態です。うん、まだ頑張れる。とはいえ、肉体的にも精神的にもかなり疲れてきていたので最後の休憩を取りました。
目的の海まで残りの距離は10キロをとうに切っているはずです。やっぱりバス停を見つけてベンチに座りました。もう足がパンパン。のどもすっかり乾きました。ちょっとお腹もすきました。おばあちゃんのお弁当はお昼まで我慢です。水筒のお茶が心もとない感じになってきました。お昼ごはん用のお茶はどこかコンビニか自販機で買わないといけません。帰り道で飲むお茶も必要です。
椅子に座って空を見上げると天気予報通りの青空の中を飛行機雲が一直線に走っているのが見えました。早速バッグから一眼レフを取り出して撮影します。反対車線の道路横、林の中から生い茂った木の枝が画面に入り込みます。これで飛行機の姿も一緒に捉えることが出来たらママも褒めてくれるんだろうな、なんてことを考えました。どうすればそんな写真が撮れるのかな?
私はスマホを取り出してこの日感じたことをすべてメモしていきました。
①車には絶対に気をつけよう
②自転車はタイヤの空気とチェーンの油を点検
③猫グッズ必須
④救急セット必須
⑤猫撮影術?
⑥飛行機雲撮影術?
⑦排気ガス対策 タオル有効
⑧お茶足りない
⑨おやつ必須
⑩体力必須
わからないことは、家に帰ってからネットで調べてみようと思います。ママとおばあちゃんにも相談してみます。
ふくらはぎが痛いのはどうすればいいのかな。手で揉んでみたりもしました。ちょっとだけ楽になったけど、でもちょっとだけです。スポーツ選手とかどうしてるんだろう。湿布薬とかでしょうかね。
⑪ふくらはぎの対策