第49話 懊悩するミッドハルト
これ以上やっても無駄なんじゃないかと俺は思い始めた。
全てが虚無に落ちる。
なんということはない無線の不調。
孤立するダンジョン。
俺は英雄。
そう、だって、チートだから。
これでいい。
これこそが俺の望んだ世界。
そうだろう。
ありふれた日常に迸るカオス。
誤字脱字にまみれた世界。
そんな中でかゆみの中で
俺は生きる。
ミッドハルトとして。
いざゆこう、チートの渦へ。
どかん、ばきん! 俺は倒した。敵を倒した。
これでいい。
俺の強さが認められる世界。
それこそがこの運命の渦中なのだ。
俺は。
俺は。
負けたくないんだ・・・・
そんなに間違えないことが偉いのか。
そんなに正しいことが偉いのか。
いい加減にしろ。
教えてやるぜ、俺のマギルヌスで。
てめえらのゴミクズっぷりをな。
死に耐えやがれ。
この野郎ォ。
見てろ。
俺が必ず倒してやるから。
お前らを倒してやるから。
その時になってほえ面かくな、絶対に俺は許さない。
俺のセーブデータを否定した神を俺は裁く。
断罪の一撃だ。
滅べ。
滅ぶしかないのだ貴様らは。
それ以外に道はない。
滅びこそお前らにとっての祝福だ。
さァ倒されろ俺のマギルヌスで。
ゾンビども。
くだらないゾンビどもが。
俺の前に立ちはだかりやがって。
恥を知れ、悔い改めろ。
バカ野郎。
電子レンジの使い方を教えてやる。
槍で貫くんだ、そうすると爆発するだろ。
そしてゾンビどもが吹っ飛ぶ。
これこそ正義の鉄槌。
俺の正しさの証明。
ふはははっは。
見たか、気づいたか、俺こそが、俺こそ最強なんだ。
頭がいてえ。
なんだこりゃあ。
疲れすぎだろ。
畜生。
もっとラクな感じでいいのに。
もっと幸せでいいのに。
なんで。
なんで。
グリニディケイドはわかってくれないだ。
うおおおおおおおおおおおおおおおおおお




