新春特別企画
お正月記念!ということで、皆でお正月らしい遊びをすることにしました。ではいってみよう!
【カルタ】
参加は私と子供達。カルタは私が字を書いて、みんなで絵を書いて作りました。ルールを説明していざ開始!
「犬も歩けば棒に当たる」
「は…うわぁ!?」
「…すまん」
ジェンドが素早く札を取ろうとしたら、オルドが札を吹き飛ばしてしまった。オルドは反射で無意識に羽を動かしてしまうらしく、この後数回カルタが飛んだのでやめた。オルドだって遊びたいみたいだし、仲間外れはかわいそうだもんね。
「すまん」
結構本気でしょげるオルド。子供らしくなったよね。
「いいよ、別の遊びしよう」
「そうだよ、皆で遊びたい」
口々にオルドを慰める皆。うちの子供達は皆おりこうさんです!!
ちなみに大人達にも対戦させてみました。
父、ジェラルディンさん、マーサの三つ巴バトルとなりましたが…結局父とジェラルディンさんは母とルーミアさんに貢ぎ、マーサはアークからカツア…搾取したのでマーサ優勝…あれ?カルタは札を譲らない!と叱りました。
【コマ回し】
参加は子供達。コマはスイが作成してくれました。私が手本を見せます。子供達も興味津々です。
「上手くできない~」
ポッチはなかなか上手くいかない。
「にゃはははは!」
マリーは…なんで逆さまに回るんだろう。本人楽しそうだしいいか。
「よっと」
ジェンドは普通に上手く回している。器用だね。
「ええええええ!?」
オルドとネックスはすごかった。器用に手から腕を伝い、反対の手に動かしたりロープを綱渡りさせたり。大道芸レベルでした。
オルドもネックスも大道芸をしてたことがあったそうです。オルドは任務でたまたまだそうですが、ネックスはそれで食いぶちを多少稼いでいたらしく、コマなんかが得意(この世界にもコマはあった)らしいです。知らなかった。私達は見事な2人の芸を楽しみました。凄かったよ!終いにはお手玉ならぬ、お手コマしてたよ!カサの上にのっけて回してたよ!
【凧揚げ】
子供達と凧を作る所から開始。ポッチが上手でした。
「きゃはははは」
マリーは凧を引きずってボロボロにしていますが、本人が楽しいならいい…のか?
「……(うきうき)」
「うわぁ、凧って楽しいね」
普通に楽しむネックスとポッチ。
「えい!やぁ!」
凧がスポーツカイトみたくまるで鳥みたいに飛ぶ。ジェンド上手いな。あ、オルドは飛んで皆の凧と遊んでる。
隣のゲータさんが気になります。君は何故紐ではなくロープを持っているんだい?そして、ロープの先には…
NI☆N☆JYA☆がいた。忍者がいた。違った。ラビーシャちゃん…
「何してんのぉぉ!?」
「いや、俺もやめとけとは言ったんだが…」
「いのちだいじに!責任もって止めなさい!!」
結局ラビーシャちゃん付き凧は落ちました。オルドが救助したので、力の限り褒めたたえました。よくやった!遊びで死人が出るとこでした。当然ラビーシャちゃんとゲータは私からよーくお説教されました。そしてほかの子供達が真似しようとしたので必死に止めました。結局オルドが子供達を1人ずつ背中に乗っけて飛ぶことで落ち着きました。オルド、ありがとう。
【福笑い】
ポッチが上手く絵を描いてくれました。しかし、用途が上手く伝わっておらず…
「え?切るの?」
絵を切ろうとするとしゅんとされ…結局もう1回用途を伝えてのっぺらな顔を描いてもらい、目・口・鼻・耳を別に描いてもらって開始しました。目隠しをして、皆で楽しんだのですが…
「お姉ちゃん、変な顔~!」
「にゃははははは!」
「そ、そんな笑っちゃかわいそう…ぷふっ」
「…………くふっ」
ジェンド、マリー、ポッチ、オルドにわらわれました。なんで私がモデルなんだ(泣)
「…………(憐れみ)」
ネックスが多分慰めてくれました。多分。
【羽根つき】
羽子板はスイが作りました。羽根はオルドの抜けた奴を加工。みんなで楽しく対戦していました。カコン、カコン、と軽快な音がします。
落としたら墨で顔に落書きです。ポッチ、落としすぎて真っ黒ですね。
「楽しそうだな」
父・母・アーク・マーサ・ジェラルディンさん・ルーミアさんも来ました。
大人達も普通にはねつきで遊んでいたのですが…
「あら、失敗しちゃった」
母が羽根を落としました。そして、父が母の顔に落書きをしようとして…
「私にはできない…!妻の美貌を汚すなんて…!」
絶望する父。そんなにか。別にやりたくなきゃやらなくていいと話し、父と母がイチャイチャしだした所で剛速球…いや、剛速羽根?が母を掠めた。
「ジェラルディン殿…」
犯人はアークと対戦していた脳筋英雄である。父の殺気?冷気?にビビる英雄。
「アーク、婿殿を呼んでこい」
「は?」
「お前では力不足だ。婿殿…ディルク殿を呼んでこい」
そして呼ばれたディルクは、異様な気配に怯えていた。ごめんよ、止められなかったよ。
「俺はどうすれば…」
父はディルクにそっと羽子板を握らせた。
「これでジェラルディン殿をボコボコにして欲しい」
「は?」
「普通に対戦でいいから。父は気にしない」
ディルクにルールを教えていざ、対戦!
「兄様」
「何?」
「あれははねつきではありません」
「…そうだね。さっきまで子供達がしていた遊びとは次元が違うね」
「はねつきではなくデスマッチ的な何かです」
「確かに、あの羽根に当たったら僕は軽く死ねる気がする」
カン、コンではなく、カカカカカカですよ?目にも留まらぬスピードで展開され、微妙に目で追えません。
「わははははははは」
楽しそうなジェラルディンさんと、怯えてるディルク。当たりそうなら魔法でなんとかしようと準備する。
そして、ついに終わりはきた。
「これで終わりだ!」
ジェラルディンさん渾身のスマッシュで、羽根と羽子板が粉砕された。
「…あれ、ユグドラシル製なんだけど。破壊するとか、存在がおかしい」
スイが呟いた。
私は高らかに宣言した。
「ジェラルディンさんは羽子板破壊のため失格!勝者ディルク!!」
「た、助かった…」
へたりこむディルク。お疲れ様でした。従僕と父が申し訳ありません。
結局、父が満足してなさそうなんで、私がジェラルディンに鼻メガネを描いてやりました。そしてジェラルディンさんにはねつき禁止令が出ました。